ヤマちゃんの備忘log

日々のこと、株式投資のこと、ポイント活動のことを思いつくままに備忘録として綴っています。

今週の日経平均株価分析(10月11日~10月15日)

 こんにちは、ヤマちゃんです!

 

 衆議院が解散し、いよいよ衆議院選挙に向けて動き出しました。

 私達が気になるのは衆議院選挙がマーケットに与える影響です。

 先週の分析にも投稿していますが、過去の衆議院選挙の日経平均株価を見ると、衆議院解散~選挙日までは上昇を期待できる展開が多いものの、その途中には上げ下げもあり「一直線に上昇する」と思い込まない方が良いと私は感じています。 

 また、選挙結果を受けて与党の自民党が「圧勝」であれば選挙後の株価上昇も期待できますが、選挙結果によっては投開票で材料出尽くしの可能性もあるため、投開票が目前に迫った週末には注意が必要だと考えています。

 チャートの形を気にしながら、選挙というイベントに心を作られることなく選挙日を迎えることが大切ですね。

 

 それでは今週の日経平均株価を振り返っていきます。

週足

 52週線がサポートとなって引けた先週末と同様に、今週は52週線をサポートに寄り付いて始まり、週末に向けて上昇する一週間となりました。

 先週のローソク足と合わせると「陰陽の包み線」を形成し、反転上昇が期待できる組み合わせとなっています。

 「陰陽の包み線」で反転するのであれば上値追いが継続するため、来週は続伸するのか、上昇の勢いが継続せずに反落するのかをい極めていくことになります。

 ローソク足は再び26週線を回復してきており、各移動平均線が下値のサポートになるかも注目ポイントとなります。

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 現在想定している2014年および2018年のパターンを週足レベルで見てみると、いずれも週足大陰線の後に「陰陽のたすき線」もしくは「陰陽のはらみ線」を形成し、底値圏での反転サインの組み合わせが出現していることが分かります。

 大陽線を形成するのか、上値が重い上髭や陰線を形成するのか、来週は大事なポイントになってくると考えています。

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日足

 今週は木曜日まで75日線付近で上値を押さえられる動きが見られたものの、衆議院解散翌日の金曜日に窓を空けて200日線を回復し、29,000円を奪還する一週間となりました。

 移動平均線を見ると下向きの25日線が目前に迫る状況となっており、25日線に向けてグランビルの売➁を形成しに行くのか、25日線が降りてくるまで現在の水準で保ち合ってグランビルの売➂を形成しに行くのかに注目が集まるポイントとなっています。

 金曜日に200日線を回復したことで、今後は200日線をサポートに下値固めできるか否かが重要になってきます。

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 高値を付けた金曜日は10/6安値から8日目であり「9日」の日柄が意識されるのであれば、金曜日~来週火曜日までに一旦の高値を付ける可能性が考えられます。

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 戻りの値幅を見ると、9/14高値→10/6安値の50%戻しを達成しており、日柄と共に値幅で見ても一旦売りが意識されやすい水準に来ていることが分かります。

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 投資主体別売買状況を見ても分かるように、急騰した9/6~9/14、高値からの調整局面に入った9/15~10/1に個人の信用買いが急激に増加しています。

 安値からの反発局面に入ったとしても、損切りできなかった個人のやれやれ売りによる売りの圧力が29,400円から上の水準では強く出ると考えられるため、上昇の追っかけ買いには注意が必要です。

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 ボリンジャーバンドは-1σを明確に回復し、BOX入りの可能性が濃厚になりました。

 -2σに到達した後の反発のため、弱いBOX相場であれば上値の目途は+1σであるため、+1σの水準には注意を払っていきます。

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 今週の売買ポイントを振り返ると

 ・75日線に到達した月曜日および木曜日の大引け:「売る動作」

 ・200日線を回復した金曜日の寄付:「買う動作」

 ・安値から8日目およびフィボナッチの半値戻しを達成した金曜日の大引け:「売る動作」

 を行う場面だったと考えます。

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過去チャートの検証

 先週の分析では2014年及び2018年のチャートから値幅を検証しました。

 今週は同じポイントの日柄について考察してみます。

 

 2014年は安値から9日目で25日線に到達

 25日線に到達後「グランビルの売り➁」を作ることなく続伸し、安値から35日目で高値を付けました。

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 2018年も安値から9日目で25日線に到達

 10日目まで上昇するも下向きの25日線で「グランビル売り➁」を形成し、戻り高値から対等数値の日柄で再び安値を付けています。

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 前述の通り現在は安値から8日目であり、過去の2つのチャートの傾向から9日目である週明け月曜日に25日線に到達シナリオを想定することができます。

 25日線到達後の展開の分かれ目は「グランビルの売り➁」を形成するか否かであるため、どちらの展開になっても対応できるように現在地からのシナリオを立てておくと良いでしょう。

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TOPIX

 200日線で持ち堪えたTOPIXは週明け早々に75日線を回復し、9/30→10/1に空けた窓を終値ベースで埋めてきました。

 日経平均株価と異なり、TOPIXは明確に25日線が波打ちBOX入りしたことが窺えます。

 大局では25日線を中心に直近安値(1,930ポイント)~直近高値(2,120ポイント)のBOXですが、25日線を絡めた株価の動きにも注目です。

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指標

 25日騰落レシオはやや売られ気味に偏りつつあります。ただし短期的には過熱していること、25日騰落レシオでは80を割れる水準まで更に売られる可能性があることを考えると引き続き下落には注意を払う必要があります。

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 空売り比率は40台の水準を維持し続けたままです。

 週末の上昇は空売りの買戻しによる影響があると考えられますが、40台を維持している間は本格的な上昇は難しいように感じます。

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 先週の投資主体別売買状況は海外、個人共に買い越しとなっています。

 海外勢の買い越しは9月中旬からの大幅売り越しの買戻しだと考えられます。

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来週の戦略

 BOX相場がメインシナリオです。

 25日線に対して「グランビルの売り➁」を作るのかが週明けの注目ポイントです。

 25日線を若干上抜けた場合でも、61.8%戻しの29,400円付近は信用買いが増加したポイントと重なってくるため、上値が重くなる展開を想定する必要があります。

 来週意識する上下の節目は以下の通りです。

 上値:29,400円、フィボナッチ61.8%戻し、25日線、+1σ

 下値:8/20安値(26,954円)、10/6安値(27,293円)、5日線、75日線、100日線、200日線、-1σ

意識する日柄

・10/6安値から9日目の10/18

・9/14高値から26日目の10/21

・8/20安値から42日目の10/20

上値目途(値幅計算)

32,538円:2018年10月高値(24,448円)→2020年3月安値(16,358円)のV値

32,300円:1989年最高値→2008年安値のフィボナッチ78.6%戻し

34,474円:2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のV値

34,720円:2020年10安値(22,948円)→2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のN値

下値目途(値幅計算)

25,946円:2020年10月安値(22,948円)→2021年9月高値(30,795円)61.8%押し

25,280円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)の38.2%押し

23,576円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)50%押し

23,113円:8/20安値(26,954円)→9/14高値(30,795円)のE値

21,873円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)61.8%押し

トレーダーズアカデミーを卒業しました!

