今週の日経平均株価分析(11月22日~11月26日)
こんにちは、ヤマちゃんです!
金曜日は何かと立て込んでいてブログを更新できなかったので、今週は少し遅めの更新となりました。
日経平均先物を見ると週明けの月曜日は金曜日の終値からさらに下落して始まる展開となりそうです。
下落して始まる公算ですが、ブログの内容は金曜日の終値時点で考えていたことを綴っていますので、すでにシナリオから外れてしまったパターンもありますが広い心で読んでいただけると嬉しいです 笑
それでは今週の日経平均株価を振り返っていきます。
週足
30,000円を回復できずに終わった先週の流れを引き継ぐように、今週は先週の終値よりも安く寄り付いて始まり、週末に向けて大幅に下げる一週間となりました。
週足としては「陰の大引坊主」に近いローソク足となっており、売り圧力の強さを感じます。
今週の安値および終値は26週線および52週線がサポートとなる動きが見られたものの、2つの移動平均線は限りなく横ばいで収束していることから、上にも下にも大きくトレンドが出やすい環境となっています。
52週線がサポートとならない場合は2020年7月安値→2020年10月安値を結んだトレンドラインを意識することとなり、このトレンドラインも割れてくる場合には2021年8月安値や10月安値を意識する展開となります。
日足
30,000円を試した先週の動き以降上値を追う展開は継続せず、祝日明けの水曜日に10/6安値→10/29安値を結んだトレンドライン(下値支持線)を割り込んだことから10/6安値を起点とした上昇トレンドが明確に終了しました。
上値を追うターンが終了したら次に訪れるのは下値を模索するターンであり、金曜日には25日線を割れて大幅に下落する展開となりました。
金曜日は75日線や200日線をサポートとする動きが見られなかったものの、10/25→10/26に空けた窓を終値ベースでは埋めたくないという意思は感じられる動きとなっています。
今週の下落で2つの動きが想定できます。
1つ目は11/11安値(ネックライン)を割ったことで11/4高値を一番天井、11/16高値を二番天井としたWトップが完成して大幅な調整に入る展開。
Wトップを形成した場合、ネックラインまで反発した場合には絶好の戻り売りポイントとなります。
2つ目は10/25安値および10/29安値を割らない限りは中段でのBOX相場の展開です。
BOX相場を想定するのであれば金曜日の終値は下限に以下づいたという考え方になります。
日柄で考えると、金曜日は11/16高値から8日目、9/14高値から50日目であり「9日」「51日」が意識されるのであれば、下げ止まりとなる可能性のある日柄ではあります。
ただし、金曜日の陰線で10/6を起点に形成していた高値安値の切り上げのトレンドの安値を切り下げたため、トレンドが変わった後は9日目で止まらない可能性も考えなければいけない非常に悩ましい展開だったと考えます。
8/20安値を明確に割るまでは大局での「BOX相場」に変わりはありませんが、8/20安値を割った場合の下値の目途をN値、E値、V値で予め想定しておきます。
9/14高値(30,795円)→10/6安値(27,293円)→11/16高値(29,960円)とした場合の値幅は下記の通りです。
N値=26,458円
E値=23,791円
V値=24,626円
ボリンジャーバンドでは+1σを上値抵抗に-2σまで一気に下落する展開となりました。
先週まで収束に向かっていた各バンドが今週の下落で再び拡大し、下へのバンドウォークの開始を示唆する形での週末入りとなっています。
BOX相場であれば-2σが下値目途となりますが、今回は収束から拡大に動き始めた初動であるため、5月の下落の様に下向きの-2σに沿うように安値を掘っていく展開も想定しておかなければなりません。
-1σを明確に回復し、-3σ~-1σが上向きに転じるまでは安心できない相場環境が続くことがボリンジャーバンドからは読み取ることができそうです。
今週の売買ポイントを振り返ると
・30,000円に近付いた月曜日の大引け:「売る動作」
・下値支持線を割れたのちに一旦戻した木曜日の大引け:「売る動作」
・ネックラインを割れた金曜日のザラ場:「売る動作」
・10/25→10/26の窓を埋めなかった金曜日の大引け:「買う動作」
を行う場面であったと考えます。
過去チャートの類似点
現在は2018年の相場のパターンがメインシナリオとなっています。
しかしながら、10/6安値を起点とした戻りの形は2015年のチャイナショック後の動きに類似しています。
いずれの相場でも3,000円級の下落をした後に一旦の戻り(青丸)があり、その後再度同程度の値幅の下落を起こしていますが、2度目の下落の際に25日線までの戻り(赤丸)があることが分かります。
現在のチャートに当てはめて考えてみると、3,000円級の下落をした後に戻りが入り、現在2回目の下落の初動に入っている可能性があります。
