今週の日経平均株価分析(12月28日~30日)
こんにちは、ヤマちゃんです!
コロナウィルスの変異種が世界各地で確認され、マーケットへの影響が懸念された先週末ではありましたが、蓋を開けてみると悪材料として全く意識されず、日経平均株価は年初来高値を更新する展開となりました。
激動の2020年はコロナショックで大幅に下落する場面があったものの、最終的には年足陽線で大納会を迎えました。
来る2021年はどのような1年になるのでしょうか?
・コロナウィルスは終息するのか?
・東京オリンピックは開催されるのか?
・任期満了を迎える衆院選の結果はどうなるのか?
色々なことを想定、想像しながら2021年も楽しく過ごしていきたいと思います。
それでは、2020年最終週の日経平均株価を振り返っていきます。
月足
12月は一旦押す場面が見られましたが、11月の大陽線の勢いを引き継ぐ形で年初来高値を更新し大納会を迎えました。
移動平均線はローソク足>12ヶ月線>24ヶ月線>60ヶ月線の上昇トレンドの並びが継続中です。各移動平均線の角度は更に上向き、平均線の値を見ると12ヶ月線は2018年9月、24ヶ月線は2019年12月、60ヶ月線は過去の高値を更新しています。
2020年の年足は長い下髭を形成する「勢力線(たくり線)」となりました。2019年の年足と合わせると「陽陽のたすき線」を形成し、2021年は一段高を期待させる組み合わせとなっています。
2020年の大納会は1990年4月安値および1991年3月高値付近の27,250円を終値ベースで超えてきました。大納会の終値27,444円が過去の節目を明確に超えたサインとなって上値を追う展開となるのか、単なるオーバーシュートの範疇で27,250円付近で上値が重い展開となるのか2021年1月の相場をしっかりと注視していきます。
週足
1ヶ月間の保ち合いを上放れて、2020年最終週は大陽線を形成して終えました。
移動平均線は月足同様にローソク足>13週線>26週線>52週線の上昇トレンドが継続中で、各移動平均線の値は過去の高値を更新する強い状況となっています。
2020年のコロナショック時は2018年3月安値→2018年12月安値を結んだトレンドラインが下値の目途として意識されました。今回の上昇に関しては、2015年高値→2018年1月高値を結んだトレンドラインを上値の目途として意識しても良さそうです。
日足
窓を空けてBOXの上限を上抜けた木曜日の寄り付きは「買い場」となりました。
直近高値を更新したことから25日線に押した先週は「グランビルの買い②」の場面であったことになり、これまでBOXの上限として上値を抑えていた26,900円が今度は下値支持として意識される展開となりそうです。
結果的に10/30から12/29の高値まで41日間の上昇となり、42日の日柄が意識される米大統領選挙後の相場となりました。
42日の日柄を意識した上昇は2017年9月からの衆院選相場および2017年11月から2018年1月までのチャートでも確認できます。
今回の様に年末に保ち合いを上抜けて大陽線を形成した展開は2018年の大発会のチャートと類似しています。当時のチャートでは大発会に保ち合いを上抜けた後、再度高値圏で保ち合い、2月SQに向けて大幅に調整する展開となっています。
火曜日の保ち合い上抜け後の展開としては、2018年1月のチャートの動きも想定しておいて損はないかもしれません。
ただし現在のトレンドはあくまで「上昇」であるため、25日線やこれまでのBOX上限である26,900円を下値の目途として高値を更新する上昇相場がメインシナリオです。
2018年の年明けのような調整が起こる場合には25日線およびこれまでのBOX下限である26,300円を割ってくる展開となるため、その日その日で各節目とローソク足の位置関係にしっかりと注意を払っていきましょう。
BOX相場を上抜けたため、短期間でのN値、E値、V値で上値の目途を探ってみます。
11/20安値:25,425円→12/7高値:26,894円→12/8:安値26,317円とした場合、
N値=27,786円。
V値=27,471円。
E値=28,363円。
V値は既に達成しているため、この先の上値としては27,800円付近が最初に意識されます。
TOPIX
TOPIXも直近高値を上抜けし、上値を追う態勢が整いました。水曜日はこれまでの上値が下値として意識されているため、1,800ポイント付近を押し目として火曜日の高値を再度上抜ければ、2018年10月高値の1,839ポイントが視野に入ります。
指標
先週同様に25日騰落レシオは100前後の心地よい水準を維持しています。
高値を更新した火曜日でも過熱感が見られていないため、大発会以降、更に上値を更新しても不思議ではない環境となっています。
空売り比率も依然として30台の低水準で推移しており、下値を探るような大きな売りは入っていません。
来週の戦略
収束したボリンジャーバンドを勢いよく上抜けしたため、バンドウォークの上昇が開始したことを前提として立ち回ります。
上昇の勢いが強い場合には+2σをサポートとしたバンドウォーク。
+2σがサポートとして機能しない場合には、+1σをサポートとしたバンドウォークを想定します。
先ほど述べた2017年の衆院選相場および2018年の年明けの相場は+1σを割れたことで上昇が一旦終了し、保ち合いもしくは大幅な調整に入っています。
今回の上昇に対して、上昇の陰りが見え始める判断基準の1つとして+1σを割ることを想定しておきます。
バンドウォークが継続しないパターンも十分に考えられるため、バンドウォークが発生するパターンと発生しないパターンの両方を想定し建玉をイメージしておきます。