 こんにちは、ヤマちゃんです!

 

 去る9月30日を以って、3年7ヶ月在籍した株式投資のカルチャースクール「トレーダーズアカデミー」を卒業しました。

 正式には卒業ではなく「休会」なのですが、師匠や先生の下で株式投資を学び、自分自身の判断に基づいて売買できるようになったこと、株式投資以外にエネルギーを注いで学びたいことができたため一区切りとしました。

 

 今回は私が株式投資を学んできたトレーダーズアカデミーについて、忖度なしに感想を綴っていきたいと思います。

 

 この記事が株式投資を勉強できる学校を探している方、トレーダーズアカデミーが気になっている方の参考になれば幸いです。

トレーダーズアカデミーとは

 2007年に東京・銀座での開校を皮切りに、現在は全国各地に14校を展開している老舗の株式投資スクールです。

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 年金2000万円問題やコロナショック以降の在宅時間の増加によって資産運用、株式投資が身近になっている昨今ではありますが、資産運用や株式投資が世の中の脚光を浴びる前から、トレーダーズアカデミーは資産運用や株式投資を学びたい方達のために精力的にセミナーを開催していたようです。

 

 一早く株式投資に取り組んでいたということもあり、普段のニュースで日経平均株価が話題になる時(~年ぶりに20,000円回復!といったニュース)には、度々メディアにも出演しています。

 その他に雑誌(日経WOMAN等)の取材を受けることもあるなど、株式投資の業界の中では知名度が高いスクールなのではないかと思います。

授業に関して

 授業は「対面(WEB参加可)」と「オンデマンド(録画映像)」の2種類があり、主に銀座校の先生方が講義をしてくれます。

 週1回代表(私の師匠)による講義が必ずあり、リアルタイムで現在のマーケットに対する見解を聞くことができます。それ以外にも銀座校の先生による授業が定期的に開催され、地方校に在籍する生徒もオンデマンド配信(1ヶ月程度の配信期限あり)で各先生の授業を聞くことができます。

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(オンデマンド一覧。オンデマンドを見ていないことが未受講マークでバレバレ…)

 

 仕事の都合上、リアルタイムで授業に出られない方も多いため、講義の映像を自分の好きな時に何度も見直せるのは大変ありがたいシステムです。

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(オンデマンドの映像)

 アカデミーはテクニカル分析に重きを置いているため、授業の内容としては現在の日経平均株価テクニカル分析がメインとなります。

 ですが、テクニカル分析の他にマーケットに影響を及ぼす要素であるファンダメンタル(政治や金融政策等)の内容も織り交ぜてお話もしてくれます。

 

 また、入学して間もない方にとっては専門用語や授業の内容自体が難しく感じることもあるため、株式投資を始めたばかりの生徒に向けた「初心者用講座」のオンデマンド配信や「スタートアップ動画」もあります。

 最初に「言葉(株式投資の専門用語)の障壁」を感じることもありますが、初心者にとって難しい用語やテクニカル分析方法も基礎からしっかり学ぶことができる環境が整っているのではないかと思います。

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会員専用ページ(スタートアップ動画の一部)

 その他、銀座校以外の地方校には毎月1回、代表が赴いて対面授業を実施します。 

 対面授業でも日経平均株価の分析が主な講義内容となりますが、個別銘柄や市況状況で気になるものがあれば質問してその場で疑問を解決することもできます。

 私は地方校に在籍していましたが、本部校や首都圏の校舎に在籍していないからと言って、学習や理解の進捗度に大きな差は出ないと感じます。

テキストに関して

 入校時にテクニカル分析のテキストをもらえます。

 内容に関しては基本的なもの(ローソク足や酒田五法、移動平均線、トレンドライン、フィボナッチ等)で勉強する順序はありません。

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テキストの目次(一部抜粋)

 テキストの内容を覚えることも大事ですが、本当に大切なのはテキストに書いてあるテクニカル分析を「実際の相場で活かす」ことであるため、アカデミーは勉強(インプット)よりも実践(アウトプット)に力を入れていると考えてください。

講師に関して

 全国各地の地方校に担当の先生もいます。

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授業(オンデマンド)は銀座校の先生がメインではありますが、地方校に在籍している場合は担当の先生と個別面談をしたり、必要があれば本部校(銀座校)の先生とWEB面談をしたりすることもできます。

 

 私自身も地方校に在籍していましたが、銀座校の先生(師匠)と2回ほどWEB面談をしたことがあり、自分自身のモチベーションを上げるきっかけにもなりました

いつ入学しても大丈夫?

 入学(退会および休会)のタイミングはいつでも大丈夫です。

 テキストの内容は授業で何回も繰り返し説明してもらえますし、会員専用のHPにはテキストの項目ごとに勉強用動画が設定されているため、好きな時に何度も学習することができます。

 

 学習塾の様に決まったカリキュラム(テキストの勉強の順序)がある訳ではありませんので、入学のタイミングは気にしなくて問題ありません。

勉強期間に関して

 前述の様にカリキュラム(~ヶ月コース、~回コース等)が存在しないため、好きな時に入学し、好きな時に卒業することができます。

 故に、勉強期間(在籍期間)に期限はありません。

 好きなタイミングで卒業(休会)できる制度となっているため、1年程度で卒業する人もいれば、5年以上在籍している生徒もいます。

 本部の銀座校には開校時(2007年)から在籍している生徒もいるらしく、それだけ日々刻々と変化する相場の情報を一早く手に入れたいという個人投資家のニーズがあるのではないかと思います。

 

 また、大体の勉強とトレードの上達期間の目安を入校時に先生から説明されます。

 入校~半年:専門用語を覚える(言葉が難しくて退会した生徒は過去に1人もいないとのこと)。

 入校(半年)~1年:実際に売買してみる。

 1年~3年:悩みながら利益を出したり、損を出したりの繰り返し。時に大きな成功や失敗をする。

 3年目以降:自分の根拠・ルールに従って売買できるようになる。大きな損(コツコツドカンのドカン)をすることが殆どなくなる。コンスタントに利益を積み上げられるようになる。

 ※あくまで目安です。

 

 ただし、一人ひとり生活スタイルや性格、学習速度は異なるため、「~年で大丈夫」という明確な期間はないと感じます。

 また、トレーダーズアカデミーで学べるのはあくまで、

自分自身で根拠のあるトレードをし、利益を積み上げるための技術(考え方)の基礎

 であるため、卒業(休会)した後も、日々刻々と変化する相場状況に合わせて自分なりにトレードをアレンジしていく必要があるとは思います。

 株式投資を引退(目標金額達成もしくは資金が無くなり退場)するその日まで、勉強は続くものだと考えて良いでしょう。

トレード方法に関して

 アカデミーで推奨されているトレードスタイルはスイングトレードです。

 また売買では信用取引が推奨されています。

 ただし、信用取引レバレッジをかける(手持ち金以上のお金をかけてポジションを持つ)」ことが目的ではなく、「空売り(下げ相場でも利益を上げる)」をすることが目的です。

 

 スイングトレードを基本としていますが、基礎を学んだ上で自分流にアレンジし「デイトレード」や「FX(外国為替証拠金取引)」にテクニカル分析を活かしている生徒も沢山いらっしゃいるそうです。 

売買の指示はある?

