今週の日経平均株価分析(1月12日~15日)
こんにちは、ヤマちゃんです!
新型コロナウィルスの終息が未だ見えない中、今週は首都圏4都県に加えて、関西や東海の7府県にも緊急事態宣言が発令されました。
コロナウィルス関連のニュースで日経平均株価はマイナスの反応はしませんが、日常生活においてはやはり先行きが見えない今の状況に不安を抱くばかりです。
国が緊急事態宣言を発令しても結局は個人1人1人の意識が一番大事であるため、この冬も「感染しない」「感染させない」意識をしっかりと持って生活していきます。
それでは、今週の日経平均株価を振り返っていきます。
週足
高値更新の勢いは今週も衰えることなく、日経平均株価は心理的節目である29,000円目前まで上昇しました。
29,000円に近付いたことで達成感の利益確定売りが出たのか、週足としては長い上髭の陽線を形成し上値の重たさを感じる週末となりました。
ただ、先週のローソク足と合わせると「陽陽のたすき線」を形成し、更なる上昇を示唆する組み合わせになっていると捉えることもできます。
先週の分析では28,300円~28,500円に節目が重なることを記しましたが、今週あっさりと上抜けてしまったことから、長期視点での値幅計算で上値の目途を探ってみることにします。
アベノミクス前の安値である2011年11月安値8,135円→チャイナショック前の高値である2015年6月高値20,952円と同じ値幅だけコロナショック時の安値である2020年3月安値16,358円から上昇すると考えるとN値=29,175円となり、今週の高値から200円程上昇の余地を残すことになります。
ブレグジット時の安値である2016年6月安値:14,864円→2018年10月高値:24,448円の上昇幅のE値=34,032円になります。
2018年10月高値:24,448円→2020年3月安値:16,358円のV値=32,538円となり、日経平均株価が30,000円台に突入した際にはこれらの水準が上値の目標となる可能性もありそうです。
日足
27,600円およびボリンジャーバンドの+2σを上抜けて先週末の勢いそのままに、今週は+2σをサポートとするバンドウォークの動きとなりました。
ただし、木曜日に長い上髭を形成し上値の重たさを感じると同時に、木曜日金曜日のローソク足は「陽陰の被せ線」の組み合わせとなり、高値圏では売りの警戒サインとなっています。
+2σ付近で大引けを迎えた金曜日は「買い場」とも取れるし、ローソク足の組み合わせや心理的節目の29,000円で上値が重かったことから「売り場」とも取れる非常に悩ましい状況となっています。
来週以降+2σや5日線を維持できるか否かをまずは注視していきたいと思います。
高値を付けた木曜日は10/30から「50日目」であり、51日という日柄が意識される展開だったと考えられます。
コロナショック後の安値から6月に一旦の高値を付けるまでは53日要しており、対等数値の考えで見ると来週の火曜日が10/30から53日に該当するので、残り2日間上昇する可能性が無きにしも非ずです。
今週の大引けは28,519円で1988年に上値を抑えていた水準と重なってきています。来週以降28,500円で上値が重くなれば、今週の上昇が単なるオーバーシュートであった可能性もあるため引き続き株価の動きを意識する水準に現在位置している状況です。
ただしトレンドはあくまで上昇であるため、上昇継続ということで+2σをサポートとしたバンドウォークをメインシナリオとして想定します。
また5日線がサポートになることも想定されるため、+2σおよび5日線を割れるか否かで短期の強い上昇に陰りが見えるかの判断をしていきたいと考えています。
TOPIX
TOPIXは2018年1月の高値を目前に上値が重くなり、日経平均株価同様に週足は長い上髭を形成しました。
日足の形は日経平均株価よりも悪く、木曜日金曜日で「陽陰の包み線」を形成し高値圏での売りサインとなっています。
指標
値嵩株が牽引している相場であるため、依然として25日騰落レシオに過熱感が見られないまま指数だけが上昇する相場となっています。
空売り比率は金曜日に40台に乗せたのみで、それ以外の日は低水準のまま推移しています。1月第一週のように空売り比率が40台に乗せた日が買い場になったのか否かを来週以降で答え合わせをしていくことになります。
1月第1週の投資主体別売買状況は海外勢が大幅に買い越し、個人が売り越しとなっています。海外勢の買いが止まらない限りは下値が固い相場が続くことが予想されます。
来週の戦略
前述の通り+2σをサポートとしたバンドウォークや5日線をサポートとした上昇をメインシナリオとして立ち回ります。
シナリオが崩れた場合は+1σをサポートとした上昇を第二シナリオとして想定します。
+1σを割れると上昇が一旦落ち着いた可能性が出てくるため、25日線をサポートに反発するパターンやBOX相場を第三シナリオとして想定します。
想定したサポートを割れたら買い玉はロスカットし、次なるサポートに近付いたら新たに買い玉を建てる、という形でこまめに玉操作を行っていくことで損失を限定でき、将来の利益に繋がっていくと思いますので、自分で決めたルール通りのエントリー、エグジットを今週も徹底していきます。
意識する日柄
・1/6から9日目の1/18
・12/22から17日目の1/18
・11/20から42日目の1/22
2018年、2020年は1月中旬に高値をつけて2月以降に大幅な調整をしているため、来週の1/20前後の動きを気にしてみたいと思います。