ヤマちゃんの備忘log

日々のこと、株式投資のこと、ポイント活動のことを思いつくままに備忘録として綴っています。

今週の日経平均株価分析(1月25日~29日)

 こんにちは、ヤマちゃんです!

 

 日米で決算発表が本格化する中、今週はアメリカのゲームストップ社の株価急騰が話題になりました。

 アマチュア投資家集団がヘッジファンドを大損させるという映画のような出来事(映画化されたら面白いかも!?)が実際におき、改めて仕手化した株の怖さを思い知らされました。

 

 もしかしたらゲームストップで損失を被ったヘッジファンドが、損失を利益で相殺するために株を売り払ったことで日経平均株価を始め、各国の株価指数が下落したのではないか?と勝手に妄想しております。

  

 私は値動きが激しい銘柄は好きではないため、落ち着いて見ていられる日経225銘柄とこれからも長く付き合っていくつもりです。

 それでは、今週の日経平均株価を振り返っていきます。

月足

 前半は高値を更新する勢いが見られましたが、45日前ルールの影響なのか?中旬から月末にかけては上値が重い展開が続き、月足としてはトンカチに近い長い上髭を形成する1ヶ月となりました。

 過去に月足が高値圏で長い上髭を形成した年は2013年5月、2018年1月に見られ、いずれもその後は値幅調整を挟む展開となっています。1月が共通していることから、今後の展開は2018年1月のチャートが参考になるかもしれません。

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週足

 今週も先週に引き続き高値を更新する展開とはならず、週足としては「陰の大引け坊主」に近いローソク足となっています。

 また、先週のローソク足と合わせると「陽陰の包み線」を形成し、高値圏では下落の警戒サインが点灯しています。

 過去にも、2018年10月、2020年1月に週足が「陽陰の包み線」を形成しており、その後はいずれも大きく下落する展開となっています。

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 その他に、2007年2月、2013年5月に大陰線を伴った「陽陰の包み線」を形成した場面があり、いずれも26週線に押している傾向が見られます。

 来週以降も下落が進む展開が見られるのであれば、26週線が走る25,000円付近まで将来的に調整する可能性があることを注意したいと思います。

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 週足レベルで見た値幅調整の目安をフィボナッチで探ってみます。

 2020年6月安値→2021年1月高値で見た場合、38.2%押し=26,100円付近50%押し=26週線が走る25,000円付近となります。

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 2020年3月安値→2021年1月高値で見た場合、23.6%押し=心理的節目でもある26,000円付近38.2%押し=これまで何度も上値を抑えてきた24,100円付近となっており、週足レベルで見ると24,000円、25,000円、26,000円と1,000円刻みでフィボナッチが重なってきています。

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日足

 28,100円~28,900円のBOXを木曜日まで維持する展開ではありましたが、金曜日にBOX下限を下抜けし、下落の勢いそのままに25日線も割ってきました。

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 大陰線(陰の寄り付き坊主)でBOXを下抜けしたことで下落に転換したと思わせる週末ではありますが、金曜日の終値は年末から年明けにかけて上値を抑えていた27,600円のラインで止まっていることもあり、「過去の上値抵抗が将来の下値支持」になるのであれば「買い場」と考えることもでき、「買う理由」と「売る理由」が混在する非常に悩ましい展開となっています。

 もし来週以降も下落が続くのであれば、2020年12月に上値を抑えた26,900円水準が次なる下値の目途として意識されそうです

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 悩ましい展開ではありますが、BOX下限を下抜けした事実に変わりはないので、下落の目途をN値、E値、V値を用いて探ってみます。

1/14高値28,979円→1/18安値28,111円→1/21戻り高値28,846円とした場合、

 N値=27,978円で木曜日に達成しています。

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 E値=27,243円

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 V値=27,376円となり、続落した場合、27,300円~27,400円が目先の下値目途になりそうです。

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 27,300円~27,400円は日足レベルで見た時の12/8安値→1/14高値の61.8%押しの水準とも重なってきており、下値の目途として意識される可能性がありそうです。