 投資顧問業の様な売買(エントリー&エグジット)の指示や銘柄の推奨はありません。

※トレーダーズアカデミーは投資顧問ではありません

 

 気になる個別銘柄を質問すれば、先生の見解(株価のトレンドや節目)を教えてはくれますが、最終的に売買の判断をするのは私達自身なので「買え」とも「売れ」とも指示はありません。

 

 売買の指示や優良銘柄の情報を期待している人は根本的な目的が違ってくるため、

 ・銘柄の情報を知りたい人

 ・相場での必勝法を求めている人

 ・一攫千金を狙っている人

 にはトレーダーズアカデミーは推奨できないでしょう。

トレーダーズアカデミーは儲けられる?

 最終的に儲けられるようになるか、ならないかはその人次第だと感じます。

 アカデミーの目的自体が「自分自身の根拠で売買をし、利益を出せるようになること」であるため、「欲のコントロールを含めて最終的に儲けられるようになるか、ならないかは自分次第になります。

 

 講師の先生方は毎回の授業で、私達が売買の技術(株価のトレンドの見極め、節目の見極め、建玉)を上達させるための手助けをしてくれる、と考えれば良いでしょう。

 

 例え話になりますが、大学受験の予備校で「東大合格コース」に在籍したからと言って全員が東大に合格できるわけではありませんよね?

 東大合格コースに在籍していても、最終的には授業の内容を自分自身で咀嚼し、トライアンドエラーを繰り返すことができなければ成績は伸びず、合格にも繋がりません。

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 同じ様に、トレーダーズアカデミーも学ぶことを怠らず、日々の売買の振り返りを継続して同じ失敗を繰り返さないように行動しなければ、最終的に自分自身の判断でトレードして儲けられるようにはなりません。

 

 参考までに以前先生に聞いた話にはなりますが、在籍する全国各地の生徒に

「今年1年の損益はプラスかマイナスか?」

 のアンケートを取ったところ

・およそ半数(約50%)の生徒が「プラスだった」

・それ以外の生徒が「マイナスもしくは±0に近い」

 との回答だったとのことです。

 半数近くの生徒が利益を上げられるという結果を多いと思うか少ないと思うかは個人の感覚にもよりますが、私は「多い」と思っています。

トレーダーズアカデミーに入って良かったこと、悪かったこと

良かったこと

・情報に振り回されなくなった

→インターネット(掲示板やSNS)で盛り上がっている銘柄情報に興味が無くなりました。

・情報を精査できるようになった

→ニュースや雑誌、インターネット上で色々な銘柄の情報が流れてきますが、チャートの形を優先しているのでまともなことを言っているのか、言っていないのかが精査できるようになりました。

(勿論、インターネット上には抜群の分析をしている人は多々います。)

悪かったこと

・臆病になった(笑)

→良いことでもあるのですが、恐る恐るポジションを取るようになったため勝負処でも思いっきりポジションを持てなくなりました。

 予定していた資金量の60%のポジション(100万円のポジションを持つ予定であればせいぜい60万円分のポジション)を持てれば御の字です。

おわりに

 いかがでしたか?

 私が3年半在籍して感じたことを思うままに綴らせてもらいました。

 

 正直、私も入学当初は半信半疑で「トレード=ギャンブル」という考えから中々脱することができませんでした。

 しかしながらしっかりと勉強をし、数多くの失敗(笑)を経験することで「トレードはギャンブルではなく、立派な投資(仕事)になる」と考えが改まりました。

 トレードを仕事として成立させるためには

基礎(当たり前のこと)を淡々と繰り返す

 これに尽きると感じています。

 

 トレーダーズアカデミーは無料体験授業を実施しているため、気になった方は一度実際の授業を受けてみて「株式投資の考え方や相場に対する取り組みが自分に合うか、合わないか」を判断すれば良いと思います。

 先生方は「本気で勉強したい方はいつでも歓迎する」という「来るもの拒まず、去るもの追わず」のスタイルなので強引な勧誘もありません。

 

 私もまだまだ未熟で勉強の日々が続きますが、皆さんと一緒に株式投資の技術を上達させていければと思います。

 

 最後までお読みいただきありがとうございました。

今週の日経平均株価分析(10月4日~10月8日)

 こんにちは、ヤマちゃんです!

 

 日経平均株価は8営業日連続下落の不名誉な記録を今週達成しました。

 2009年7月10日以来ということで当時は9営業日連続の下落となっています。

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 このまま株価は続落するのか?衆議院選挙の思惑で再度高値を目指すのか?

 今回は上昇、下落それぞれの想定をしていますので参考にしていただければ幸いです。

 

 また、2000年以降の衆議院選挙と日経平均株価の動きもまとめているので、こちらも併せて参考にしてもらえると幸いです。 

 それでは今週の日経平均株価を振り返っていきます。

週足

 先週の「陽陰の包み線」の流れをそのままに、今週もSQ日に向かって大幅に続落する一週間となりました。

 移動平均線は先週末と比較して26週線が下向きの角度を強め上昇の勢いを衰退させる環境となっています。

 しかしながら今週は2020年7月安値→2020年10月安値を結んだトレンドラインおよび52週線で下げ止まり、陰線ながらも下髭を形成していることから一旦下げ止まった可能性も考えられる週末となっています。

 来週は52週線~13週線の間で動くのか、26週線まで反発するもしくは52週線を割れる動きが見られるのかが焦点となりそうです。

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 現在、52週線付近に株価が位置し、各移動平均線が収束に向かっている状況です。

 週足の各移動平均線が収束する状況は2014年および2018年にも見られますが、その後の展開としては「大幅上昇」「大幅下落」と異なっているため、今後はどちらの展開にもなり得ることを想定する必要があります。

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日足

 今週は大幅に続落する一週間となり、急騰の起点で会った8/20安値付近まで下げる展開が週半ばまで見られました。

 移動平均線を見ると25日線明確に下向きに転じトレンドが上昇から保ち合い(BOX)に変化しました。

 同時に75日線も明確に下向きとなって波打ち、保ち合いに入ったことが窺える移動平均線の動きとなっています。

 ローソク足を振り返ると

 月曜日:陰陰のたすき線で長期戦を割ったため「売りサイン」

 木曜日:陰陽のはらみ線で「買いサイン」となり下げ止まりを示唆

 となっています。

 また金曜日は10/4→10/5の窓の上限まで22円届かずに上髭を形成しており、窓がかなり意識される値動きとなっています。

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 ただし、大幅に下落はしたもののローソク足は8/20安値を割っておらず、大局では下落に転換したとは言い切ることができません。

