ヤマちゃんの備忘log

日々のこと、株式投資のこと、ポイント活動のことを思いつくままに備忘録として綴っています。

今週の日経平均株価分析(10月4日~10月8日)

 こんにちは、ヤマちゃんです!

 

 日経平均株価は8営業日連続下落の不名誉な記録を今週達成しました。

 2009年7月10日以来ということで当時は9営業日連続の下落となっています。

f:id:y-yamachan:20211007091053p:plain

 このまま株価は続落するのか?衆議院選挙の思惑で再度高値を目指すのか?

 今回は上昇、下落それぞれの想定をしていますので参考にしていただければ幸いです。

 

 また、2000年以降の衆議院選挙と日経平均株価の動きもまとめているので、こちらも併せて参考にしてもらえると幸いです。 

 それでは今週の日経平均株価を振り返っていきます。

週足

 先週の「陽陰の包み線」の流れをそのままに、今週もSQ日に向かって大幅に続落する一週間となりました。

 移動平均線は先週末と比較して26週線が下向きの角度を強め上昇の勢いを衰退させる環境となっています。

 しかしながら今週は2020年7月安値→2020年10月安値を結んだトレンドラインおよび52週線で下げ止まり、陰線ながらも下髭を形成していることから一旦下げ止まった可能性も考えられる週末となっています。

 来週は52週線~13週線の間で動くのか、26週線まで反発するもしくは52週線を割れる動きが見られるのかが焦点となりそうです。

f:id:y-yamachan:20211008162741p:plain

 現在、52週線付近に株価が位置し、各移動平均線が収束に向かっている状況です。

 週足の各移動平均線が収束する状況は2014年および2018年にも見られますが、その後の展開としては「大幅上昇」「大幅下落」と異なっているため、今後はどちらの展開にもなり得ることを想定する必要があります。

f:id:y-yamachan:20211008162748p:plain

日足

 今週は大幅に続落する一週間となり、急騰の起点で会った8/20安値付近まで下げる展開が週半ばまで見られました。

 移動平均線を見ると25日線明確に下向きに転じトレンドが上昇から保ち合い(BOX)に変化しました。

 同時に75日線も明確に下向きとなって波打ち、保ち合いに入ったことが窺える移動平均線の動きとなっています。

 ローソク足を振り返ると

 月曜日:陰陰のたすき線で長期戦を割ったため「売りサイン」

 木曜日:陰陽のはらみ線で「買いサイン」となり下げ止まりを示唆

 となっています。

 また金曜日は10/4→10/5の窓の上限まで22円届かずに上髭を形成しており、窓がかなり意識される値動きとなっています。

f:id:y-yamachan:20211008162817p:plain

 ただし、大幅に下落はしたもののローソク足は8/20安値を割っておらず、大局では下落に転換したとは言い切ることができません。

 そのため、現時点では8/20安値を下限、9/14高値を上限とした大きなBOX相場と考えるのが妥当です。

 今後は8/20安値を割ることが、トレンドが明確に下落に転じる場合の判断の1つになります。

f:id:y-yamachan:20211008162825p:plain

 また、トレンドラインとしては前述の様に2020年7月安値→2020年10月安値を結んだだ下値支持線を維持する形となっているため、このトレンドラインを明確に割り込んだ場合には8/20安値まで下落する展開を想定できます。

 上値に関しては2/16高値を起点に始まった下落の上値抵抗線で抑えられており三角保ち合いが煮詰まってきているという見方もできます。

f:id:y-yamachan:20211008162842p:plain

 仮に8/20安値を割った場合の下値の目途を値幅計算およびフィボナッチで予め想定しておきます。

 現時点では戻り高値が確定した訳ではないので、8/20安値→9/14高値のE値のみを計算します

 8/20安値(26,954円)→9/14高値(30,795円)とした場合、E値=23,113円となります。

f:id:y-yamachan:20211008162908p:plain

 コロナショック後の起点(2020年3月安値)→2021年9月高値の値幅で見た場合、

 38.2%押し:25,280円

 50%押し:23,576円

 61.8%押し:21,873円

 となり、半値押しの水準が上述のE値と重なってきます。

f:id:y-yamachan:20211008162921p:plain

 2020年10月安値を起点とした値幅で見た場合には

 61.8%押し:25,946円

 となります。

 8/20安値を割った場合にはこれらの価格を意識して立ち回る必要がありそうです。

f:id:y-yamachan:20211008162937p:plain

 ボリンジャーバンドは-2σで下げ止まるものの、各バンドが収束→拡大に転じ続落の可能性が拭えない状況です。

 再び保ち合いの展開に入るためには-1σを明確に回復し、バンドが波打つことが大切になります。

 ボリンジャーバンドで見た場合、来週は-1σで上値を押さえられる可能性を念頭に置きながら立ち回る必要があります。

f:id:y-yamachan:20211008163010p:plain

 今週の売買ポイントを振り返ると

 ・75日線、200日線、7/13高値を割れた月曜日:「売る動作」

 ・8/12高値に近付いた月曜日の大引:「買う動作」

 ・8/12高値を割れた火曜日の寄付:「売る動作」

 ・トレンドラインで反発且つ8/20安値に近付いた水曜日の大引:「買う動作」

 ・トレンドラインで反発且つ陰陽のはらみ線を形成した木曜日の大引:「買う動作」

 ・窓を埋め切れず上髭を形成した金曜日の大引:「売る動作」

 を行う場面だったと考えます。

f:id:y-yamachan:20211008163039p:plain

過去チャートの検証

 現時点で2月に1番天井、9月に2番天井を形成した可能性が出てきたわけですが、2014年および2018年も年明けに1番天井、秋に2番天井を形成しており日柄的に類似しています。

