ヤマちゃんの備忘log

日々のこと、株式投資のこと、ポイント活動のことを思いつくままに備忘録として綴っています。

今週の日経平均株価分析(4月5日~4月9日)

 こんにちは、ヤマちゃんです!

   

 LINEで友達登録している「ZUU online」の公式アカウントの配信ニュースで興味深い内容がありましたので紹介いたします。

 内容としては「2020年」に株式投資で損をしている個人投資家の割合はどのくらい?という結果です。

 アンケートを集計した個人投資家の母体数が713名と少ない数ではありますが、昨年は「70%がプラス」「30%がマイナス」の収支だったそうです。

 

 コロナショックの急落時に買い向かった結果が高パフォーマンスに繋がったということですが、私はあの場面で買い向かう勇気はありませんでした(汗

 

 また記事の中盤には

株式投資で勝てない人の明らかな傾向として(投資の)勉強をしないこと」

 と書いてありますが、私自身を振り返ってみると

「勉強をしても、【ある程度勉強している】レベルに達すると初心者の頃よりも勝てない」

 という、傍から見れば「何言ってんの?」状態(泥沼)に陥りました(笑 

 泥沼に陥った原因は色々とありますが、要するに

「素直に正しいことを継続する」

 ことが一番の近道なんだと今になって感じます。

 

 前置きが長くなりましたが、今週の日経平均株価を振り返っていきます。

週足

 13週線に押して「陽の大引け坊主」を形成した先週の流れを引き継ぐように、今週は再び3万円台を回復して寄り付くも、上昇の勢いは継続せず陰線を形成する一週間となりました。

 今週の陰線の実体は先週の陽線の実体に僅かに触れる程度で強い売りサインにはなっていないものの、同時に上昇の強さも感じないローソク足の組み合わせとなっています。

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日足

 今週は「窓」を意識する必要がある一週間だったと感じます。

 3万円を回復して寄り付いた月曜日は、3/24安値からの上昇の過程で「三空踏み上げ」を形成しました。BOX相場を前提としているのであれば、三空を形成し、3/18高値に近付いて迷いの十字線を形成した月曜日の大引けや火曜日の寄り付きは「売る動作」が必要な場面であったと考えられます。

 大きめの陰線を形成した火曜日は4/2→4/5に空けた窓は埋めたものの、4/1→4/2に空けた窓は埋めずに窓の上限で下げ止まっており、窓がサポートとなる動きをしました。

 また、水曜日、木曜日のザラ場は4/1→4/2に空けた窓を埋めようとする動きが見られたものの、終値ベースでは埋めることができず、「窓を埋めたくない=下落したくない」という意思が感じられるチャートとなっています。水曜日、木曜日の2日間で「毛抜き底」を形成し、買いサインとなっていることから木曜日の大引けは「買う動作」をする必要がある場面であったと考えます。

 SQ日の金曜日は寄り付き直後に3万円を試す動きが見られたものの、依然として3万円が近付くと上値が重くなり、ローソク足としては上髭を形成する「陰の大引け坊主」となっています。

 木曜日→金曜日にかけては、僅か24円ではありますが窓が空いており、来週の月曜日に窓を空けて下で寄り付いて陰線を形成すると「宵の明星」が完成して売りサインとなるシナリオも考えられます。

 上下に動く一週間ではありましたが、前回高値や窓が節目として意識されている動きが顕著に現れたため、「節目に対して逆張り」ができるかできないかで結果に大きく違いが出た様に感じます。

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 5分足で見る今週の株価の動きが非常に興味深いものとなっています。

 月曜日、火曜日に30,200円付近でWトップを形成し、ネックラインの30,040円を割れて下落が加速しています。

 一方で水曜日、木曜日は窓の下限をサポートとしてWボトムを形成し、金曜日の寄り付きでネックラインの29,800円を上抜けして上昇が加速しました。

 また、金曜日の終値はWボトムのネックラインで下げ止まっているようにも見え、リターンムーブを形成しているのであれば来週は上昇するというシナリオも想定できそうです。

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 結果的に今週は火曜日に高値を付けましたが、3/5安値→3/18高値の日柄が10日であることから、安値→高値周期の対等数値や3/24安値から「9日」の日柄を意識しているのであれば、9日目である月曜日、10日目である火曜日に高値を付ける可能性があることを事前に想定できたと考えられます。

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 高値を付けた後は「安値を付けるのはいつか?」を想定する必要が出てきます。

2/16高値→3/5安値の13日、3/18高値→3/24安値の5日の対等数値で考えるならば、4/6高値から5日目の4/12、13日目の4/22を意識したいですし、基本数値の9日目、17日目も同様に意識したいところです。

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 水曜日、木曜日に株価が下げ止まる動きが見られましたが、各曜日の安値は3/24安値→4/6高値の値幅に対して38.2%押しの水準で綺麗に下げ止まっています。

 来週以降も上昇するのであれば4/6高値を上抜けていく展開がセオリーとなります。

 上昇する場合は4/6高値を上抜けるか否か、下落する場合は終値ベースで4/2→4/5の窓を埋めるか否かに注目していく来週になりそうです。

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 また価格帯の節目として、3万円付近が抵抗、支持となる動きが今週も見られました。トレンドラインの上値抵抗線や直近高値と共に、この価格帯も上昇した際の節目として来週も意識していきます。

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 ボリンジャーバンドの+1σを回復した先週の金曜日ではありましたが、火曜日の陰線で早々に+1σを割ってきたことから、+1σをサポートとしたバンドウォーク再開のシナリオはなくなりました。