 そのため、現時点では8/20安値を下限、9/14高値を上限とした大きなBOX相場と考えるのが妥当です。

 今後は8/20安値を割ることが、トレンドが明確に下落に転じる場合の判断の1つになります。

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 また、トレンドラインとしては前述の様に2020年7月安値→2020年10月安値を結んだだ下値支持線を維持する形となっているため、このトレンドラインを明確に割り込んだ場合には8/20安値まで下落する展開を想定できます。

 上値に関しては2/16高値を起点に始まった下落の上値抵抗線で抑えられており三角保ち合いが煮詰まってきているという見方もできます。

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 仮に8/20安値を割った場合の下値の目途を値幅計算およびフィボナッチで予め想定しておきます。

 現時点では戻り高値が確定した訳ではないので、8/20安値→9/14高値のE値のみを計算します

 8/20安値(26,954円)→9/14高値(30,795円)とした場合、E値=23,113円となります。

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 コロナショック後の起点(2020年3月安値)→2021年9月高値の値幅で見た場合、

 38.2%押し:25,280円

 50%押し:23,576円

 61.8%押し:21,873円

 となり、半値押しの水準が上述のE値と重なってきます。

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 2020年10月安値を起点とした値幅で見た場合には

 61.8%押し:25,946円

 となります。

 8/20安値を割った場合にはこれらの価格を意識して立ち回る必要がありそうです。

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 ボリンジャーバンドは-2σで下げ止まるものの、各バンドが収束→拡大に転じ続落の可能性が拭えない状況です。

 再び保ち合いの展開に入るためには-1σを明確に回復し、バンドが波打つことが大切になります。

 ボリンジャーバンドで見た場合、来週は-1σで上値を押さえられる可能性を念頭に置きながら立ち回る必要があります。

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 今週の売買ポイントを振り返ると

 ・75日線、200日線、7/13高値を割れた月曜日:「売る動作」

 ・8/12高値に近付いた月曜日の大引:「買う動作」

 ・8/12高値を割れた火曜日の寄付:「売る動作」

 ・トレンドラインで反発且つ8/20安値に近付いた水曜日の大引:「買う動作」

 ・トレンドラインで反発且つ陰陽のはらみ線を形成した木曜日の大引:「買う動作」

 ・窓を埋め切れず上髭を形成した金曜日の大引:「売る動作」

 を行う場面だったと考えます。

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過去チャートの検証

 現時点で2月に1番天井、9月に2番天井を形成した可能性が出てきたわけですが、2014年および2018年も年明けに1番天井、秋に2番天井を形成しており日柄的に類似しています。

 そこで、今後の株価の動きが各年の様な動きを辿ると仮定した場合の値幅の目安を過去チャートから探ってみます。

 2014年は1番天井から一旦の底まで15%の下落。

 2番天井から次の底まで11.3%下落するものの、大局の安値を割らずにその後急騰しています。

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 同じ値幅率で現在のチャートに照らし合わせた場合、1番天井から一旦の底までの下落率は足りませんが、2番天井から次の底までは殆ど同じ下落率で推移し、大局の安値を割っていないことが見て取れます。

 2番天井からの下落のみを見れば、2014年の株価の動きも参考になるかもしれません。

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 2014年はその後、50%戻しの水準で75日線や下向きの25日線と重なり「戻り売り」を狙うポイントとなりましたが、株価は続落せず「日銀の追加金融緩和」のファンダメンタルで大幅に上昇する展開となっています。

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 2018年は下落幅と下落率の双方で検証してみます。

 1番天井から一旦の底まで約3,800円(15.7%)の下落。

 2番天井から次の底まで約3,500円(14.3%)の下落し、最終的には約5,500円(22.4%)の下落となっています。

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 同じ値幅で現在のチャートに照らし合わせた場合、1番天井から一旦の底までの下落幅および2番天井から次の底までの下落幅が殆ど同じで推移し、大局の安値を割っていないことが見て取れます。

 8/20安値を割った場合、同じ下落幅で見ると約25,300円まで下落する想定となり、これは前述のコロナショック後2020年3月安値→2021年9月高値の38.2%押しの水準と重なってきます。

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 次に同じ下落率で現在のチャートに照らし合わせた場合、1番天井から一旦の底までの下落幅および2番天井から次の底までの下落幅が足りないことが分かります。

 2018年と同じ想定をするのであれば、下落幅で想定する方が良さそうです。f:id:y-yamachan:20211008173418p:plain

 2018年は2番天井から一旦の底をついた後、38.2%および50%戻しの水準まで戻りますが、38.2%戻しでは下向きの25日線、50%戻しでは75日線が抵抗となり上昇し切れず、再び下落に転じています。

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 これらのチャートから、来週以降一旦底入れした場合には38.2%から50%の水準まで戻す展開が想定できます。

 それぞれの水準に達した時に移動平均線が重なる場面で「戻り売り」を狙うこともできますが、2014年の様に移動平均線の向きを物ともせずに上昇した過去があることは念頭に置く必要があります。

 2018年のシナリオが順当だと考えていますが、今年は「衆議院選挙」が控えているため、選挙の思惑から2014年の様な展開にならないとは言い切れないとも考えています。

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TOPIX

 TOPIXは200日線で持ち堪えています。

 下値は200日線、上値は75日線の範囲での値動きとなってるため、今後はどちらの移動平均線の方向に動くかが焦点となります。

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 月足で見ると過去の最高値→最安値の61.8%戻しの水準と、2012年以降に形成された上昇チャネルが重なるポイントで上値が綺麗に押さえられていることが分かります。

 現在、月足レベルでのチャネル下限を目指す動きの初動(大幅下落の初動)に入ったことも考えられるため、長期目線で株価の動きを見ることも大切だと考えます。

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指標

 25日騰落レシオは適正水準まで戻ってきました。短期的には売られ過ぎたため、買いに転じる動きが見て取れますが、25日レベルでは上にも下にも仕掛けられる水準であることを念頭に置かなくてはなりません。

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 一週間を通じて空売り比率が高水準で推移しました。

 SQ通過を機に積み上がった空売りの買戻しが入るのであれば来週以降、大幅下落後の急反発が入る展開も考えられます。

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 先週の投資主体別売買状況は海外勢が大幅に売り越し、個人が大幅に買い越しとなっています。

 急増している個人の信用買いは今週の下落で更に梯子を外され、追証による投げが下落に拍車をかけている状況が想像できます。

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来週の戦略

 BOX相場を前提としつつ、反発後の戻り売りを意識して立ち回ります。

 戻りの目途は高値→安値の38.2%、50%の水準を意識し、日柄やその他の節目が同時に重なるポイントを注意深く観察します。

 来週意識する上下の節目は以下の通りです。

 上値:10/4→10/5の窓、フィボナッチ38.2%戻し、50%戻し、25日線、75日線、100日線、200日線、-1σ

 下値:8/20安値(26,954円)、10/6安値(27,293円)、5日線、-2σ

上値目途(値幅計算)

32,538円:2018年10月高値(24,448円)→2020年3月安値(16,358円)のV値

32,300円:1989年最高値→2008年安値のフィボナッチ78.6%戻し

34,474円:2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のV値

34,720円:2020年10安値(22,948円)→2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のN値

下値目途(値幅計算)

28,351円:9/14高値(30,795円)→9/22安値(29,573円)のE値←達成(10/4)

25,946円:2020年10月安値(22,948円)→2021年9月高値(30,795円)61.8%押し

25,280円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)の38.2%押し

23,576円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)50%押し

23,113円:8/20安値(26,954円)→9/14高値(30,795円)のE値

21,873円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)61.8%押し

衆議院選挙と日経平均株価&SQ日の動き

 こんにちは、ヤマちゃんです!