 そこで、今後の株価の動きが各年の様な動きを辿ると仮定した場合の値幅の目安を過去チャートから探ってみます。

 2014年は1番天井から一旦の底まで15%の下落。

 2番天井から次の底まで11.3%下落するものの、大局の安値を割らずにその後急騰しています。

f:id:y-yamachan:20211008163200p:plain

 同じ値幅率で現在のチャートに照らし合わせた場合、1番天井から一旦の底までの下落率は足りませんが、2番天井から次の底までは殆ど同じ下落率で推移し、大局の安値を割っていないことが見て取れます。

 2番天井からの下落のみを見れば、2014年の株価の動きも参考になるかもしれません。

f:id:y-yamachan:20211008163216p:plain

 2014年はその後、50%戻しの水準で75日線や下向きの25日線と重なり「戻り売り」を狙うポイントとなりましたが、株価は続落せず「日銀の追加金融緩和」のファンダメンタルで大幅に上昇する展開となっています。

f:id:y-yamachan:20211008163234p:plain

 2018年は下落幅と下落率の双方で検証してみます。

 1番天井から一旦の底まで約3,800円(15.7%)の下落。

 2番天井から次の底まで約3,500円(14.3%)の下落し、最終的には約5,500円(22.4%)の下落となっています。

f:id:y-yamachan:20211007091114p:plain

 同じ値幅で現在のチャートに照らし合わせた場合、1番天井から一旦の底までの下落幅および2番天井から次の底までの下落幅が殆ど同じで推移し、大局の安値を割っていないことが見て取れます。

 8/20安値を割った場合、同じ下落幅で見ると約25,300円まで下落する想定となり、これは前述のコロナショック後2020年3月安値→2021年9月高値の38.2%押しの水準と重なってきます。

f:id:y-yamachan:20211008163306p:plain

 次に同じ下落率で現在のチャートに照らし合わせた場合、1番天井から一旦の底までの下落幅および2番天井から次の底までの下落幅が足りないことが分かります。

 2018年と同じ想定をするのであれば、下落幅で想定する方が良さそうです。f:id:y-yamachan:20211008173418p:plain

 2018年は2番天井から一旦の底をついた後、38.2%および50%戻しの水準まで戻りますが、38.2%戻しでは下向きの25日線、50%戻しでは75日線が抵抗となり上昇し切れず、再び下落に転じています。

f:id:y-yamachan:20211008163333p:plain

 これらのチャートから、来週以降一旦底入れした場合には38.2%から50%の水準まで戻す展開が想定できます。

 それぞれの水準に達した時に移動平均線が重なる場面で「戻り売り」を狙うこともできますが、2014年の様に移動平均線の向きを物ともせずに上昇した過去があることは念頭に置く必要があります。

 2018年のシナリオが順当だと考えていますが、今年は「衆議院選挙」が控えているため、選挙の思惑から2014年の様な展開にならないとは言い切れないとも考えています。

f:id:y-yamachan:20211008163345p:plain

TOPIX

 TOPIXは200日線で持ち堪えています。

 下値は200日線、上値は75日線の範囲での値動きとなってるため、今後はどちらの移動平均線の方向に動くかが焦点となります。

f:id:y-yamachan:20211008163426p:plain

 月足で見ると過去の最高値→最安値の61.8%戻しの水準と、2012年以降に形成された上昇チャネルが重なるポイントで上値が綺麗に押さえられていることが分かります。

 現在、月足レベルでのチャネル下限を目指す動きの初動(大幅下落の初動)に入ったことも考えられるため、長期目線で株価の動きを見ることも大切だと考えます。

f:id:y-yamachan:20211008163430p:plain

指標

 25日騰落レシオは適正水準まで戻ってきました。短期的には売られ過ぎたため、買いに転じる動きが見て取れますが、25日レベルでは上にも下にも仕掛けられる水準であることを念頭に置かなくてはなりません。

f:id:y-yamachan:20211008163440p:plain

 一週間を通じて空売り比率が高水準で推移しました。

 SQ通過を機に積み上がった空売りの買戻しが入るのであれば来週以降、大幅下落後の急反発が入る展開も考えられます。

f:id:y-yamachan:20211008163448p:plain

 先週の投資主体別売買状況は海外勢が大幅に売り越し、個人が大幅に買い越しとなっています。

 急増している個人の信用買いは今週の下落で更に梯子を外され、追証による投げが下落に拍車をかけている状況が想像できます。

f:id:y-yamachan:20211008163457p:plain

来週の戦略

 BOX相場を前提としつつ、反発後の戻り売りを意識して立ち回ります。

 戻りの目途は高値→安値の38.2%、50%の水準を意識し、日柄やその他の節目が同時に重なるポイントを注意深く観察します。

 来週意識する上下の節目は以下の通りです。

 上値:10/4→10/5の窓、フィボナッチ38.2%戻し、50%戻し、25日線、75日線、100日線、200日線、-1σ

 下値:8/20安値(26,954円)、10/6安値(27,293円)、5日線、-2σ

上値目途(値幅計算)

32,538円:2018年10月高値(24,448円)→2020年3月安値(16,358円)のV値

32,300円:1989年最高値→2008年安値のフィボナッチ78.6%戻し

34,474円:2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のV値

34,720円:2020年10安値(22,948円)→2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のN値

下値目途(値幅計算)

28,351円:9/14高値(30,795円)→9/22安値(29,573円)のE値←達成(10/4)

25,946円:2020年10月安値(22,948円)→2021年9月高値(30,795円)61.8%押し

25,280円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)の38.2%押し

23,576円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)50%押し

23,113円:8/20安値(26,954円)→9/14高値(30,795円)のE値

21,873円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)61.8%押し