ヤマちゃんの備忘log

日々のこと、株式投資のこと、ポイント活動のことを思いつくままに備忘録として綴っています。

今週の日経平均株価分析(3月1日~5日)

 こんにちは、ヤマちゃんです!

   

 首都圏の1都3県を対象に、緊急事態宣言の2週間延長が決定されました。

 新型コロナウィルスの感染者増加が落ち着かない状況が続く中、感染症対策分科会では「終息まで2~3年間かかる」との見通しが示され、まだまだ我慢の日々が続くと思うと気が重くなります。

 株価の動きも先週から落ち着きが見られない状況となっていますが、そういう時こそ冷静に現在地(自分の立ち位置)を確認して目標(目途)を明確にし、頭の中を整理することに時間を割かなければならないと考えています。

 ということで、今週の日経平均株価を振り返っていきます。

週足

 今週は上下に長い髭を形成するローソク足となりました。

 先週のローソク足と合わせると「陰陰のたすき線」を形成しており、「陽陰の包み線」に続き下落を警戒するサインとなっています。

 また、今週は昨年の10月以来5ヶ月ぶりに13週線付近まで調整する動きが見られ、押し目買いが入りやすいポイントであったことが下落後の反発(=週足の下髭)の要因として考えられそうです。

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日足

 大陰線を形成して下落の雰囲気が出ていた先週末から一転し、今週は25日線を回復して寄り付きました。

 月曜日に「陰陽のはらみ線」を形成して下げ止まりの可能性が示唆され、翌日の火曜日に高く寄り付いて始まったことから再度上昇へ転じるシナリオも浮上しました。

 しかしながら心理的節目である30,000円や窓の上限が抵抗となり上昇し切れずに売りサインとなる「陽陰の包み線」を形成し、週末にかけて下落する展開となりました。

 移動平均線を見ると25日線は辛うじて上向きを維持しているものの、ほぼ横ばいになり、5日線ともデッドクロスしています。

 5日線とのデッドクロスが騙しとなるのか否かを来週以降の株価の動きで確認していくことになりますが、上昇の勢いに陰りが見え始め、BOX相場に移行しつつあると現段階では考えています。

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 ボリンジャーバンドを見ると今週は+1σ付近で上値を抑えられる形となっており、窓の上限や心理的節目の30,000円と合わせて抵抗の要因の1つとなりました。

 金曜日は-1σで下げ止まっている動きが見られたことから、来週以降-1σ~+1σで株価が動くことも想定されます。

 +2σ、+3σが収束に向かう動きが見られ始めていることから、BOX相場に移行する場合には-2σ~+2σでの株価の上下も想定しておく必要があります。

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 金曜日のローソク足は長い下髭の陽線(勢力線)を形成して下げ止まりの雰囲気を感じさせるものとなっています。

 金曜日のローソク足の価格帯(28,400円~28,800円)は1月に株価が保ち合った出来高の多い価格帯と重なっていることから、下げ止まりになる可能性は十分に考えられます。

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 また1月から2月にかけて何度も下値支持として機能していた28,400円ラインで金曜日も綺麗に下げ止まっていることから、買いを入れるポイントとして待ち構えている投資家が多かったことも窺えます。

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 日柄の観点からも今週末が下げ止まりになる可能性があることが想定できます。

 2/16高値から金曜日の日柄は「13日」で基本数値の「17日」には該当しないものの、1/29安値→2/16高値の日柄である「12日」の対等数値で下げ止まる可能性があると考えるのであれば、木曜日金曜日が下げ止まりポイントとして意識されます。

 来週以降も続落するのであれば2/16高値から「17日」の日柄が意識されてきますが、反発する場合には次の高値まで「12日」の日柄を目途として意識しても良さそうです。

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 下げ止まりは示唆されるものの、先週金曜日の安値を割ったことから、新たな下値の目途をN値、E値、V値で探ってみます。

 2/16高値:30,714円→2/26安値:28,966円→3/2高値:29,996円で見た場合。

 N値=28,248円ほぼ達成

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 E値=27,218

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 V値=27,936円

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 来週以降続落して、V値を目指す動きが見られるのであれば、75日線とも重なってくるため、一旦の下げ止まりの水準として意識される可能性がありそうです。

 

 反対に、来週以降反発した場合の上値の目途をフィボナッチで探ってみます。

 2/16高値→3/5安値の下落幅で見た場合。

 38.2%戻し:29,227円

 50%戻し:29,511円

 61.8%戻し:29,795円

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TOPIX

 日経平均株価は2/26安値を明確に割れたものの、TOPIXは2/26安値を割らずに長い下髭を形成して下げ止まっているように見えます。

 木曜日金曜日のローソク足が共に長い下髭の「陰陽の包み線」を形成して買いサインとなっており、日経平均株価に比べて個別株が堅調だった(日経平均株価程の下落をしていない)ことが窺えます。

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指標

 25日騰落レシオは過熱感も売られすぎ感も示しておらず、依然として心地良い水準に留まっています。

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 珍しく空売り比率が40以上を維持する一週間でした。金曜日に空売り比率がこれまでと比べて上昇しましたが、株価は売り崩される動きとはなっておらず、空売り比率が45に近付いた水準が「買い場」になるか否かを来週の相場で確認していきたいと思います。

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 先週の投資主体別売買状況は海外勢が大幅に売り越し、個人が大幅に買い越しで、正反対の動きとなっています。

 高値圏でも買いを続けていた個人は今週の下落で梯子を外された苦しい状況であると考えます。

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来週の戦略

 続落する場合はV値や75日線を下値の目途として意識して立ち回ります。

 反発して上昇する場合は、3/3→3/4に空けた窓を実体ベースで埋められるか、25日線を回復できるかを注視していきます。

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 上昇した場合でも、BOX相場に移行しているのであればボリンジャーバンドの+1σ上値の目途にもなるため、株価を追いかけないように1つ1つ目途を確認しながら、こまめに建玉を整理していきます。

意識する日柄

・2/16高値から17日目の3/11

・1/29安値から26日目の3/9