 

 今回は選挙(衆議院選挙)と株価の過去の動きに関して分析してみます。

 

 衆議院選挙は日経平均株価が上昇する

 

 と一般的には解釈されていますが、本当に過去の選挙で日経平均株価が上昇しているのか、2000年以降の衆議院選挙と日経平均株価およびSQ日との関係について、過去のチャートを振り返ってみます。

 

 この記事は衆議院選挙が実施されるたびに更新していこうと思っていますので、皆さんの参考になれば幸いです。

(執筆時:2021年10月5日。衆議院選挙を10月31日に控える。)

2000年

 解散名:神の国解散

 与党:自由民主党

 選挙結果(与党):自由民主党

 獲得議席自民党233(選挙前271)、民主党127(選挙前95)

 主な出来事:米国ITバブルピーク(3月)

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 衆議院選挙を経て若干の上昇をしていますが、チャートは下落トレンドであったため上昇が継続することはありませんでした。

2003年

 解散名:マニフェスト解散

 与党:自由民主党

 選挙結果(与党):自由民主党

 獲得議席自民党237(選挙前247)、民主党177(選挙前137)

 主な出来事:SARS流行(3月)

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 衆議院解散後に一旦上昇するも、公示日に向けて1,000円程下落し、選挙結果を受けてもトレンドが転換して上昇になることはなく、保ち合い継続でした。

 200日線は上向きであったため、選挙後の底値の11月から翌年4月高値まで約半年間の上昇トレンドを形成しました。

2005年

 解散名:郵政解散

 与党:自由民主党

 選挙結果(与党):自由民主党

 獲得議席自民党296(選挙前212)、民主党113(選挙前177)

 主な出来事:ジェイコム株誤発注(12月)

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 自民党圧勝の衆院選でした。

 衆議院解散日を底値に、選挙結果を受けて8月から翌年2月まで約半年の上昇トレンドを形成しました。

2009年

 解散名:政権選択解散

 与党:自由民主党

 選挙結果(与党):民主党

 獲得議席自民党300(選挙前119)、民主党115(選挙前308)

 主な出来事:新型インフルエンザ流行(6月)

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 リーマンショック後の衆議院選挙です。衆議院解散直後から株価は上昇しましたが、選挙結果の「政権交代」を受け、投開票翌日が株価の天井となりました。

2012年

 解散名:近いうち解散

 与党:民主党

 選挙結果(与党):自由民主党

 獲得議席自民党294(選挙前118)、民主党230(選挙前57)

 主な出来事:スペイン財政危機(1月)、米大統領オバマ氏再選(11月)

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 2009年と同様に「政権交代」となり、自民党が圧勝した衆院選でした。

 11月SQ~衆議院解散までに株価が底打ちをし、「政権交代」の選挙結果を受けて11月~翌年5月まで約半年の上昇トレンドを形成しました。

2014年

 解散名:アベノミクス解散

 与党:自由民主党

 選挙結果(与党):自由民主党

 獲得議席自民党291(選挙前293)、民主党73(選挙前62)

 主な出来事:消費税8%に引き上げ(4月)、香港反政府デモ(9月)、日銀追加金融緩和(10月)、米中間選挙民主党大敗(11月)

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 自民党圧勝の衆院選でした。

 10月SQに向けて下落し、SQ通過後に衆議院解散から選挙日までに一旦の天井を付けます。

 選挙結果を受けてもチャートはBOX相場継続ですが、200日線は上向きであったため、選挙後の底値の12月から翌年6月高値まで約半年間の上昇トレンドを形成しました。

2017年

 解散名:国難突破解散

 与党:自由民主党

 選挙結果(与党):自由民主党

 獲得議席自民党284(選挙前284)、希望の党50(選挙前57)

 主な出来事:英EU離脱を正式通知(3月)

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 自民党圧勝の衆院選でした。

 9月MSQを底値に上昇が始まり、衆議院解散まで一旦保ち合っています。

 衆議院解散を機に株価が再び上昇し、選挙結果を受けて一段高となりました。

 9月底値から翌年1月高値まで約4ヶ月の上昇トレンドを形成しました。

今週の日経平均株価分析(9月27日~10月1日)

 こんにちは、ヤマちゃんです!

 

 自民党総裁選が終わり、いよいよ焦点は衆議院選挙となりました。

 

 「衆議院選挙は株価が上昇する」

 

 と巷では言われているのですが、過去の相場でも本当にそうだったのか?個人的に気になったため、2000年以降の衆議院選挙と日経平均株価の推移を調べた記事を近々アップしようと思います。

 

 「気になったことは他人の言うことを鵜吞みにせずにまずは自分で調べてみる」

 

 をモットーにこれからも色々と分析してみたいと思います。

 

 それでは今週の日経平均株価を振り返っていきます。

月足

 菅首相自民党総裁選不出馬のニュースをきっかけに急騰を見せた9月前半の相場でした。

 しかしながら、2月高値は多くの市場参加者に意識される水準でもあったため、2月高値に到達後は上値が重く、月足としては陽線であるものの長い上髭を形成する結果となりました。

 10月の月足が陽線になり9月の終値を抜ければ「陽陽のたすき線」で上昇が期待できますが、陰線になる場合は「陽陰のはらみ線」もしくは「陽陰のたすき線」となり高値圏での下落警戒サインにもなるため、10月の相場が今後の方向性を見るうえでも重要だと考えています。

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週足

 久しぶりに大陰線を形成する週足となり、9/3を起点に始まった急騰も結果的に「行って来い」となりました。

 先週のローソク足と合わせると「陽陰の包み線」で高値圏では下落警戒サインとなっています。

 今週は26週線で下げ止まった形となっていますが、13週線および26週線が下向きに転じておりサポートとして機能しづらくなる可能性も考えておく必要があります。

 各移動平均線が収斂する28,500円もしくは52週線の水準までの調整も想定しておきます。

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日足

 高値から安値まで約1,600円の下落をする一週間となりました。

 週明けの月曜日は前週末より若干高く寄り付いて始まり一時的に上昇するも、9/17→9/21の窓が抵抗帯となり終値ベースで窓を埋められず上髭の陰線(トンカチ)を形成し、上昇の勢いの弱さを感じる展開でした。

