今週の日経平均株価分析(3月8日~12日)
こんにちは、ヤマちゃんです!
2011年3月11日の東日本大震災から10年が経過しました。
大学生だった当時、これまで経験したことのない長い揺れ、テレビに映し出される夜の被災地の火災の映像に「本当に現実なのか?」と錯覚してしまうほどの恐怖を感じたことを今でも覚えています。
「当たり前の日常」「当たり前のこと」が当たり前じゃなくなったあの日。
今日もこうして元気に健康で過ごせていること、衣食住不自由なく生活できていること、更には株式投資を当たり前のようにできていることに心から感謝してこれからも謙虚に過ごしていきたいと思います。
それでは、今週の日経平均株価を振り返っていきます。
週足
今週も先週の動きと同様に上向きの13週線付近まで押す場面が見られ、13週線に近付くと買いが入る展開となりました。
ローソク足は陽の大引け坊主且つ勢力線、先週のローソク足と合わせると「陰陽のたすき線」を形成しており、2/16高値に向けて再度上昇する展開も想定できる組み合わせとなっています。
日足
月曜日から木曜日までは先週の水曜日~木曜日にかけて空けた窓の下限で上値を抑えられる展開でした。
ローソク足の組み合わせは先週金曜日と月曜日で「陽陰のたすき線」で売りサイン、月曜日と火曜日で「陰陽のはらみ線かつ毛抜き底」で買いサイン、水曜日と木曜日で「陰陽の包み線」で買いサインとなっており、買いサインと売りサインが目まぐるしく入れ替わり判断に迷う場面が多かったように感じます。
しかしながら調整過程でも25日線が上向きを維持し続けたことが下落に勢いが付かなかった理由でもあり、結果的に金曜日の上昇(=下げない)に繋がったと考えます。
先週金曜日の安値を起点とした下値切り上げ型の三角保ち合いの上限を金曜日の寄り付きから上抜けてきたことも週末の上昇の理由の1つだと考えられます。
5分足でも見ても綺麗に三角保ち合いを上抜けて、上昇に勢いが付いたことが見て取れます。
また、先週の金曜日~火曜日のザラ場の安値は11/20安値→12/22安値を結ぶトレンドラインで綺麗に下げ止まっている動きからも、下げたくない(=下落に勢いが付かない)という意思が感じられました。
トレンドラインの他にも下げ止まる節目は重なっており、今週は上向きのボリンジャーバンド-1σが下値のサポートとなっています。
先週金曜日の時点で「買い場」と断定することは難しい状況でしたが、節目が重なり下値が固い動きをしている今週の火曜日には「買い場」である可能性が高くなっていると判断しても良さそうに感じます。
+1σが再度上向きに転じ、下向きだった+2σが横向きに転じる動きが週末に見られたことから、来週以降2つのバンドが再度上向きになるのであれば、バンドウォークが発生して2/16高値を更新する展開も十分に考えられそうです。
+1σ、+2σが共に波を打つような動きをするのであれば、+2σを上値の上限としたBOX相場に移る展開も想定できます。
先週金曜日の安値を割らなかったため、来週以降の上値の目途をフィボナッチおよびN値、E値、V値で探ってみます。
2/16高値→3/5安値の下落幅でのフィボナッチの場合。
38.2%戻し:29,227円(達成済み)
50%戻し:29,511円(達成済み)
61.8%戻し:29,795円
半値戻しまでは金曜日に達成しています。
3/5安値(28,308円)→3/8高値(29,255円)→3/9安値(28,609円)で見た場合。
N値=29,556円(達成済み)
E値=30,202円
V値=29,901円
各値幅および窓の下限や心理的節目も重なってくる30,000円付近が次なる上値の目途として意識される可能性が高そうです。
TOPIX
TOPIXは先週末のローソク足の組み合わせである「陰陽の包み線」の買いサインに従うように前回高値を目指す動きが鮮明になっています。
5日線と25日線が再びゴールデンクロスをして日経平均株価より堅調な動きをしていることからも、個別株が堅調であることが窺えます。
指標
25日騰落レシオは過熱感を示す120を火曜日に超えてきました。120を超えたから直ぐに下落する訳ではありませんが、来週の動きの中で調整が入る可能性があることも想定しておきます。
株価が上昇した金曜日に空売り比率も上昇しました。来週以降も上昇が継続するのであれば、金曜日の空売りの買戻しが株価上昇を後押しする要因にもなりそうです。
先週の投資主体別売買状況は海外勢、個人共に僅かに買い越しで大きな動きは見られませんでした。
来週以降も引き続き海外勢の動きは注視していきます。
来週の戦略
大局ではBOX相場に移行したとして立ち回ります。
BOX下限は3/5安値、上限は2/16として、目先の上値目途は節目が重なる30,000円を意識したいと思います。
25日線の向きにも注意を払い、波を打つ動きが見られればBOX対応の建玉に徐々に修正ていきます。
意識する日柄
・3/5安値から9日目の3/17
・1/29安値から33日目の3/18
・1/14高値から42日目の3/16