 水曜日、金曜日は+1σが上値抵抗になっており、ボリンジャーバンドでは-2σ~+2σのBOX相場がメインシナリオとなっています。

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 拡大しかけた-1σ~-3σは再び収束に向かう動きとなっており、BOX相場が継続しているのであれば+2σや+3σも収束に向かう動きも見られそうです。

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TOPIX

 TOPIXは三角保ち合いを下抜けし5日線と25日線がデッドクロスしそうな週末となっています。

 三角保ち合いは下抜けましたが、1,950ポイント付近がサポートとなっている動きにも見え、ここを完全に下抜けると下落が加速(=個別株全体が下落)しそうな雰囲気にも感じられます。

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指標

 騰落レシオは依然として過熱感を示す120台の水準を維持しています。

上昇するために、過熱感を一旦冷ます展開も想定されるため、騰落レシオが減少する動き(=値下がり銘柄数の増加)には注意を払っていきます。

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 空売り比率は先週と変わらず、大きな動きは見られませんでした。

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 先週の投資主体別売買状況は海外勢が僅かに買い越し、個人が売り越しとなっています。

 先週は5日間の内4日間が保ち合いだったため大きな動きは見られませんでしたが、SQ週で上下に乱高下した今週の動きの中で海外勢が買い越したのか売り越したのか気になるところです。

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来週の戦略

 2/16高値を上限、3/5安値を下限としたBOX相場の想定を継続して立ち回ります。

BOX相場であるものの、2/16高値を境に上値を切り下げている動きが継続しているため、トレンドラインの上値抵抗線も意識していきます。

 株価に動きが見られない場合には、木曜日安値~3万円の小さなBOX相場になる可能性もあるため、来週も「節目に対して逆張り」の動きをしていきます。

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意識する日柄

・4/6高値から9日目の4/16

・3/24安値から17日目の4/15

・2/16高値から42日目の4/15

今週の日経平均株価分析(3月29日~4月2日)

 こんにちは、ヤマちゃんです!

   

 新年度がスタートし、気持ち新たに毎週の分析(アウトプット)にも取り組んでいきます。

 

 会社では新入社員が入社し、職場の雰囲気も少しばかり明るくなったような気がします。

 今の私が入社した当時の私自身にかける言葉があるとすれば

「頑張りすぎない程度に頑張ればいいよ」

 です。(※サボれということではありません)

 

 私自身メンタルの不調で休職した期間もあったため、無理しすぎず、マイペースでキャパシティオーバーにならない程度に自分にできることを1つずつこなしていけばいいのかなと今では思っています。

 話が逸れてしまいましたが、今週の日経平均株価を振り返っていきます。

月足

 3月は上下に長い髭を形成する陰線のコマ足となり、方向感のないローソク足となりました。実体ベースでは2月の終値よりも上昇して引けているものの、髭ベースでは2月の高値を上抜けることはできず上値の重さを感じます。

 一方で下落したら押し目買いが入る底堅さを下髭から感じ取ることもできます。

 4月は3月の終値よりも高く寄り付いてのスタートとなっていますが陽線を形成して2月の高値を抜けるのかに注目していきます。

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週足

 13週線まで押した後に「たくり線」を形成した先週のローソク足の流れを引き継ぐように今週は上昇に転じ、ローソク足としては「陽の大引け坊主」を形成しました。

 2週間前→先週に空けた窓を埋めて、再度高値を目指しやすい環境に入ったように感じます。

 今後、2月および3月の高値を明確に上抜けて上昇するのであれば、13週線を押し目としたWボトムを形成して上昇、と考えることもできます。

 心理的節目の3万円を回復して上昇し、高値を目指せるか来週は注目していきます。

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日足

 今週は3/19→3/22に空けた窓の下限付近で寄り付き、木曜日にかけて窓埋めを試す動きが見られたものの、窓が抵抗帯となって上値を抑える動きが続きました。

 上値が重いように感じられたものの、金曜日の寄り付きで窓の上限を突破したことから、再度直近高値を目指しやすい環境に変化しました。

 移動平均線は下向きだった25日線が再度上向きに転じ、「上向き→下向き→上向き」と波打つ形となっており、BOX相場の条件が整ったように考えられます。

 BOX相場の場合、目先の上値の目途は3/18高値になります。

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 金曜日は2/16高値から33日目であり「33日」の日柄が意識されるのであれば転換点となる可能性があります。

 しかしながら3/24安値からは「8日」であり「9日」の日柄が意識されるのであれば、来週の月曜日、火曜日まで上昇する余地は残っているとも考えられます。

 前回の3/5安値→3/18高値の日柄が「10日」であり、対等数値で考えると来週以降も上昇する場合3/24安値から10日目である4/6のローソク足の形や価格帯を意識する必要がありそうです。

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 来週以降の上値目途として最初に意識したいのが過去に上値抵抗、下値支持として機能してきた30,040円付近です。

 ここを上抜ければ3/18高値や2/16高値→3/18高値を結んだトレンドラインの上値抵抗線を意識していきたいと考えています。

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 ボリンジャーバンドを見ると木曜日までは各バンドが収束に向かう動きを見せていたものの、金曜日の上昇で+1σを回復し、下向きだった+1σ~+3σが上向きに転じました。

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 ボリンジャーバンドから想定される来週以降の展開として2パターンを考えておきます。

 1つめは+1σをサポートとしたバンドウォークが再開するパターン。

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 2つ目は+2σが上値抵抗となり、再び+1σを割って各バンドが波打ち、BOX相場が継続するパターンです。

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 どちらのパターンになるかは+1σがサポートとなるか否かを判断材料としていきます。 

