今週の日経平均株価分析(11月29日~12月3日)
こんにちは、ヤマちゃんです!
早いもので今年も残り1ヶ月ですね。
仕事にプライベートに、皆さんは今年の1月に立てた目標や抱負を達成、実行することができましたでしょうか?
私は体調を崩すことがあったものの、概ねやりたいことは実行に移すことができ環境を変えるという目標も達成できました。
大きな目標を立ててしまうと途中で心が折れてしまうため、「ちょっと頑張れば達成できそう!」という目標を何個も作ることで少しずつ大きな目標に近付いていく、というのが意志の弱い私の目標達成マインドです(汗
まだ1ヶ月時間があるので、今年できたこと、できなかったこと、なぜできたのか?できなかったのか?の原因分析をしてみると来年に繋がる新たな発見があるかもしれませんね。
それでは今週の日経平均株価を振り返っていきます。
月足
11月の月足は「陰の大引け坊主」となり、大幅に下落する1ヶ月となりました。
10月の月足と合わせると「陰陰の包み線」を形成しており、高値圏では下落に警戒が必要な組み合わせとなっています。
移動平均線は久しぶりに12ヶ月線を割ってきており、月足レベルで見ると24ヶ月線までの調整は十分に考えられる環境となっています。
12月の月足が再び12ヶ月線を回復してくるのか、もしくは12ヶ月線が上値の抵抗となって更に調整するのかを12月は見ていくことになります。
週足
週明けに勢いよく窓を空けて52週線を割れて寄り付いた今週でした。
これまでサポートとして機能していた52週線を割れたことで、今週は反発して戻る場面があったとしても52週線や26週線が重なるポイントで上値を抑えられ、戻り売りが出やすい状況でした。
移動平均線では52週線と26週線がデッドクロス間近となっています。
13週線が2つの線まで下がってくるまで保ち合うのか、それとも収束した26週線と52週線のエネルギーによって株価に大きな動きが出るのか、来週以降週足レベルでは観察していくことになります。
日足
節目である28,500円のネックラインを割り込んで寄り付いた月曜日でした。
月曜日は寄り付き以降に前日比プラスになる場面が見られたものの、ネックラインが重なっていたことで戻り売りが出やすい水準でもあったため、上値が重く長い上髭陰線を形成しました。
火曜日は前日比プラスでネックラインを回復するものの、ザラ場中に再びネックラインを割り込んで大幅に下落する1日になりました。
火曜日の大陰線がセリングクライマックスになったのか?水曜日以降は27,600円を底値に横ばいの動きとなり3営業日連続で陽線を形成しています。
特に金曜日は底値圏で勢力線が出現しており、来週月曜日の上昇が期待されるローソク足となっています。
また、水曜日~金曜日の安値は2/16高値を起点としたトレンドラインをサポートとしている動きにも見え、再びこのトレンドラインの下側にローソク足が入ってくると下落しやすい環境になることも想定できます。
移動平均線を見ると200日線が約1年ぶりに下向きに転じています。
今週の下落でこれまでサポートとしていた2020年7月安値→2020年10月安値を結んだトレンドラインを割ってきました。
今度はこのトレンドラインが抵抗となって機能する可能性もあるため、たとえ株価が反発して戻ったとしてもこのトレンドラインで再び叩かれてしまう展開を想定しておかなければなりません。
戻りの値幅をフィボナッチで見てみます。
11/16高値→12/3安値の値幅で見た場合
38.2%戻し:28,494円
50%戻し:28,774円
61.8%戻し:29,054円
となり、38.2%と61.8%の水準がネックラインと重なっており、戻り売りのポイントとして意識される可能性があります。
10/6安値を割れていないため、現状はBOX相場が継続しており、現在は27,500円~28,500円の値幅で動いていることをメインシナリオとしています。
28,500円を回復した際には、最大で30,000円を上限とした約2,500円幅のBOX相場も考えておきます。
週前半はボリンジャーバンドの-1σが上値抵抗になりました。
金曜日は終値ベースで-2σを回復していますが、BOX相場の可能性を判断するには早急に実体ベースで-1σを回復する必要があります。
来週は-1σが上値抵抗となるのか否かに注目したいと思います。
今週の売買ポイントを振り返ると
・28,500円のネックラインに近付いた月曜日:「売る動作」
