今週の日経平均株価分析(11月15日~11月19日)
こんにちは、ヤマちゃんです!
木曜日に政府から大型経済対策の規模が発表されました。
ザラ場中だったこともあり、この発表を受けて日経平均株価が300円程急騰しましたが、大事なのでは「規模」ではなくその内訳であり「真水」の部分がどの程度あるのか?だと私は思っています。
内容によっては日経平均株価が30,800円の高値を超える展開もありますが、チャートの動きを見ているとそこまで大きなサプライズではないとマーケットは捉えているのかもしれません。
2014年の日銀による追加金融緩和(黒田バズーカ)はサプライズとなって株価が大幅に上昇しましたが、当時のローソク足と比べると今回の政府による大型経済対策のローソク足は何とも寂しい感じが否めません。
ファンダメンタルに一喜一憂するマーケットですが、まずはチャートの動きを第一にぶれずにトレードをしていきたいと思います。
それでは今週の日経平均株価を振り返っていきます。
週足
13週線をサポートに「カラカサ(たくり線)」を形成した先週末から今週は反発上昇が期待されましたが、心理的節目である30,000円を目前に上値が伸びずに週足は陰線となりました。
ローソク足を見ると6/15高値である29,500円のネックラインがサポートとなる動きも見られており、陰線ながらも下髭を形成し下値の固さも感じる週足となっています。
来週に関して、上値は30,000円を回復して再び前回高値の30,700円を目指すか否か?下値は29,500円を死守するか否か?が焦点となりそうです。
日足
今週は9/14高値→11/4高値を結ぶトレンドライン(上値抵抗線)を上抜けて寄り付きました。
上値抵抗線を突破したことで上昇に勢いが付く展開が期待されましたが、11/4高値を目前に伸び悩む週明けとなりました。
火曜日に再び30,000円を狙う動きが見られたものの、9/28→9/29の窓の上限や心理的節目の30,000円が意識され、ローソク足は上髭を形成することとなり上値の重さを感じる状況となりました。
水曜日も前日比+で寄り付くものの上値を追う展開は見られず、火曜日水曜日で「陽陰の包み線」を形成し売りサインとなってしまいました。
木曜日は一時的に29,500円を割る場面が見られたものの、今度は10/6安値→10/29安値を結ぶトレンドライン(下値支持線)が意識される値動きとなり、下値支持線をサポートに長い下髭を形成しました。
金曜日はこれまでの上値抵抗線が下値支持になる動きが見られ、陽線を形成しての週末入りとなっており週明けのギャップアップに期待したいところではありますが、日足レベルでの上値の注目ポイントは心理的節目の30,000円およびその付近に形成している9/28→9/29の窓を埋められるかどうか?ということになりそうです。
15分足で10/6安値からの値動きを見てみるとトレンドラインが意識される値動きとなっていることが明白かと思います。
30,000円を目前に上値が重い現状ではあるものの、短期的には下値切り上げ型の三角保ち合いを形成していると考えることもでき、セオリー通り進むのであれば30,000円を回復して9/14高値を目指す展開に期待したいところです。
ボリンジャーバンドでは+2σを目前に足踏みする形となりました。
+2σおよび+3σは波打ち、BOX相場の動きとなっています。
ボリンジャーバンドにおいては-1σや-2σを試すターンとなるのか、+2σに再チャレンジする動きとなるのかが来週の焦点です。
今週の売買ポイントを振り返ると
・30,000円を目前に上髭を形成した火曜日の大引け:「売る動作」
・火曜日の高値付近に近付いた水曜日の寄り付き:「売る動作」
・トレンドラインの下値支持線に近付いた木曜日:「買う動作」
を行う場面であったと考えます。
TOPIX
TOPIXも日経平均株価同様に上値抵抗線を上抜けたものの、2,060ポイント付近の窓の上限に近付いたところで上値を抑えられる展開となりました。
木曜日から金曜日にかけて25日線をサポートに「陽陽のたすき線」を形成しており、来週は火曜日の高値に再チャレンジする展開が期待されます。
指標
25日騰落レシオはやや売られ気味の水準に入りつつあります。
80割れを目指すのであれば、現在地からの調整が十分に考えられますし、120を目指すのであれば9/14高値を目指す展開が騰落レシオからは想定できます。
週末にかけて空売り比率が増加しました。
増加した空売りの買戻しで一段高があるのか?下げを想定した空売りの仕込みなのか?チャートの動きと照らし合わせながら各指標を見ていく必要があります。
先週の投資主体別売買状況は海外、個人共に大きな動きはありませんでした。
狭いレンジの中での動きで様子見の状態となっています。
来週の戦略
先週と同様に短期的には29,000円~29,900円のBOX相場を想定します。
対局では27,000円~30,800円のBOX相場としたうえで、トレンドラインの下値支持線や各節目を意識して、トレンドの変化をいち早く察知できるように行動していきます。
来週意識する上下の節目は以下の通りです。
上値:、9/28→9/29の窓、9/27高値(30,414円)、11/16高値(29,960円)、+2σ
下値:下値支持線(10/6安値→10/29安値)、11/11安値(29,040円)、10/25安値(28,472円)、10/6安値(27,293円)、8/20安値(26,954円)、25日線、75日線、100日線、200日線、+1σ
意識する日柄
・10/6安値から33日目の11/22
上値目途(値幅計算)
・30,506円:0/20高値(29,489円)→10/25安値(28,472円)のV値
・30,668円:10/6安値(27,293円)→10/20高値(29,489円)→10/25安値(28,472円)のN値
・31,685円:10/6安値(27,293円)→10/20高値(29,489円)のE値
・32,538円:2018年10月高値(24,448円)→2020年3月安値(16,358円)のV値
・32,300円:1989年最高値→2008年安値のフィボナッチ78.6%戻し
・34,474円:2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のV値
・34,720円:2020年10安値(22,948円)→2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のN値
下値目途(値幅計算)
・25,946円:2020年10月安値(22,948円)→2021年9月高値(30,795円)61.8%押し
・25,280円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)の38.2%押し
・23,576円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)50%押し
・23,113円:8/20安値(26,954円)→9/14高値(30,795円)のE値
・21,873円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)61.8%押し