過去チャートの傾向

 今週リバウンドしたことから、75日線に押した後に値幅を伴ってリバウンドするパターンを過去チャートから探ってみます。

 2020年のコロナショックの前は75日線押しから直近高値まで急騰をした後に、移動平均線が収束していく保ち合いの動きとなっています。

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 2017年も直近高値に近付いては上抜けし切れず、移動平均線が収束するまで保ち合う展開となっています。

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 2015年のチャイナショック前も直近高値に近付いては上抜けし切れず、移動平均線が収束するまで保ち合う展開となっています。

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 一方で2006年は75日線押しでWボトムを形成した後に直近高値を上抜けして上昇しています。

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 これらのチャートに見られる傾向としては「直近高値に近付く動きをする」ということで、上昇相場にしろ、BOX相場にしろ、3/18高値、2/16高値まで上昇していくシナリオを想定しておくと良さそうです。

TOPIX

 日経平均株価が強く上昇する一方で、TOPIX月曜日の寄り付きを高値に5日間全て陰線を形成する弱い動きとなっており、日経平均株価が上昇しても恩恵を受けていない個別株が多かった一週間であったのではないかと考えます。

 TOPIXとしては上値切り下げ、下値切り上げ型の三角保ち合いを形成しており、4月中旬までは上下に放れない展開もありそうです。

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指標

 騰落レシオは130台に突入し過熱感を示す水準に滞在しています。

 強い上昇相場が発生しているのであれば120を超える状態が継続してもあまり気になり暗線が、BOX相場を想定しているのであれば、BOX上限に近付いていると考えることもできるため建玉には注意する必要があります。

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 空売り比率は依然として40前後の水準で推移しており、大きな売り圧力は今週はありませんでした。

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 先週の投資主体別売買状況は海外勢が大幅に売り越し、個人が大幅に買い越しています。

 海外勢と個人の動きが正反対の状況が続いており、今後も高値や安値を付けた週の双方の動きをしっかりと確認していきます。

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来週の戦略

 BOX相場を前提として立ち回ります。

 BOXの上限は2/16高値ですが、その前に3/18高値も意識されるため、2つの高値を上値の目途として売買していきます。

 3/18高値を超えた場合は2/16のBOX上限を目指す動きがメインシナリオとなりますが、Wボトムの可能性も出てくるため売買には注意が必要です。

意識する日柄

・3/24安値から9日目の4/5

・3/18高値から17日目の4/9

・3/5安値から26日目の4/9

今週の日経平均株価分析(3月22日~26日)

 こんにちは、ヤマちゃんです!

   

 東京五輪聖火リレー福島県を皮切りにスタートしました。

 7月の東京五輪開幕まで日本各地で聖火リレーのバトンが引き継がれていきます。

 

 1年越しの東京五輪が本当に開催されるのかどうか、今現在でも不明瞭ではありますが、暗い世の中に少しでも明るい話題が広がればいいなと思っています。

 

 もちろん、自分自身にできることは「コロナウィルスに感染しないように気を付ける」ことなので、気を緩めずにこれまで通り感染予防を徹底していきます。

 

 それでは、今週の日経平均株価を振り返っていきます。

週足

 先週の長い上髭が下落の警戒サインであったように、今週は窓を空けて下で寄り付き陰線を形成する一週間となりました。

 13週線を一時的に割る場面が見られたものの、終値ベースでは13週線を維持しており、辛うじて「ローソク足>13週線>26週線>52週線」の並びを維持しています。

 ローソク足は13週線を押し目とした下髭を形成しているように見られるものの、陰線となっていることから強い雰囲気があまり感じられません。

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 強い上昇トレンドの後の13週線を押し目とした長い下髭陰線を形成した場面として2000年3月があります。

 当時のチャートでは翌週に陽線を形成して高値を更新する展開となったものの、上昇の勢いは持続せずに大幅な調整に入っていることが分かります。

 来週の週足は「陽線を形成するか否か」を注目ポイントとして見ていきます。

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日足

 窓を空けて25日線を割って寄り付いた今週の月曜日の時点で、先週末の「25日線を押し目とした上昇」というシナリオはなくなりました。

 火曜日の高値は、先週金曜日→月曜日の窓の下限が綺麗に抵抗となっており、ローソク足としては金曜日、月曜日、火曜日で「下放れ二本黒」の組み合わせを形成して売りサインとなっています。

 売りサインの組み合わせに従うように水曜日も下落して陰線を形成しましたが、水曜日の大引けは上向きの75日線にタッチ、3/5安値に近付いたことから下値の節目に到達したとして「買う動作」を行う必要があったと考えます。

 木曜日の寄り付きも75日線上で始まり、前日の終値よりも高く寄り付いたことから続落の可能性は低くなったと考えられ、水曜日の大引け同様に「買う動作」を行う場面だったと考えます。

 下落の印象が強い一週間ではあったものの、火曜日~金曜日にかけて「アイランドリバーサル」を形成しており、再度上昇のターンに入った可能性も示唆されるローソク足の組み合わせとなっています。

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 結果的に水曜日、木曜日は「買い場」となりましたが、水曜日は2/16高値から26日目でもあり、「26日」の日柄が意識されるのであれば、日柄的にも下げ止まる可能性があると前もって準備できたかと考えます。

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 ボリンジャーバンドを見ると、水曜日、木曜日に-2σで下げ止まって-1σを回復、且つ-3σが上向き、-2σが横向きに転じてきたことから、下へのバンドウォークではなく、BOX相場のシナリオがメインとなりそうです。

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 直近高値は+1σで上値を抑えられ、水曜日は-2σで下げ止まったことから、-2σ~+1σで株価が動く弱いBOX相場をボリンジャーバンドでは想定しておきます。

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 トレンドラインとしては先週同様に、2/16高値→3/18高値を結んだ上値抵抗線を意識します。

