ヤマちゃんの備忘log

日々のこと、株式投資のこと、ポイント活動のことを思いつくままに備忘録として綴っています。

今週の日経平均株価分析(11月30日~12月4日)

 こんにちは、ヤマちゃんです!

 

 日本ではコロナウィルス再拡大による自粛要請で経済への影響が懸念される一方、世界ではコロナウィルスワクチンの実用化やワクチン接種開始の期待による好需給で株高が継続しています。

 今年の2月、3月は悪材料として意識されていたコロナウィルス感染者拡大が今では悪材料として全く意識されず、期待を含めた好材料のみに反応するマーケットになっています。

 日経平均株価もこのまま年末まで株高を継続するのか?上昇の梯子がどこかで外されるのか?未来のことは分かりませんが、どのように動いてもいいように現在のチャートから想定されるシナリオや節目を用意しておくことが、マーケットで長生きするには大切なのではないかと思っています。

 それでは、今週の日経平均株価を振り返っていきます。

月足

 9月、10月で形成した「陽陰のはらみ線」による調整の警戒感を打ち崩すかのように11月の月足は大陽線を形成し、2018年の高値である24,448円を勢いよく上抜けました。

 10月、11月の月足の組み合わせは「陰陽のたすき線」で上昇への転換を示唆する組み合わせとなっています。

 12ヶ月線および24ヶ月線の角度が上向きに転じたことで、ローソク足>12ヶ月線>24ヶ月線>60ヶ月線の上昇トレンドの並びが明確となりました。

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 2018年の24,448円を上抜けたことで相場は「青天井」となっています。過去のチャートから上値の目途を探ってみると、1991年に付けた戻り高値の27,270円が目先の節目となってきます。

 また、2015年高値→2018年1月高値を結んだトレンドラインの上値抵抗線も上値の目途として意識されるかもしれません。

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週足

 高値を更新するも、先週のように上昇の勢いは継続せず、長い下髭の陰線を形成する1週間となりました。今週の長い下髭が「カラカサ」で買いサインとなるのか、それとも高値圏での「首吊り線」で下落サインの予兆となるのか来週以降しっかりと見極める必要が出てきました。

 ただ、今週のローソク足の実体は先週のローソク足の実体とは触れておらず、ローソク足の組み合わせとしては下落の可能性は弱いレベルに留まっています。

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日足

 節目の27,000円に近付いたこともあってか、寄り付きで直近高値を更新するも上値が重く陰線を形成する、という傾向が見られた今週でした。

 先週の金曜日、今週の月曜日で「陽陰のはらみ線」を形成したことで、下落警戒のサインが点灯しましたが、火曜日に下落が加速することはなく、1週間を通して高値圏で保ち合う展開となりました。

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 急騰後に保ち合った展開を過去のチャートから探ってみます。現在の上昇と似ている2017年9月以降の急騰では、保ち合い後、更に高値を更新し42日間上昇しました。

 一方、2018年1月および2018年10月は高値保ち合い後に「アイランドリバーサル」を形成し、大幅な調整が入る展開となっています。今回の高値圏での保ち合いも、「アイランドリバーサル」の形成と高値更新の2つの展開をシナリオとして想定する必要がありそうです。

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TOPIX

 TOPIXは先週金曜日を高値に、高値更新は見られませんでした。今週の安値は、先週空けた窓の上限で綺麗に止まっており、直近の窓の上限を下値、コロナショックで空けた窓の上限を上値としたBOX相場に入った可能性があります。

 また、TOPIX日経平均株価同様に「アイランドリバーサル」および高値更新の2つのシナリオを常に想定しておく必要があります。

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指標

 25日騰落レシオは120に近付き、過熱感が少しずつ出てきています。来週、120を超える場面が見られるのであれば、目先の天井が近いサインとして意識され、上値が重くなる展開が想定されます。

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 高値を更新して陰線を形成した日に空売り比率が増加する傾向が見られた今週でした。

 高値を更新した日に空売りを少しずつ仕込んで下落に備えているのか?空売りを仕込んで下落させたところを買ってきているのか?は分かりませんが、久しぶりに40台後半を記録した水曜日が下落のサインの予兆なのか?買い場のサインなのか?その答えを来週以降の相場の動きでしっかりと確認していきます。

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 先週の投資主体別売買状況は4週連続で海外勢が大幅買越し、個人が大幅売越しとなり、依然として海外勢と個人の動きが正反対です。

 今後、海外勢が売越しに転じ、個人が買越しに転じると相場の流れが変わる可能性があるため、来週以降も投資主体別売買状況の結果には注意を払っていく必要があります。

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来週の戦略

 今週も押し目買いがメイン戦略となります。金曜日は5日線およびボリンジャーバンド+1σに接近する展開となり、強い上昇相場が継続するのであれば「買い場」となって、来週以降再上昇するシナリオが想定されます。

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 5日線および+1σを割れた場合には25日線まで調整して再上昇するシナリオと、BOX相場に移行するシナリオが考えられます。

 来週以降は5日線および+1σとローソク足の位置関係に注意しながら「買い」および「買いのロスカット」を適宜行っていきたいと考えています。

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意識する日柄

・10/30から26日目の12/8