今週の日経平均株価分析(11月24日~27日)
こんにちは、ヤマちゃんです!
コロナウィルスの感染再拡大に歯止めがかからず、目的地を主要都市としている旅行はGO TO トラベルキャンペーンが適用されなくなり、サービス提供者への大きなダメージは免れない状況となっています。
医療現場でも病床が圧迫され、クラスターが発生している病院ではコロナウィルス以外の患者の受け入れを断らなければならず、「助けられる命が助からない」状況が日に日に深刻になっています。
「自分だけは大丈夫」と思わず、まずは「自分が感染しないように細心の注意を払う」を心掛けて毎日を過ごしていきましょう!
それでは、連日高値を更新し続けている今週の日経平均株価を振り返っていきます 。
週足
先週は長い上髭陰線を形成したことで一旦の上昇が止まる可能性が示唆されましたが、今週は直近高値を勢いよく上抜けて更に上昇する展開となりました。
長期的な視点で見ると、2018年高値の24,448円を上抜けてからは抵抗となる価格帯が存在せず、上値が軽く上値追いしやすい状況が3週間継続しています。
今回の急騰は歴史的連騰を記録した2017年の衆院選相場と似ており、2ヶ月程度強い上昇が継続する可能性は十分に考えられます。
移動平均線は、ローソク足>13週線>26週線>52週線と上昇トレンドの並びが継続中で、安定した相場状況であることが窺えます。
日足
週明けから窓を空けて寄り付き、その後上昇したことから、直近の窓の下限を終値ベースで埋めなかった先週の金曜日は結果的に「買い場」となりました。
多くの投資家が25日線までの押しを待っている中、「押し目待ちに押し目無し」の非常に強い相場状況が続いており、「少しでも下げたら買い」という展開となっています。
今週水曜日の高値26,706円は、先週火曜日の高値(26,057円)→先週金曜日の安値(25,425円)のV値=26,689円にほぼ等しく、値幅で見ると短期的に高値を付けた可能性があるかもしれません。
また、高値を付けた水曜日は今回の上昇の起点である10/30から17日目でもあり、日柄で見ても高値を付ける可能性がありました。
ただし、今週の高値26,706円を来週以降上抜けた場合には、更なる上値追いを想定しておく必要があります。
今回の急騰は2017年9月→11月にかけて発生した衆院選相場と似ており、当時と同じ日柄、値幅(上昇率)で今回も上昇すると仮定してみます。
2017年は42日間で約4,100円(上昇率では21,5%)の上昇をしています。
今回の10/30を起点とし、同じ日柄、上昇率で上昇した場合、12/30の大納会に約28,000円に到達する計算となります。
同様にして、同じ日柄、値幅で上昇した場合には12/30に約27,000円に到達します。17日間で4,000円近く上昇している強い相場であるため、今から1ヶ月後に27,000円、28,000円に到達している展開は十分に考えられるでしょう。
TOPIX
TOPIXもようやく2020年の高値を上抜け、2018年10月の暴落時に空けた窓に挑戦する動きとなっています。日経平均株価の強い動きに連動していくのであれば、TOPIXも2018年10月の窓埋め後、高値を上抜くシナリオが想定されるため、個別株にも追い風が吹く展開が予想できます。
指標
25日騰落レシオは依然として過熱感は見られず、騰落レシオから見る需給においては過熱感を示す120に到達するまで上昇の余地が十分にあります。
空売り比率が増加した日に日経平均株価が下落していれば「買い場」の目安として参考にできます。今週は金曜日に空売り比率が増加していますが、金曜日は日経平均株価が上昇しており、上昇の中での空売り比率の増加であるため、一旦の天井が近いことを示唆しているのかもしれません。
先週の投資主体別売買状況は3週連続で海外勢が大幅買越し、個人が大幅売越しとなっており、売りに回っている個人にとっては苦しい展開が1ヶ月近く続いています。
来週の戦略
今週も押し目買いがメイン戦略となります。株価の値動きのシナリオを立てるために、2017年の急騰場面での株価とボリンジャーバンド+1σ、5日線との関係を見てみます。
5日線を割れた場合には+1σに近付いたポイントが買い場となっていますが、上昇の勢いが非常に強い場面であれば+1σまで押す機会が少なく、5日線をサポートに上昇していることが傾向として見て取れます。
今回の相場でも+1σに押して上昇していくバンドウォークを想定してはいますが、上昇の勢いが強い場合には5日線を押し目として上昇するため、来週以降5日線まで下げてくる場面があれば買いを入れて対応上昇相場に対応していきます。