 10/30安値→3/安値を結んだトレンドラインで金曜日は上値を抑えられているように考えることもできそうで、来週以降もこのラインが抵抗として機能する可能性も想定しておきます。

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上値と下値の目途

 一旦反発に入ったということで来週以降の上値の節目を探ってみます。

 目先で気になるのは下向きの25日線であるため、25日線で上値を叩かれて下落するのか、25日線付近で保ち合いになるのかを注視していきます。

 また、金曜日の反発は3/18→3/24の下落幅の38.2%戻しで上値を抑えられましたが、来週以降も続伸するのであれば50%戻し、61.8%戻しの水準を意識することになり、この水準は3/19→3/22に空けた窓の上限、下限とも重なってくるため25日線と共に注視する必要があります。

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 3/5安値を割った場合の下値目途は1/29安値になりますが、それ以外の値幅をN値、E値、V値で計算しておきます。

 2/16高値(30,714円)→3/5安値(28,308円)→3/18戻り高値(30,485円)とした場合。

 N値=28,079円

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 E値=25,902円。11/20→11/24に空けた窓の上限と重なってきます。

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 V値=26,131円。12月の保ち合いの水準と重なってきます。

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過去チャートの傾向

 上昇トレンドを経て上向きの75日線に陰線でタッチした後の動きの傾向を過去チャートから探ってみます。

 2006年は25日線に戻った後に再び75日線まで押してWボトムを形成してから直近高値を目指す上昇となりました。

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 2009年は下向きの25日線まで戻った後に再度調整することなく、一直線に直近高値を目指す上昇となりました。

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 2015年初頭は25日線まで戻した後に、25日線付近で保ち合い、25日線が上向くと同時に直近高値を更新する上昇となりました。

 2015年中頃は25日線を中心とし、各移動平均線が収束するまでBOX相場となりました。

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 再び75日線に押す、25日線付近で保ち合い、25日線を無視して上昇、様々なパターンがありますが、「25日線にタッチする動きを見せる」という傾向は共通しているため、来週は一旦25日線を目指す動きとなる展開が想定できそうです。

TOPIX

 先週同様にTOPIX日経平均株価よりも強い動きとなっており、25日線で下げ止まってアイランドリバーサルを形成していることから直近高値を目指す動きとなっていることが窺えます。

 仮にTOPIXが下落して2/26、3/5安値を目指す動きを見せるのであれば、日経平均株価は3/5安値を割って更なる下値を掘る展開になることが想定できそうです。

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指標

 金曜日の25日騰落レシオは130を超える過熱水準に入っています。配当取りによる買いの影響で値上がり銘柄数が増加し、騰落レシオも増加したと考えることもできそうです。

 配当権利落ち後の火曜日の動きには注意しておく必要があるかもしれません。

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 下落した月曜日から水曜日にかけて空売り比率は増加しましたが、金曜日に減少していることから、週前半に入った空売りの買戻しが金曜日の上昇の一因にもなっていると考えられます。

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 先週の投資主体別売買状況は海外勢が大幅に買い越し、個人が大幅に売り越しています。

 数字だけを見ると、今週は海外勢が梯子を外された形となっています。今週の下落で海外勢が更に買い越しているかどうか来週もしっかりと確認していきます。

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来週の戦略

 BOX相場を前提として立ち回ります。

 上値と下値の目途は前述の通りですが、まずは25日線を軸とした株価の動きに注意を払っていきます。

 続伸する場合は窓の上限および下限、下落する場合は3/5安値を目先の目途としてボリンジャーバンドも参考にしながら建玉を調整していきます。

意識する日柄

・3/18高値から9日目の3/30

・3/5安値から17日目の3/29

・2/16高値から33日目の4/2

・1/29安値から42日目の3/31

今週の日経平均株価分析(3月15日~19日)

 こんにちは、ヤマちゃんです!

   
 今週の日銀金融政策決定会合にてETF買い入れの見直しが発表されました。

 内容としては

・年間6兆円の購入目安を削除(上限12兆円は維持)

ETFの買い入れは「TOPIX連動型」のみ

 

 この発表によって金曜日後場日経平均株価は下落しました。

(3/19 日経平均株価5分足)

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 日経平均株価が下落する一方で、TOPIXは強さを示す動きをしていました。 

(3/19 TOPIX5分足)

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 また、面白いことに日経平均株価を構成する銘柄の中でも寄与度の最も高いファーストリテイリングが下落して、寄与度の低い銘柄はそこまで影響を受けずに推移していました。

 いかに、日経平均株価ファーストリテイリングによって上下に自由に操作できているかが分かりますね 笑 

(3/19 ファーストリテイリング5分足)

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 株価の上下を外部環境のせいにしても仕方がないので、私は現在の株価の位置に対して日々、上値と下値の目途を立てて売買していくのみです。

 

 それでは、今週の日経平均株価を振り返っていきます。

週足

 13週線を押し目とした直近2週間の動きの流れに沿うように、今週は週半ばにかけて2月の高値を目指す展開が見られたものの上値は重く、週足としては長い上髭を形成するトウバ(塔婆)に近い形となり、下落の警戒サインとなっています。

 移動平均線は依然として上昇トレンドを継続しているものの上値を抜け切れておらず、今後は高値圏で保ち合う展開も想定されそうです。

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日足

 今週は先週の上昇の流れを継続するように、先週の終値よりも高く寄り付いて始まり、木曜日にかけて上値を追う展開が見られたものの、金曜日の下落で1週間の上昇分を全て失う「行って来い」の展開となりました。

