今週の日経平均株価分析(1月4日~8日)
こんにちは、ヤマちゃんです!
2021年が始まり、大発会の今週から株式市場は大きく動きました。
日本国内では1都3県に対して1ヶ月間の緊急事態宣言が出されマーケットへの影響が心配されましたが、コロナウィルス関連のニュースに関しては下げの材料にはならなくなっています。
また、アメリカではジョージア州の上院決選投票が行われ、大統領選挙および上下両院の全てで民主党が勝利する「オールブルー」となりました。
当初は悪材料の可能性があるとして懸念されていたオールブルーですが、蓋を開けてみるとマーケットの上昇に拍車をかける形となっています。
ファンダメンタルに心が揺さぶられがちではありますが、「チャートの動きが全て」であるため、日々の分析を怠らずにマーケットに臨むことが大切だと感じています。
それでは、2021年初週の日経平均株価を振り返っていきます。
週足
大発会の今週は大納会の先週の大陽線の流れを引き継ぐように、節目の27,300円水準および心理的節目の28,000円を終値ベースで超えて引けました。
ローソク足は長い下髭の陽線(勢力線)で、株価が下がれば買いが入る強さを示しています。ローソク足の実体が大きいため「首吊り線」の可能性は低いですが、高値圏での長い下髭形成には念のため注意を払っておく必要があります。
先週までは1990年4月安値および1991年の戻り高値である27,300円水準を節目として見ていましたが、今週あっさりと超えてきました。
次なる上値の節目を過去のチャートから探してみると、30年前ではありますが1988年前半に上値が重かった28,400円水準が意識されるかもしれません。
日足
大発会から陰線を形成し、27,600円を天井に調整入りする可能性が意識されましたが、昨年の11月中旬から上値を抑えていた26,900円水準が今度は下値のサポートとして機能し再度上昇に転じる結果となりました。
ボリンジャーバンドを見ると陰線を形成した大発会の月曜日や火曜日は共に+1σで綺麗に下げ止まっていることから、これまで上値を抑えていた26,900円水準、+1σ、25日線に近付いた火曜日、水曜日は結果的に「買い場」となりました。
また、木曜日から金曜日にかけて+2σを勢いよく飛び出したことから、強い上昇相場が再開した可能性が示唆されます。
上昇相場が再開した可能性があるため、来週は+2σを下値サポートとしたバンドウォークをメインシナリオとして想定します。
上昇の勢いが強い時には、+2σ以外に5日線が下値支持となる場合もあるため、5日線に沿った上昇も想定しておきます。
上昇が継続すると想定した場合の上値目途を3パターン探ってみました。
短期で見た場合、12/8安値:26,327円→12/29高値:27,602円→1/6安値:27,002円のN値=28,277円。
急騰の上昇の起点となった10/30から見た場合、10/30安値:22,948円→11/17高値:26,057円→11/20安値:25,425円のN値=28,534円。
コロナショック後の2020年3月を底値として見た場合、3/19安値:16,358円→6/9高値:23,185円→6/15安値:21,529円のN値=28,356円。
いずれの場合も、28,300円~28,500円付近にN値が重なっており、N値が集中する価格帯は先に述べた1988年に上値を抑えた28,400円水準と一致しています。来週以降はこの価格帯で上昇速度が鈍化するか否かに注意を払っていきます。
TOPIX
TOPIXは2018年10月の高値を上抜けし、残る上値の目途は2018年1月高値の1,911ポイントのみとなりました。
2018年1月高値の水準は2020年3月安値:1,199ポイント→6月高値:1,633ポイント→7月安値:1,496ポイントのN値=1,930ポイントとも近くなっています。
指標
高値を更新した金曜日の25日騰落レシオは103で過熱感は未だに見られません。来週以降も上昇が継続する場合、25日騰落レシオが120に近付いたら上値が重くなる可能性があるとして意識したいと思います。
陽線を形成した木曜日、金曜日の空売り比率は30台の低水準でした。一方、40台を記録した月曜日から水曜日にかけてが空売り比率から見た買い場の可能性を示唆していたかもしれません。
12月第4週および第5週の投資主体別売買状況は海外勢、個人共に売り越しとなっていますが、海外勢はクリスマス休暇に入っていたこともあり薄商いでした。
11月から大幅に買い越している海外勢の利益確定がいつ入っても不思議ではないため、引き続き海外勢の動きには注意が必要です。
来週の戦略
+2σに沿ったバンドウォーク、5日線に沿った強い上昇をメインとして、浅く押したら買う戦略で立ち回ります。
ただし、+2σや5日線がサポートとならず、+1σや25日線まで押すことも十分に考えられるため、「想定が崩れたら買い玉の一部をロスカットして下で買い直す」という動作をこまめに行っていきます。
急上昇が弱まるサインとして、+1σ割れやバンドの拡大が収まることを最初の判断基準としたいと思います。
意識する日柄
・10/30から51日目の1/15