 反対に火曜日は下落して寄り付くも9/21→9/24の窓を埋めずに下髭の陽線(勢力線)を形成したことから、下値の固さも感じましたが、月曜日と火曜日を総合的に判断すると方向感に迷っている展開でした。

 権利落ち後の水曜日は窓を空けて勢いよく下落して始まるも、6/15高値や9/3→9/6の窓、上向きの25日線が意識され下髭の陰線(カラカサ)を形成して下げ止まりました。

 木曜日も同水準で下げ止まり「毛抜き底」で反転サインと考えることもできましたが、見方によっては「下放れ二本黒」で下落警戒サインでもあるため判断に迷う大引けであったと思います。

 結果的に金曜日の寄り付きで窓を空けて水曜日安値、木曜日安値および25日線を割り込んだことで下への勢いが加速し、急騰した9/3の水準まで戻ってきました。

 大幅下落をした金曜日の安値は75日線や200日線および、7/13高値が重なるポイントであったため、下値の目途の1つとして意識されやすい水準であったと考えます。

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 トレンドラインとしては8/20安値→8/31安値を結んだ下値支持線を明確に割り込み、8/20を起点とした上昇が終了し保ち合いに入った可能性が大きくなりました。

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 更に広い視点で見た場合には2020年7月安値→10月安値→2021年8月安値の下値支持線が機能しているため、このトレンドラインまで調整してくる展開も考えておく必要があります。

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 一方、先物市場(期近)は2月高値→4月高値の上値抵抗線をサポートにしているようにも見えます。

 ただし反発したとしても安値および高値の切り上げが確認できるまでは続落には注意が必要です。

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 調整の値幅をフィボナッチで見てみると8/20安値→9/14高値の半値まで調整しました。

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 半値で止まらない場合は61.8%押しを意識することになりますが、この水準は9/14高値(30,795円)→9/22安値(29,573円)のE値:28,351円や8/12高値(28,279円)とも重なっており、上昇を維持するための最終防衛ラインと考えています。

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 9/14高値から「9日」の日柄で下げ止まらなかったため、次に意識するのは「17日」となります。

 9/14から17日目は10/8でSQ日であり、8/20→9/14の日柄の対等数値+1日とも重なっていることから、意識する日柄であると考えています。

 また、現在の日本の政治の焦点となっている衆議院選挙における「衆議院解散」が10/14で調整されていることから、解散前にSQの思惑で下げ切ってから、衆院選期待で新たな展開に入るシナリオも考えられそうです。

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 ボリンジャーバンドは+1σが上値抵抗となった後に-1σ近辺まで下落してきました。

 拡大局面にあった+1σ~+3σが下向きに転じ、収束に向かっていることからも上昇が一旦終了し、保ち合いの局面に入ったことが窺えます。

 来週以降も続落する場合は、-1σや-2σがサポートとなるかどうかがボリンジャーバンドにおける注目ポイントとなります。

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 今週の売買ポイントを振り返ると

・窓を埋められずにトンカチを形成した月曜日の大引け:「売る動作」

・25日線、6/15高値、窓の上限をサポートした水曜日および木曜日の大引け:「売る動作」

・水曜日および木曜日の安値、25日線を窓を空けて寄り付いた金曜日の寄付:「売る動作」

・窓の下限に近付いた金曜日の寄付:「買う動作」

・窓を埋めた金曜日の場面:「売る動作」

・7/13高値、75日線、200日線に近付いた金曜日の大引け:「買う動作」

 を行う場面であったと考えます。

 下限の目途を割れる度にロスカットをし、再度下限が近付いたらポジションを入れるという動作の繰り返しの忙しい週後半でありました。

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TOPIX

 TOPIXは3月高値を割れて、6月高値に近付いてきました。

 日経平均株価とは異なり75日線には到達していませんが、75日線や節目の重なる1,970~1,980ポイントまでの調整は十分に考えられそうです。

 TOPIXが下げ止まるまで、個別株の軟調は継続しそうです。

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指標

 25日騰落レシオはようやく過熱水準である120を下回ってきました。短期的には売られすぎではありますが、25日騰落レシオが中立の100まで下落する展開も考えておく必要があります。

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 今週は一週間を通じて空売り比率が40台を記録しており、空売り比率の観点からも上値の重さが見て取れる環境でした。

 特に週末2日間は40台後半を記録しており、来週は増加した空売りの買戻しによる一時的な反発も考えられる数字となっています。

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 先々週および先週の投資主体別売買状況は海外、個人共に売り越しとなっていますが、高値圏での個人の信用買いの増加が気になります。

 今週の下落で、個々2週間に入った信用買いの個人の投げが相次いでいると考えられます。

 金曜日の下落で追証が発生するのであれば、月曜日や火曜日に追証による投げで一段安する場面もありそうです。

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来週の戦略

 保ち合いに入った可能性を意識しつつ、8/12高値を割るまでは押し目買いの戦略として立ち回ります。

 下げ止まった後に高値安値の切り上げが確認できるまでは、「節目に近付いたらポジションを建てる→割れたらロスカット→再び節目に近付いたらポジションを建てる」の繰り返しになると考えて資金管理も徹底していくことになります。

 来週意識する上下の節目は以下の通りです。

 上値:9/14高値(30,795円)、6/15高値(29,480円)9/28→9/29の窓、25日線、5日線、+1σ

 下値:8/12高値(28,279円)、75日線、100日線、200日線

意識する日柄

・9/14高値から17日目の10/8(SQ日)

・8/20安値から33日目の10/7(SQ日前日)

上値目途(値幅計算)

32,538円:2018年10月高値(24,448円)→2020年3月安値(16,358円)のV値

32,300円:1989年最高値→2008年安値のフィボナッチ78.6%戻し

34,474円:2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のV値

34,720円:2020年10安値(22,948円)→2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のN値

下値目途(値幅計算)

28,351円:9/14高値(30,795円)→9/22安値(29,573円)のE値

今週の日経平均株価分析(9月21日~24日)

 こんにちは、ヤマちゃんです!

 

 今週は中国恒大集団(エバーグランデ)の利払期日到来やFOMCのテーパリングおよび利上げに対する姿勢の結果でマーケットが一喜一憂する一週間でした。

 

 目先のファンダメンタルのイベントとしては「無事に通過?」ということで、安心感からマーケットは上昇しましたが、中国恒大集団の問題は今後も調整するための良い材料として利用される気がしてなりません。

 

 念のため、今後控えている恒大集団の利払日と費用を以下に記しておきます。

・9/29 4750万ドル(52.25億円)

・10/12 1億4813万ドル(162.94億円)

・10/19 1億2180万元(20.7億円)

・10/30 1425万ドル(15.67億円)

・11/8 8249万ドル(90.73億円)

・12/28 2億5520万ドル(280.72億円)

 情報はTwitterの下記アカウントより(情報の精査が難しいですが、Twitterは情報が早いので便利ですね)。

 10月および12月には今回以上の金額の支払い期日が迫っているということで、支払日が近付く頃には再びニュースで取り上げられ、マーケットが調整局面に入る可能性も想定しておく必要はありそうです。

 

 何事も「備えあれば憂いなし」ですね!