 木曜日、金曜日は明確な窓は空いていませんが、水曜日~金曜日で「宵の明星を」形成しており、週足のローソク足と同様に下落の警戒サインとなっています。

 ただし、移動平均線は5日線と25日線が再びゴールデンクロスして上昇トレンドを継続していることから、25日線で止まった金曜日が「買い場」と捉えることもできます。

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 金曜日が「買い場」と捉えることができる理由は値幅(フィボナッチ)からも推測することができます。

 株価は2/16高値→3/5安値の下落幅の61.8%戻しを達成しており、セオリー通り動くのであれば2/16高値を目指す展開が想定されます。

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 高値を目指す過程で押し目があるとすれば38.2%押しや50%押しが考えられ、3/5安値→2/18高値の短期的な上昇幅で見た場合、金曜日は綺麗に38.2%押しの水準で安値を付けています。

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 25日線だけでなく、フィボナッチの38.2%も重なってくることから、金曜日の安値は短期的に「買い場」として意識されやすいポイントであったと考えられます。

 

 逆に「売る」理由を考えた場合、ローソク足の「宵の明星」以外に日柄が意識されそうです。

 3/18は3/5安値から10日目で「9日」の日柄が該当しており、短期的に高値を付けた可能性が十分に考えられます。

 来週以降、25日線で株価が下げ止まれずに調整が続く場合は、高値をつけた3/18からの日柄を追っていくことになりそうです。

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 また現在の株価に対する上値として30,040円という価格が意識される可能性があります。

 その根拠として、今週の株価の動きを見ると2/25安値(30,044円)と3/2高値(29,996円)に空けた48円分の窓がポイントになっています。火曜日、水曜日は窓の上限に上値を抑えられていたものの、木曜日の寄り付きには窓の上限を突破し、上値を抑えていた窓の上限を下値サポートとする動きが見られたため直近高値を試すシナリオが想定されました。

 しかしながら、金曜日には再び窓の下限を割って寄り付き、火曜日、水曜日と同様に30,040円付近で上値を抑えられる形となっています。

 火曜日~金曜日にかけて30,040円が下値支持および上値抵抗として意識されていたため、今後も意識されやすい価格だと考えられます。

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 トレンドラインとしては、2/16高値→3/18高値を結んだ線が上値抵抗線として考えられ、下値支持線は11/20安値→12/22安値を結んだ線や10/30安値→3/5安値を結んだ線が考えられます。

 三角保ち合いを形成している場合、いずれも保ち合いの収束は10/30から6ヶ月後の4月末であり、残り1ヶ月半をかけて徐々に株価が小動きになっていくことも想定できそうです。

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 ボリンジャーバンドでは木曜日に+1σを回復したことから、バンドウォーク再開の展開も想定されましたが、金曜日にあっさりと+1σを割れて方向感のない動きとなっています。

 各バンドも横向きに転じており、ボリンジャーバンドで見た場合-2σ~+2σで保ち合う株価の動きが今後は想定されそうです。

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TOPIX

 日経平均株価と打って変わって強さを見せたのがTOPIXでした。

 5日線をサポートに2/16高値を上抜ける強い動きとなっています。日経225銘柄以外の銘柄が強さを見せていた一週間であったことがTOPIXの動きから窺えます。 

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指標

 25日騰落レシオは120を超えて過熱感を示す水準に入ってきました。日経平均株価が下落する中でも値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を大幅に上回っていることが、今週のTOPIXの強い動きに現れていると考えられます。 

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 空売り比率は40以下の低水準で推移しています。空売り比率が増加した先週金曜日でしたが、今週の上昇で先週の空売りの買戻しも重なって木曜日にかけて上昇に拍車がかかったのではないかと考えます。 

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 先週の投資主体別売買状況は海外勢が大幅に買い越し、個人が大幅に売り越しています。

 来週発表される今週の投資主体別売買状況で海外勢が売り越しているならば、金曜日の下落は海外勢の利益確定の売りであった可能性も考えられそうです。 

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来週の戦略

 上昇トレンドが継続していることを前提に押し目買いの戦略で立ち回ります。

 まずは25日線で下げ止まるか否かに注目し、下げ止まらない場合にはフィボナッチの50%押しや61.8%押しの展開も想定します。

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 その他に前述のトレンドラインの下値支持線ボリンジャーバンドの-1σも押し目買いポイントとして意識し、株価の動きを見ていこうと思います。

意識する日柄

・2/16高値から26日目の3/24

今週の日経平均株価分析(3月8日~12日)

 こんにちは、ヤマちゃんです!

   

 2011年3月11日の東日本大震災から10年が経過しました。

 大学生だった当時、これまで経験したことのない長い揺れ、テレビに映し出される夜の被災地の火災の映像に「本当に現実なのか?」と錯覚してしまうほどの恐怖を感じたことを今でも覚えています。

 

 「当たり前の日常」「当たり前のこと」が当たり前じゃなくなったあの日。

 今日もこうして元気に健康で過ごせていること、衣食住不自由なく生活できていること、更には株式投資を当たり前のようにできていることに心から感謝してこれからも謙虚に過ごしていきたいと思います。

 

 それでは、今週の日経平均株価を振り返っていきます。

週足

 今週も先週の動きと同様に上向きの13週線付近まで押す場面が見られ、13週線に近付くと買いが入る展開となりました。

 ローソク足は陽の大引け坊主且つ勢力線、先週のローソク足と合わせると「陰陽のたすき線」を形成しており、2/16高値に向けて再度上昇する展開も想定できる組み合わせとなっています。

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日足

 月曜日から木曜日までは先週の水曜日~木曜日にかけて空けた窓の下限で上値を抑えられる展開でした。

 ローソク足の組み合わせは先週金曜日と月曜日で「陽陰のたすき線」で売りサイン、月曜日と火曜日で「陰陽のはらみ線かつ毛抜き底」で買いサイン、水曜日と木曜日で「陰陽の包み線」で買いサインとなっており、買いサインと売りサインが目まぐるしく入れ替わり判断に迷う場面が多かったように感じます。