・28,500円のネックラインを再び割れた火曜日:「売る動作」
・ネックラインを割れた金曜日のザラ場:「売る動作」
・10/6安値に近づき陽線を形成した木曜日および金曜日:「買う動作」
を行う場面であったと考えます。
TOPIX
TOPIXは8/20安値→10/6安値を結んだトレンドラインおよび200日線を割ってきており、押し目買いの相場から状況が変わってきています。
日経平均株価同様にネックラインが意識されやすい環境となっており、1,980ポイントは要注目ポイントだと考えます。
指標
25日騰落レシオは久しぶりに70を割れました。「~ショック」ではない通常時であれば「買い場」の水準であるため、騰落レシオが低下した火曜日~木曜日にかけては絶好の買い場となりました。
日経平均株価が安値を割れる場合には騰落レシオが買い場の水準でも更に下落するため、安値は常に意識したいポイントです。
一週間を通じて空売り比率は高い水準で推移しました。出来高および売買代金が膨らんだ火曜日も47近い空売り比率を記録しており、空売り比率の高さからも今週は底入れの可能性が十分に考えられる環境でありました。
先週の投資主体別売買状況は海外が売り越し、個人が強気の買い越しとなっています。今週の大幅下落で個人のロスカットや追証が多数発生していると考えられますが、含み損を抱えている個人もいるため、先週末の安値付近まで上昇するような展開があれば上値が重くなることを想定しておく必要があります。
今週も新安値数を見てみます。月曜日~水曜日にかけて3営業日連続で新安値数が500前後を推移し、新安値数から見ても底入れが近いことが伺えました。
来週の戦略
一旦の底入れが示唆される現在ですが、上昇したとしても節目(ネックライン)付近では上値が重くなる展開が想定されるため、今週も戻り売りをメインシナリオとして立ち回ります。
戻りの目途は分析した通り、ネックラインやフィボナッチの水準を意識したいと思います。
来週意識する上下の節目は以下の通りです。
上値:、28,500円(ネックライン)、29,000円(ネックライン)、11/16高値(29,960円)、25日線、75日線、100日線、200日線、-1σ、
下値:12/3安値(27,588円)、10/6安値(27,293円)、8/20安値(26,954円)、-2σ
意識する日柄
・11/16高値から17日目の12/9
・10/6安値から42日目の12/6
上値目途(値幅計算)
・30,506円:0/20高値(29,489円)→10/25安値(28,472円)のV値
・30,668円:10/6安値(27,293円)→10/20高値(29,489円)→10/25安値(28,472円)のN値
・31,685円:10/6安値(27,293円)→10/20高値(29,489円)のE値
・32,538円:2018年10月高値(24,448円)→2020年3月安値(16,358円)のV値
・32,300円:1989年最高値→2008年安値のフィボナッチ78.6%戻し
・34,474円:2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のV値
・34,720円:2020年10安値(22,948円)→2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のN値
下値目途(値幅計算)
・26,458円:9/14高値(30,795円)→10/6安値(27,293円)→11/16高値(29,960円)のN値
・25,946円:2020年10月安値(22,948円)→2021年9月高値(30,795円)61.8%押し
・25,280円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)の38.2%押し
・24,626円:10/6安値(27,293円)→11/16高値(29,960円)のV値
・23,791円:9/14高値(30,795円)→10/6安値(27,293円)のE値
・23,576円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)50%押し
・23,113円:8/20安値(26,954円)→9/14高値(30,795円)のE値
・21,873円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)61.8%押し