ヤマちゃんの備忘log

日々のこと、株式投資のこと、ポイント活動のことを思いつくままに備忘録として綴っています。

今週の日経平均株価分析(3月15日~19日)

 こんにちは、ヤマちゃんです!

   
 今週の日銀金融政策決定会合にてETF買い入れの見直しが発表されました。

 内容としては

・年間6兆円の購入目安を削除(上限12兆円は維持)

ETFの買い入れは「TOPIX連動型」のみ

 

 この発表によって金曜日後場日経平均株価は下落しました。

(3/19 日経平均株価5分足)

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 日経平均株価が下落する一方で、TOPIXは強さを示す動きをしていました。 

(3/19 TOPIX5分足)

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 また、面白いことに日経平均株価を構成する銘柄の中でも寄与度の最も高いファーストリテイリングが下落して、寄与度の低い銘柄はそこまで影響を受けずに推移していました。

 いかに、日経平均株価ファーストリテイリングによって上下に自由に操作できているかが分かりますね 笑 

(3/19 ファーストリテイリング5分足)

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 株価の上下を外部環境のせいにしても仕方がないので、私は現在の株価の位置に対して日々、上値と下値の目途を立てて売買していくのみです。

 

 それでは、今週の日経平均株価を振り返っていきます。

週足

 13週線を押し目とした直近2週間の動きの流れに沿うように、今週は週半ばにかけて2月の高値を目指す展開が見られたものの上値は重く、週足としては長い上髭を形成するトウバ(塔婆)に近い形となり、下落の警戒サインとなっています。

 移動平均線は依然として上昇トレンドを継続しているものの上値を抜け切れておらず、今後は高値圏で保ち合う展開も想定されそうです。

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日足

 今週は先週の上昇の流れを継続するように、先週の終値よりも高く寄り付いて始まり、木曜日にかけて上値を追う展開が見られたものの、金曜日の下落で1週間の上昇分を全て失う「行って来い」の展開となりました。

 木曜日、金曜日は明確な窓は空いていませんが、水曜日~金曜日で「宵の明星を」形成しており、週足のローソク足と同様に下落の警戒サインとなっています。

 ただし、移動平均線は5日線と25日線が再びゴールデンクロスして上昇トレンドを継続していることから、25日線で止まった金曜日が「買い場」と捉えることもできます。

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 金曜日が「買い場」と捉えることができる理由は値幅(フィボナッチ)からも推測することができます。

 株価は2/16高値→3/5安値の下落幅の61.8%戻しを達成しており、セオリー通り動くのであれば2/16高値を目指す展開が想定されます。

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 高値を目指す過程で押し目があるとすれば38.2%押しや50%押しが考えられ、3/5安値→2/18高値の短期的な上昇幅で見た場合、金曜日は綺麗に38.2%押しの水準で安値を付けています。

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 25日線だけでなく、フィボナッチの38.2%も重なってくることから、金曜日の安値は短期的に「買い場」として意識されやすいポイントであったと考えられます。

 

 逆に「売る」理由を考えた場合、ローソク足の「宵の明星」以外に日柄が意識されそうです。

 3/18は3/5安値から10日目で「9日」の日柄が該当しており、短期的に高値を付けた可能性が十分に考えられます。

 来週以降、25日線で株価が下げ止まれずに調整が続く場合は、高値をつけた3/18からの日柄を追っていくことになりそうです。

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 また現在の株価に対する上値として30,040円という価格が意識される可能性があります。

 その根拠として、今週の株価の動きを見ると2/25安値(30,044円)と3/2高値(29,996円)に空けた48円分の窓がポイントになっています。火曜日、水曜日は窓の上限に上値を抑えられていたものの、木曜日の寄り付きには窓の上限を突破し、上値を抑えていた窓の上限を下値サポートとする動きが見られたため直近高値を試すシナリオが想定されました。

 しかしながら、金曜日には再び窓の下限を割って寄り付き、火曜日、水曜日と同様に30,040円付近で上値を抑えられる形となっています。

 火曜日~金曜日にかけて30,040円が下値支持および上値抵抗として意識されていたため、今後も意識されやすい価格だと考えられます。

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 トレンドラインとしては、2/16高値→3/18高値を結んだ線が上値抵抗線として考えられ、下値支持線は11/20安値→12/22安値を結んだ線や10/30安値→3/5安値を結んだ線が考えられます。

 三角保ち合いを形成している場合、いずれも保ち合いの収束は10/30から6ヶ月後の4月末であり、残り1ヶ月半をかけて徐々に株価が小動きになっていくことも想定できそうです。

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 ボリンジャーバンドでは木曜日に+1σを回復したことから、バンドウォーク再開の展開も想定されましたが、金曜日にあっさりと+1σを割れて方向感のない動きとなっています。

 各バンドも横向きに転じており、ボリンジャーバンドで見た場合-2σ~+2σで保ち合う株価の動きが今後は想定されそうです。

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TOPIX

 日経平均株価と打って変わって強さを見せたのがTOPIXでした。

 5日線をサポートに2/16高値を上抜ける強い動きとなっています。日経225銘柄以外の銘柄が強さを見せていた一週間であったことがTOPIXの動きから窺えます。 

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指標

 25日騰落レシオは120を超えて過熱感を示す水準に入ってきました。日経平均株価が下落する中でも値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を大幅に上回っていることが、今週のTOPIXの強い動きに現れていると考えられます。 

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 空売り比率は40以下の低水準で推移しています。空売り比率が増加した先週金曜日でしたが、今週の上昇で先週の空売りの買戻しも重なって木曜日にかけて上昇に拍車がかかったのではないかと考えます。 

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 先週の投資主体別売買状況は海外勢が大幅に買い越し、個人が大幅に売り越しています。

 来週発表される今週の投資主体別売買状況で海外勢が売り越しているならば、金曜日の下落は海外勢の利益確定の売りであった可能性も考えられそうです。 

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来週の戦略

 上昇トレンドが継続していることを前提に押し目買いの戦略で立ち回ります。

 まずは25日線で下げ止まるか否かに注目し、下げ止まらない場合にはフィボナッチの50%押しや61.8%押しの展開も想定します。

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 その他に前述のトレンドラインの下値支持線ボリンジャーバンドの-1σも押し目買いポイントとして意識し、株価の動きを見ていこうと思います。

意識する日柄

・2/16高値から26日目の3/24