 しかしながら調整過程でも25日線が上向きを維持し続けたことが下落に勢いが付かなかった理由でもあり、結果的に金曜日の上昇(=下げない)に繋がったと考えます。

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 先週金曜日の安値を起点とした下値切り上げ型の三角保ち合いの上限を金曜日の寄り付きから上抜けてきたことも週末の上昇の理由の1つだと考えられます。

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 5分足でも見ても綺麗に三角保ち合いを上抜けて、上昇に勢いが付いたことが見て取れます。

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  また、先週の金曜日~火曜日のザラ場の安値は11/20安値→12/22安値を結ぶトレンドラインで綺麗に下げ止まっている動きからも、下げたくない(=下落に勢いが付かない)という意思が感じられました。

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 トレンドラインの他にも下げ止まる節目は重なっており、今週は上向きのボリンジャーバンド-1σが下値のサポートとなっています。

 先週金曜日の時点で「買い場」と断定することは難しい状況でしたが、節目が重なり下値が固い動きをしている今週の火曜日には「買い場」である可能性が高くなっていると判断しても良さそうに感じます。

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 +1σが再度上向きに転じ、下向きだった+2σが横向きに転じる動きが週末に見られたことから、来週以降2つのバンドが再度上向きになるのであれば、バンドウォークが発生して2/16高値を更新する展開も十分に考えられそうです。

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 +1σ、+2σが共に波を打つような動きをするのであれば、+2σを上値の上限としたBOX相場に移る展開も想定できます。

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 先週金曜日の安値を割らなかったため、来週以降の上値の目途をフィボナッチおよびN値、E値、V値で探ってみます。

 2/16高値→3/5安値の下落幅でのフィボナッチの場合。

 38.2%戻し:29,227円(達成済み)

 50%戻し:29,511円(達成済み)

 61.8%戻し:29,795円

 半値戻しまでは金曜日に達成しています。

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 3/5安値(28,308円)→3/8高値(29,255円)→3/9安値(28,609円)で見た場合。

 N値=29,556円(達成済み)

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 E値=30,202円

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 V値=29,901円

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 各値幅および窓の下限や心理的節目も重なってくる30,000円付近が次なる上値の目途として意識される可能性が高そうです。

TOPIX

 TOPIXは先週末のローソク足の組み合わせである「陰陽の包み線」の買いサインに従うように前回高値を目指す動きが鮮明になっています。

 5日線と25日線が再びゴールデンクロスをして日経平均株価より堅調な動きをしていることからも、個別株が堅調であることが窺えます。

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指標

 25日騰落レシオは過熱感を示す120を火曜日に超えてきました。120を超えたから直ぐに下落する訳ではありませんが、来週の動きの中で調整が入る可能性があることも想定しておきます。

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 株価が上昇した金曜日に空売り比率も上昇しました。来週以降も上昇が継続するのであれば、金曜日の空売りの買戻しが株価上昇を後押しする要因にもなりそうです。

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先週の投資主体別売買状況は海外勢、個人共に僅かに買い越しで大きな動きは見られませんでした。

来週以降も引き続き海外勢の動きは注視していきます。

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来週の戦略

 大局ではBOX相場に移行したとして立ち回ります。

 BOX下限は3/5安値、上限は2/16として、目先の上値目途は節目が重なる30,000円を意識したいと思います。

 25日線の向きにも注意を払い、波を打つ動きが見られればBOX対応の建玉に徐々に修正ていきます。

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意識する日柄

・3/5安値から9日目の3/17

・1/29安値から33日目の3/18

・1/14高値から42日目の3/16

今週の日経平均株価分析(3月1日~5日)

 こんにちは、ヤマちゃんです!

   

 首都圏の1都3県を対象に、緊急事態宣言の2週間延長が決定されました。

 新型コロナウィルスの感染者増加が落ち着かない状況が続く中、感染症対策分科会では「終息まで2~3年間かかる」との見通しが示され、まだまだ我慢の日々が続くと思うと気が重くなります。

 株価の動きも先週から落ち着きが見られない状況となっていますが、そういう時こそ冷静に現在地(自分の立ち位置)を確認して目標(目途)を明確にし、頭の中を整理することに時間を割かなければならないと考えています。

 ということで、今週の日経平均株価を振り返っていきます。

週足

 今週は上下に長い髭を形成するローソク足となりました。

 先週のローソク足と合わせると「陰陰のたすき線」を形成しており、「陽陰の包み線」に続き下落を警戒するサインとなっています。

 また、今週は昨年の10月以来5ヶ月ぶりに13週線付近まで調整する動きが見られ、押し目買いが入りやすいポイントであったことが下落後の反発(=週足の下髭)の要因として考えられそうです。

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日足

 大陰線を形成して下落の雰囲気が出ていた先週末から一転し、今週は25日線を回復して寄り付きました。

 月曜日に「陰陽のはらみ線」を形成して下げ止まりの可能性が示唆され、翌日の火曜日に高く寄り付いて始まったことから再度上昇へ転じるシナリオも浮上しました。

 しかしながら心理的節目である30,000円や窓の上限が抵抗となり上昇し切れずに売りサインとなる「陽陰の包み線」を形成し、週末にかけて下落する展開となりました。

 移動平均線を見ると25日線は辛うじて上向きを維持しているものの、ほぼ横ばいになり、5日線ともデッドクロスしています。

 5日線とのデッドクロスが騙しとなるのか否かを来週以降の株価の動きで確認していくことになりますが、上昇の勢いに陰りが見え始め、BOX相場に移行しつつあると現段階では考えています。