 ちなみに、上述した27,600円ラインは50%押し水準とも重なっており、金曜日で調整が終了した可能性が無いとも言い切れない状況となっています。

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過去チャートの類似点

 来週以降の展開としては2018年1月のチャートが参考になるかもしれません。

 2018年1月は今回と同様に、高値保ち合いの後に陰線でネックラインおよび25日線を下抜けし、大幅な調整をしています。2018年1月は高値から16日の日柄で一旦下げ止まり、最終的には43日目で大底を打つ展開となっています。

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 今回は1/14の高値から12日の日柄であり、「17日」の日柄が意識されるのであれば日柄的には不十分となるため、来週の金曜日まで下落が続く余地が残されています。f:id:y-yamachan:20210130011952p:plain

 その他に「陰線でネックラインと25日線を同時に下抜け」した場面を過去のチャートから探ってみると2つの傾向が見られます。

 2019年5月は翌日以降も下落。

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 2012年4月も翌日以降下落。

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 2006年1月、2007年2月も翌日以降下落。

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 一方、2020年6月は翌日以降保ち合い。

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 2014年1月も翌日以降25日線に絡んだ保ち合いで、後に下落。

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 2011年1月および3月は翌日以降保ち合いで、25日線の向きが下向きになった後に下落。

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 2006年4月も翌日以降保ち合いで、25日線の向きが下向きになった後に下落。

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 これらのチャートから見られる傾向として、

陰線翌日の寄り付きがローソク足の実体の中で始まると保ち合い、窓を空けて下で始まると続落

と2パターンに分かれるため、月曜日の寄り付きの位置には注意したいと思います。

TOPIX

 上値切り下げの三角保ち合いを形成していたTOPIXは、セオリー通り下抜けする展開となりました。日経平均株価同様に、TOPIXも12月に保ち合いを形成した上値付近および窓の下限で下げ止まっているようにも見えるため、月曜日以降に窓を埋めるか否かをまずは注視していきたいと思います。

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指標

 日経平均株価が続落する中、25日騰落レシオは先週と変わらず、過熱感は見られない水準となっています。現在の水準から80に向かうのであれば、来週以降も下落する展開となりそうです。

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 空売り比率は久しぶりに50超えを記録しました。

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 空売り比率が50超えを記録した翌日以降の株価の動きの傾向を2019年、2020年のチャートから探ってみます。2019年は50超えを記録した当日もしくは翌日で株価が下げ止まっています。

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 一方、2020年のコロナショック時は1回目に50超え記録した翌日以降も株価は続落し、2回目に50超えを記録してから底打ちまで5営業日程日数を要しています。

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 2019年の傾向が当てはまるのであれば、株価は金曜日の陰線で下げ止まった可能性があると考えることもできますし、2020年の傾向を当てはめるのであれば、来週末まで下落が続くと考えることもできそうです。

  先週の投資主体別売買状況は久しぶりに海外勢が売り越し、個人が買い越しという構図になりました。10月末から大幅に買い越してきた海外勢の利益確定が徐々に進んでいると考えることもできそうです。

 一方で個人(信用)は高値圏で3週連続買い越していることから、今週の下落で苦しい展開となっていることが想像できそうです。

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来週の戦略

 月曜日の寄り付きが窓を空けて下で始まるのであれば下への意識を強めにして立ち回ります。下落入りしたとしても、一旦反発するような展開があれば、これまでのBOX下限付近が戻り売りのポイントになる可能性もあるため、25日線の向きに注意しながら玉を建てていきます。

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 月曜日の寄り付きがローソク足の実体の中で始まるのであれば、27,600円~28,900円のBOXの可能性もあるとして立ち回ります。

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 先週まで想定していた+1σを下値サポートとしたバンドウォークのシナリオはなくなり、バンドが収束に向かい始めました。

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 下落したと場合、上向きの-1σ、-2σで下げ止まることも想定されますが、2018年1月のようにバンドが収束に向かうと見せかけて下へのバンドウォークが始まる可能性もあるため急落には注意します。

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意識する日柄

・1/14から17日目の2/5