もしも2015年や2018年と同じ経過を辿るのであればどこかで25日線までの戻り(赤丸)が入り、そこが戻り売りの急所となる可能性があることを予め想定することができそうです。
TOPIX
TOPIXは8/20安値→10/6安値を結んだトレンドライン上で綺麗に止まって大引けを迎えています。
過去2回の下落はいずれも200日線で下げ止まって反発しているため、今回の下落でもトレンドラインを支持できなかった場合には200日線で下げ止まるか否かが注目ポイントとなります。
200日線で下げ止まらなかった場合は、10/6安値(1,927ポイント)、8/20安値(1,877ポイント)が意識する節目となります。
指標
25日騰落レシオは売られすぎの水準に入ってきました。
通常の調整であれば買い場の水準に入りつつありますが、以前にも記載したようにコロナショックのような相場では買い場の水準に入ってもなお下げ続けることもあるので注意が必要です。
空売り比率は50を超える水準に達しました。空売り比率から見ても下げ止まりが近い水準に入りつつあるため、週明けの2営業日程度の値動きをしっかりと見定めていきたいところです。
先週の投資主体別売買状況は海外が売り越し、個人が買い越しとなっています。
今週の下落で海外が設け、個人(信用)が大きく損失を出す結果となっています。
今週の下落で個人の信用取引での追証が発生していることが十分に考えられるため、週明けは、追証(もしくは追証回避)売りで更に下げる展開に注意が必要です。
普段はあまり気にしませんが、大幅に下落したときに参考にする指標として新安値数があります。
金曜日の下落で新安値数は337となり、3桁(200以上)の水準に達しました。
今年の相場を見てみると、新安値数が200以上となった日に下げ止まっている傾向が見られるため、新安値数が300を超えた金曜日は下げ止まりが近いことを示唆する状況となっています。
ただし、5月の安値時の様に新安値数が400を超えたり、コロナショックでは1,000を超えるような場面もあったりしたため、金曜日で下げ止まると決めつけず、チャートやその他の指標を絡めて下げ止まりの水準を探っていく必要があります。
来週の戦略
30,000円を戻りの限界の目途として、戻り売りをメインシナリオとして立ち回ります。
対局では27,000円~30,800円のBOX相場としたうえで、ダブルトップのネックラインや下向きに転じた25日線まで戻したら戻り売りを狙っていきたいと思います。
来週意識する上下の節目は以下の通りです。
上値:、11/11安値(29,040円:ネックライン)、9/27高値(30,414円)、11/16高値(29,960円)、5日線、25日線、75日線、200日線、-1σ、
下値:10/29安値(28,475円)、10/25安値(28,472円)、10/6安値(27,293円)、8/20安値(26,954円)、-2σ
意識する日柄
・11/16高値から9日目の11/29
・9/14高値から51日目の11/29
上値目途(値幅計算)
・30,506円:0/20高値(29,489円)→10/25安値(28,472円)のV値
・30,668円:10/6安値(27,293円)→10/20高値(29,489円)→10/25安値(28,472円)のN値
・31,685円:10/6安値(27,293円)→10/20高値(29,489円)のE値
・32,538円:2018年10月高値(24,448円)→2020年3月安値(16,358円)のV値
・32,300円:1989年最高値→2008年安値のフィボナッチ78.6%戻し
・34,474円:2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のV値
・34,720円:2020年10安値(22,948円)→2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のN値
下値目途(値幅計算)
・26,458円:9/14高値(30,795円)→10/6安値(27,293円)→11/16高値(29,960円)のN値
・25,946円:2020年10月安値(22,948円)→2021年9月高値(30,795円)61.8%押し
・25,280円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)の38.2%押し
・24,626円:10/6安値(27,293円)→11/16高値(29,960円)のV値
・23,791円:9/14高値(30,795円)→10/6安値(27,293円)のE値
・23,576円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)50%押し
・23,113円:8/20安値(26,954円)→9/14高値(30,795円)のE値
・21,873円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)61.8%押し