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 ボリンジャーバンドを見ると今週は+1σ付近で上値を抑えられる形となっており、窓の上限や心理的節目の30,000円と合わせて抵抗の要因の1つとなりました。

 金曜日は-1σで下げ止まっている動きが見られたことから、来週以降-1σ~+1σで株価が動くことも想定されます。

 +2σ、+3σが収束に向かう動きが見られ始めていることから、BOX相場に移行する場合には-2σ~+2σでの株価の上下も想定しておく必要があります。

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 金曜日のローソク足は長い下髭の陽線(勢力線)を形成して下げ止まりの雰囲気を感じさせるものとなっています。

 金曜日のローソク足の価格帯(28,400円~28,800円)は1月に株価が保ち合った出来高の多い価格帯と重なっていることから、下げ止まりになる可能性は十分に考えられます。

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 また1月から2月にかけて何度も下値支持として機能していた28,400円ラインで金曜日も綺麗に下げ止まっていることから、買いを入れるポイントとして待ち構えている投資家が多かったことも窺えます。

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 日柄の観点からも今週末が下げ止まりになる可能性があることが想定できます。

 2/16高値から金曜日の日柄は「13日」で基本数値の「17日」には該当しないものの、1/29安値→2/16高値の日柄である「12日」の対等数値で下げ止まる可能性があると考えるのであれば、木曜日金曜日が下げ止まりポイントとして意識されます。

 来週以降も続落するのであれば2/16高値から「17日」の日柄が意識されてきますが、反発する場合には次の高値まで「12日」の日柄を目途として意識しても良さそうです。

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 下げ止まりは示唆されるものの、先週金曜日の安値を割ったことから、新たな下値の目途をN値、E値、V値で探ってみます。

 2/16高値:30,714円→2/26安値:28,966円→3/2高値:29,996円で見た場合。

 N値=28,248円ほぼ達成

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 E値=27,218

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 V値=27,936円

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 来週以降続落して、V値を目指す動きが見られるのであれば、75日線とも重なってくるため、一旦の下げ止まりの水準として意識される可能性がありそうです。

 

 反対に、来週以降反発した場合の上値の目途をフィボナッチで探ってみます。

 2/16高値→3/5安値の下落幅で見た場合。

 38.2%戻し:29,227円

 50%戻し:29,511円

 61.8%戻し:29,795円

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TOPIX

 日経平均株価は2/26安値を明確に割れたものの、TOPIXは2/26安値を割らずに長い下髭を形成して下げ止まっているように見えます。

 木曜日金曜日のローソク足が共に長い下髭の「陰陽の包み線」を形成して買いサインとなっており、日経平均株価に比べて個別株が堅調だった(日経平均株価程の下落をしていない)ことが窺えます。

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指標

 25日騰落レシオは過熱感も売られすぎ感も示しておらず、依然として心地良い水準に留まっています。

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 珍しく空売り比率が40以上を維持する一週間でした。金曜日に空売り比率がこれまでと比べて上昇しましたが、株価は売り崩される動きとはなっておらず、空売り比率が45に近付いた水準が「買い場」になるか否かを来週の相場で確認していきたいと思います。

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 先週の投資主体別売買状況は海外勢が大幅に売り越し、個人が大幅に買い越しで、正反対の動きとなっています。

 高値圏でも買いを続けていた個人は今週の下落で梯子を外された苦しい状況であると考えます。

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来週の戦略

 続落する場合はV値や75日線を下値の目途として意識して立ち回ります。

 反発して上昇する場合は、3/3→3/4に空けた窓を実体ベースで埋められるか、25日線を回復できるかを注視していきます。

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 上昇した場合でも、BOX相場に移行しているのであればボリンジャーバンドの+1σ上値の目途にもなるため、株価を追いかけないように1つ1つ目途を確認しながら、こまめに建玉を整理していきます。

意識する日柄

・2/16高値から17日目の3/11

・1/29安値から26日目の3/9

今週の日経平均株価分析(2月22日~26日)

 こんにちは、ヤマちゃんです!

 

  今週は米長期金利が急上昇したことを背景に各国の株価が同時に下落する展開となりました。

  同じく米長期金利の上昇を発端とした下落で記憶に新しい(忘れもしない!?笑)のが2018年10月です。

 果たして歴史は繰り返されるのでしょうか?

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 2018年と現在の日経平均株価のチャートの類似点もこの後述べていきますが、米長期金利の上昇をきっかけとした下落が気になる今週です。

 

 それでは、今週の日経平均株価を振り返っていきます。

月足

 先月に引き続き2月の月足も長い上髭を形成し上値の重たさを感じるローソク足となっています。2月の中旬にかけては高値を更新する勢いが見られたものの、終値ベースでは1月高値を超えられずに高値圏で停滞している形となりました。

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週足

 長い上髭を形成した先週のローソク足終値より高く寄り付いて始まるも、上昇の勢いは継続せず週足としては「陰の大引け坊主」となっています。

 先週のローソク足と合わせると「陽陰の包み線」の組み合わせを形成しており、高値圏での下落警戒サインとなっています。

 2018年、2020年の様に下落のパターンになるのか、先月末の様に反発するのか、来週の判断を誤らないようにしていきます。

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日足

 今週は前週末の下落から一旦反発して始まったものの、週末に向けて高値と安値を切り下げながら下落していく一週間となりました。

 5分足で見ると高値安値の切り下げが綺麗に見て取れます。

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 上向きだった25日線が金曜日の陰線で横向きに転じつつあり、上昇からBOXに移行した可能性が色濃くなったと考えられる週末となっています。