 

 それでは今週の日経平均株価を振り返っていきます。

週足

 今週は大きくギャップダウンして始まるも、上昇トレンドでの押し目買いの圧力が強く、週足としては長い下髭の陽線である「勢力線」を形成しました。

 ただし、高値圏での長い下髭は「首吊り線」になる場合もあるため、高値を更新できない場合には今週の安値を割る展開も想定しておく必要があります。

 移動平均線は上向きを継続しており、29,000円付近で3本の線が収束しそうな雰囲気でもあります。

 来週の相場に関しては、直近の高値を直ぐに上抜けられるか否かが注目のポイントと考えています。

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日足

 ファンダメンタルの不安要素から大きくギャップダウンして始まる連休明けでした。

 祝日が重なっていたこともあり、海外のファンダメンタルによって上下に振られる今週でありましたが、チャートを俯瞰して見ると各節目が意識されている動きになっていることが分かります。

 水曜日は9/6→9/7の窓を終値ベースで埋めたものの、6月~8月の下落トレンドの起点となった6/15高値および9/3→9/6の窓に近付き、押し目買いが最も意識されやすいポイントでもありました。

 結果的に水曜日に下げ止まり、金曜日に大幅にギャップアップして30,000円を回復する展開となりましたが、金曜日は抵抗帯として意識される9/17→9/21の窓の上限を目前に大引けを迎える状況となっています。

 窓やトレンドの起点、終点となった高値および安値を意識することで急落や急反発にも冷静に対応できる今週であったと考えます。

 移動平均線は安定的な上昇トレンドを継続しており、来週にも25日線が意識される窓の中に入ってくるため、今週の安値を割った場合でも押し目買いの強さは継続しそうです。

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 先物市場(期近)を見ると、直近の下落トレンドの起点となった6/15高値で綺麗に下げ止まっており、9/17→9/21の窓もきっちりと埋める動きとなっています。

 先物市場は2/16高値(9月限は権利落ち分を織り込んでいる価格のため2月高値を超えていない)を明確に上抜けることができれば6/15高値をネックラインとした大きな流れでの「ダブルボトムのリターンムーブ完成」ということになりそうです。

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 金曜日の終値は直近の下落幅に対して半値戻しを達成しており、来週は61.8%戻しを達成するかが注目点となりそうです。

 なお、61.8%戻しの水準は窓の上限とも重なってくるため、上値の目途として意識されやすいポイントだと考えられます。

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 今後の想定としては今週の安値を割れるか割れないかが注目ポイントとなるため、双方の想定を予めしておきます。

 今週の安値を割れない場合は、9/14高値~9/22安値のBOX相場もしくは9/14高値を上抜けて続伸する2つのシナリオが想定できます。

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 一方、今週の安値を割った場合には値幅計算(N値、E値、V値)で下値の目途を立てることもできます。

 仮に、9/3→9/6の窓の下限で下げ止まる(値幅調整が終了する)と想定した場合、N値が窓と重なるには上値が約30,380円となり、上述の61.8%戻しや窓の上限の水準と重なってきます。

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 その場合、窓の下限~6/15高値のゾーンを押し目買いのポイントとしたトレード戦略を練ることができます。

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 E値計算をすると約28,300円となり、6月から続いた下落トレンドのトレンド転換を明確にしたポイントである8/12高値のネックラインの水準と重なってきます。

 上述の先物市場を大きな流れとすると、こちらは小さな流れでの「ダブルボトムのリターンムーブ」という可能性もありそうです。

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 ボリンジャーバンドは+1σを明確に割れてきました。

 金曜日は+1σに上値を押さえられる形となっていますが、早々に+1σを回復できるか否かがボリンジャーバンドでの来週の注目ポイントになります。

 現在は各バンドが上向きでありますが、バンドの波打ちや+1σ~+3σが下向きに転じると高値更新をできずに保ち合いに入る展開が想定されるため、僅かであってもバンドの向きには日々、注意を払っていきたいと思います。

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 今週の売買ポイントを振り返ると、各窓や6/15高値に近付いた火曜日、水曜日の大引けは「買う動作」、金曜日の大引けは「売る動作」を行う場面であったと考えます。

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過去チャートの類似点

 想定しているパターンのうち、現在は値幅調整をしている2019年のパターンに類似している可能性があると考えています。

 ボリンジャーバンドを見ると、現在は+1σを割れて3営業日が経過しています。

 2019年パターンであれば4営業日目も+1σを回復できず25日線まで調整する展開となります。

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 一方、2020年パターンであれば+1σを回復するも上値更新できずに高値保ち合いで日柄調整する展開となります。

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 まずは月曜日に+1σを回復できるか否かで2019年パターンか2020年パターンのどちらに類似する可能性が高いかを判断し、シナリオを立てていきたいと思います。

TOPIX

 TOPIXは1つ目の窓が明確に意識される動きとなっています。

 水曜日に日経平均株価が窓埋めした一方で、TOPIXは窓埋めをしておらず「下へ行きたくない」という意思が感じられるチャートとなっています。

 反対に、金曜日は日経平均株価が窓埋めをできなかった上値に関してTOPIXは早々と窓埋めを達成しており、直近高値を目指す展開がメインシナリオとなる動きになっています。

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指標

 騰落レシオは短期的に売り込まれましたが、25日騰落レシオは依然として過熱水準を維持する強い展開が継続しています。

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 連休明けの2営業日で空売り比率が増加しましたが、金曜日は40台を下回っており、週末の上昇は空売りの買戻しも少なからず影響していそうです。

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来週の戦略

 引き続き、押し目買いをメイン戦略として立ち回ります。

 今週の安値は押し目買いのポイントとして今後意識されるため、6/15高値や25日線、窓を目途として段階的に押し目買いのポイントを設定し、分割でポジションを建てていきます。

 来週意識する上下の節目は以下の通りです。

 上値:9/14高値(30,795円)、9/17→9/21の窓、+1σ

 下値:9/22安値(29,573円)、9/3→9/6の窓、6/15高値(29,480円)、25日線

意識する日柄

・9/14高値から9日目の9/28(自民党総裁選前日)

・8/20安値から26日目の9/28(自民党総裁選前日)

上値目途(値幅計算)

32,538円:2018年10月高値(24,448円)→2020年3月安値(16,358円)のV値

32,300円:1989年最高値→2008年安値のフィボナッチ78.6%戻し

34,474円:2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のV値

34,720円:2020年10安値(22,948円)→2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のN値

今週の日経平均株価分析(9月13日~17日)

 こんにちは、ヤマちゃんです!