 水曜日の陰線は2/12から2/15にかけて空けた窓の上限手前で下げ止まっていることから「窓を埋めたくない=下げたくない」という意思が感じられたものの、金曜日に窓を埋める陰線を形成したと同時に2/15および2/22の安値(=ネックライン)を割り込んだことで「売る」動作が必要な場面だったと考えられます。

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 一方で金曜日の終値は25日線、2/16高値(30,714円)→2/19安値(29,847円)のE値:28,980円、1/14高値(28,979円)と意識される価格帯が重なり、下げ止まる可能性もあることから「買う」動作も必要だったと考えられます。

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 10/30を起点とした上昇は高値を上抜ける度に、調整時の押し目が前回高値付近となっている傾向が見られます。今回の調整も「買い場」となるのか、もしくは「下落の入り口」となるのかしっかりと見極める必要があります。

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 日柄で見ると金曜日は2/16の高値から8日目であり「9日」の日柄が意識されているのであれば、短期的な底打ちの可能性もあると十分に考えられます。

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 また、10/30、11/30、1/29と月末は大きめの陰線を形成し、翌月から上昇に転じる傾向が見られていることからも、来週の寄り付きおよび終値が金曜日の安値を割らなければ、再度上昇に転じる展開も十分に考えられそうです。

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 大きめの陰線で25日線とネックラインを同時に割れた後の傾向は1月最終週の分析にも記載しており、月曜日の寄り付きの位置によって反発か続落かの最初の判断をしていきます。 

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 水曜日の陰線でボリンジャーバンドの+1σを割ったものの、翌日に+1σを回復して反発したことから「バンドウォーク」のシナリオが継続していましたが、金曜日の陰線で明確に+1σを割り込みバンドウォークのシナリオはなくなりました。

 +2σ、+3σが下向き、+1σが横向きに転じていることから1/29から始まった短期的な上昇が一旦終了したことが各バンドの向きからも窺えます。

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 今後、BOX相場に移行するのであれば、+1σや+2σに上値を抑えられることが考えられるため、反発した際の上値の目途として各バンドにも注意を払う必要があります。

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値幅の目途

 ネックラインを割れたということで、下値の目途をフィボナッチおよびN値、E値、V値で探ってみます。

 2/16高値(30,714円)→2/24安値(29,671円)→2/25戻り高値(30,213円)とした場合。

 N値=29,170円:達成済み

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 E値=28,628円

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 V値=29,129円:達成済み

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 1/29安値→2/16高値の上昇幅で見た場合。

 61.8%押し=28,808円2/5から2/8にかけて空けた窓と重なってきます。

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 12/8安値→2/16高値の上昇幅で見た場合。

 38.2%押し=29,038円:達成済み

 50%押し=28,520円

 61.8%押し=28,003円

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 10/30→2/16高値での上昇幅で見た場合。

 23.6%押し=28,881円

 38.2%押し=27,747円

 50%押し=26,831円

 61.8%押し=25,915円

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 金曜日の終値28,966円に対しては、28,800円~28,900円の節目が該当していることになりますが、来週以降も続落するのであれば28,500円付近が次なる値幅の目安として意識されそうです。

 

 同様にして来週以降反発した際の上値の目途をフィボナッチで探ってみます。

 2/16→2/26の下落幅で見た場合。

 23.6%戻し=29,378円:2/8から2/12にかけて保ち合った水準

 38.2%戻し=29,633円:2/12→2/15の窓と重なる

 50%戻し=29,840円:2/19安値と重なる

 61.8%戻し=30,046円

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 反発した際の上値の目途もこれまで保ち合った水準や窓が重なっており、意識されやすい可能性がありそうです。

過去チャートの類似点

 10月以降の調整時と比較して、今回の下落では5日線が急角度で折り返しています。

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 同じように急角度で5日線が折り返して25日線まで株価が調整したパターンは2020年の6月、2018年の10月が参考になるかもしれません。

 25日線到達後、翌日に安値を割らずに寄り付いて反発するのが2020年。

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 25日線到達後、翌日も続落して値幅を伴う下落をするのが2018年パターン。

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 どちらのパターンにもなり得ることを想定しておくと慌てずに対処できると考えますが、ファンダメンタルとチャート形状の双方が現在と類似している2018年10月が気になるところです。

TOPIX

 TOPIXは明確に25日線を割っており、1月の高値および10月からの上昇のトレンドラインで下げ止まるかを確認していくことになります。

 今週は日経平均株価以上に個別株が弱さを見せていたことが窺えます。

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指標

 25日騰落レシオは先週に引き続き心地良い水準である100前後に留まっています。

 続落するのであれば80近くまで騰落レシオが下げる展開、反発するのであれば再び120を目指す展開の両方が考えられます。

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 調整した金曜日に空売り比率が上昇し、40台を記録しました。同じく40台を記録した先週金曜日は「買い場」となりましたが、同じ傾向が今週も当てはまるのかを来週以降確認していくことになります。

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 先週の投資主体別売買状況は海外勢、個人共に僅かに売り越しとなっています。

 一方で個人(信用)は先月から強気に買い越しており、今週末の下落で苦しい状況になりつつあることも窺えます。

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来週の戦略

 BOX入りした可能性があるとみて立ち回ります。

 BOXの際の上値と下値の目先の目途は上下の窓を意識したいと思います。

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 また、来週の寄り付きが金曜日のローソク足の実体の中で始まるのであれば一旦の「買い」を入れる場面として対処していきます。

 続落して下の窓で下げ止まらない場合には先程記載した28,500円水準、1/29安値を意識して立ち回ろうと思います。

意識する日柄

・2/16高値から9日目の3/1

・1/14高値から33日目の3/3