 

 今週は中国恒大集団(エバーグランデ)のデフォルト危機が話題になりました。

 エバーグランデは「中国のリーマン・ブラザーズ」と呼ばれているそうで、デフォルトを起こしてしまうとリーマンショックの再来になるのでは?と噂されているようです。

 

 「気になることは調べてみる」ということで、折角の機会なのでエバーグランデとリーマン・ブラーザーズのチャートおよびそれぞれの負債額を比較してみます。

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 エバーグランデ(週足)

 長年にわたってデフォルトを織り込んできたような動きに見えなくもないです。

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 リーマン・ブラザーズ(週足)

 サブプライム問題を発端に僅か1年で経営破綻に追い込まれました。

 

 負債額はそれぞれ

エバーグランデ 3,000億ドル

リーマン・ブラザーズ 6,000億ドル

 となっていますが、現在の各国(日本、米国、上海)のチャートを見ると今回のニュースに対してあまり反応していないようにも見えますが一体どうなるのでしょうか?

 

 様々な情報が飛び交って情報の精査が難しくなっている昨今。

 偏った考えに固執しすぎず、まずはチャートの声を優先し、時折世の中のニュースにも目を向けるスタンスで株式投資に取り組んで行きたいと思います。

 

 それでは今週の日経平均株価を振り返っていきます。

週足

 今週は2月高値を一時的に上抜け年初来高値を更新する場面が見られたものの、2月高値が目先の上値目途として意識される動きとなり、終値ベースでの更新とはならない展開でした。

 週足は陽線であるものの上髭を形成しており、8/20を起点に始まった急騰の一服を感じるローソク足となっています。

 移動平均線は全て上向きで、13週線が再び26週線を上抜ける準備が整いつつあります。

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日足

 12日連続陽線の歴史的な記録を達成する週前半の相場でした。

 火曜日のザラ場は一時的に2/16高値の30,714円を上抜ける場面が見られたものの、目先の利益確定ポイントとしても意識されやすく、終値ベースで2/16高値を更新することはできていません。

 上昇が一服したのか木曜日には久しぶりに陰線を形成し、調整を示唆する動きも見られます。

 ローソク足の組み合わせを振り返ると

 水曜日~木曜日:「陽陰の包み線」で売りサイン

 木曜日~金曜日:「陰陽のはらみ線」で下げ止まりサイン

 となっており、高値圏ではあるものの方向感のない組み合わせとなっています。

 今後は30,000円で値固めをするのか、更に深押しをするのかを見極めていくことになります。

 移動平均線では25日線が、75日線および200日線を上抜けゴールデンクロスを達成しています。

 また、75日線と200日線が同じ角度で上昇しており、安定的な上昇トレンドであることも窺えます。

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 高値を付けた火曜日は2/16高値に並んだこと以外に、8/20安値から18日目でもあり、「17日」の日柄が意識されるのであれば一旦の天井になる可能性がありました。

 過去に記載した2019年のパターンであればここから9日程度の調整が入ることになります。

 一方で2020年のパターンであれば「26日」まで上値余地が想定されますし、現在値から日柄調整で小さい値動きを継続する可能性もあります。 

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 9/14高値を一旦の天井として仮定した場合、値幅調整をする場合の目途をフィボナッチで探ってみると、23.6%押し(29,900円)、38.2%押し(29,300円)、50%押し(28,900円)となっており、29,500円や30,000円付近の心理的節目が意識されそうです。

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 ただ、個人的には上昇の値幅が足りていないと感じている部分もあります。

 仮に高値が31,400円程度だった場合、38,2%押しが29,700円、50%押しが29,200円となり急騰時に空けた窓と重なってくるため、値幅的に綺麗に収まるような印象を受けます。

 来週以降、今週火曜日の高値を上抜けて26日の日柄が意識される場合には31,400円も視野に入れていきたいと思います。

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 続いて、9/14が一旦の天井だと仮定し、値幅調整した場合の想定を立ててみます。

 押し目として意識されるのは上向きの25日線や窓であるため、25日線と窓が重なるポイントまで調整した場合には押し目買いのポイントとして意識します。

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 その他に、29,500円の窓と25日線および6/15の高値(=ネックライン)まで調整するような展開があれば、3つの根拠が重なるため押し目買いポイントとして強く意識されると考えます。

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 また、29,200円付近の窓も意識します。

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 値幅調整ではなく日柄調整になる場合には30,000円付近を下値として25日線が近付いてくるまで小さい値幅で持ち合う展開も想定されるため、「値幅調整」と「日柄調整」の2つのシナリオを持って相場に臨むと慌てなくて済みそうです。

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 ボリンジャーバンドは+2σを明確に割れてきており、8/20を起点とした急騰が一服したことが窺えます。

 来週の注目ポイントとしては+1σがサポートとなるか否かなので、+1σを明確に割れるか割れないかによって「値幅調整」か「日柄調整」か展開が変わってくると考えています。

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 今週の売買ポイントを振り返ると、2/16高値に近付き終値ベースで超えられなかった火曜日の大引けは「売る動作」を行う場面であったと考えます。

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TOPIX

 TOPIX日経平均株価同様に上昇一服を示唆する動きとなっています。

 下落すれば買いが強く入ってくる展開に変わりはありませんが、騰落レシオが過熱圏にあることから全体相場を冷ます方向に株価が一旦動く展開も考えられそうです。

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 また月足レベルで見た場合、バブル最高値→その後の最安値の61.8%の水準で上げ渋っており一旦の上値目途として意識されていると考えることもできそうです。

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指標

 騰落レシオは150近くまで増加しました。

 過熱の水準にあるため、適正水準近くに戻すための調整が入っても何ら不思議ではない状況となっています。

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 空売り比率は比較的低い水準で推移しています。

 陰線を形成した木曜日に増加していますが、強い上昇相場は40以下で推移する傾向があることから、42を記録した木曜日が短期的な底値になった可能性も拭えない状況です。

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 先週の投資主体別売買状況は海外勢が大幅に買い越し、個人は大幅に売り越しとなっています。

 個人(現金)の売りの大きさが目立っており、個人の利益確定売りを海外勢が本腰を入れて吸収していく(拾い集める)構図が見て取れます。

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来週の戦略

 押し目買いをメイン戦略として立ち回ります。

 5日線を辛うじて維持しての週末入りとなっており、5日線を守り切れるかどうかが短期目線での注目ポンとなります。

 来週意識する上下の節目は以下の通りです。

 上値: 9/14高値(30,795円)、2/16高値(30,714円)

 下値: 5日線、+1σ、9/2→9/3の窓、9/3→9/6の窓

上値目途(値幅計算)

32,538円:2018年10月高値(24,448円)→2020年3月安値(16,358円)のV値

32,300円:1989年最高値→2008年安値のフィボナッチ78.6%戻し

34,474円:2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のV値

34,720円:2020年10安値(22,948円)→2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のN値