今週の日経平均株価分析(6月7日~6月11日)
こんにちは、ヤマちゃんです!
ブログの時事ネタが思い浮かばず探すのも面倒なので(笑)、今週も漫画「ドラゴン桜2」の作中に出てくる名言「アウトプットの重要性」を紹介します。
4枚の画像を順に要約すると、
・アウトプットを習慣化すると学習効果が向上する
・「分かること」「分からないこと」を明確化できる
・「分かる」から「できる」へのステップアップとなる
・「インプット」よりも「アウトプット」を重視せよ
・匿名でできるSNSを使って自分の考えを自由に表現せよ
長くなりましたが、今週の日経平均株価を振り返っていきます。
週足
今週も先週と同様に下向きの13週線に上値を抑えられ、上向きの26週線に支えられる方向感のない一週間となりました。
先週のローソク足と合わせると「陰陰の被せ線」を形成して、下への警戒感を示唆する組み合わせとなっています。
週足が上昇トレンドの中で13週線と26週線が煮詰まっている現在の状況は2013年の8月相場と類似しており、今回も13週線と26週線が接する直前まで方向感のない動きが続く可能性は十分に考えられそうです。
日足
今週は月曜日に5/28の高値を上抜けて寄り付き「5/10高値を目指す上昇の展開になるか?」と期待されたものの、75日線に上値を抑えられる形となり上昇が継続しませんでした。
先週に引き続き下値は節目の28,800円が意識され、一週間を通じては方向感のない小動きとなっています。
ローソク足の組み合わせを振り返ってみると、
火曜日:「陰陰のたすき線」で売りサイン
水曜日:「黒三兵(三羽烏)」で売りサイン
木曜日:「陰陽の包み線」で買いサイン
金曜日:「陽陰の出会い線」でトレンド転換の警戒サイン
となっています。
5/13安値を起点に上昇してきた相場が月曜日に一服した可能性もあるため、今度はBOXの下限を試しに行く展開も視野に入れながら高値掴みには警戒が必要と考えます。
今週の月曜日は5/13安値から「18日目」、これまでの高値→高値の周期である「21日」の日柄および75日線の下で寄り付いたことから一旦の高値になることが想定されたため「売る動作」が必要な場面であったと考えます。
次に気にするのは高値→安値の周期であり、2/16に高値を付けて以降、短期で急落しない場合は「12日前後」の日柄で安値を付ける傾向が見られるため、6/7高値から12日前後の6/22前後に安値を付ける可能性があることを想定しておきます。
ただし、現時点では6/7高値(29,241円)を上限、6/2安値(28,565円)を下限とした狭い範囲でのBOXを想定します。
下限の目途を下抜けた場合にはBOXの階層を広げていく必要があるため、次なる下値の目途はこれまで何度も下値支持として機能してきた28,400円を意識します。
28,400円を下抜けたら5/20→5/21に空けた窓の下限(28,176円)を意識します。
最終的には5/13安値(27,385円)がBOX下限の目途となります。
株価が調整した場合、どの節目で止まるかを当てることは不可能であるため、日柄と組み合わせて総合的に判断していく必要があります。
ボリンジャーバンドは依然として+1σに上値を抑えられる展開が継続しています。
弱いBOX相場であれば+1σが上値となり、その後-2σまで調整する展開も考えられるため、前述同様に買いポジションを持つ場合には高値掴みに警戒が必要です。
-3σ、-2σ、+1σ、+2σ、+3σは収束に向かう動きを示しており、薄商いになる夏に向けて更に値幅が小さくなる展開も想定されそうです。
日経平均株価が上昇フラッグを形成しているシナリオを仮定しても、現在はチャネルを上抜けできない状況で上限に留まっているため、チャネル下限を目指す展開(=調整する展開)にはやはり注意が必要です。
過去チャートとの類似点
75日線を上値抵抗、25日線を下値支持として保ち合っている状況は2014年前半の動きが参考になるかもしれません。
高値および安値を切り下げる中で、前回安値を割っても下げが加速しないという展開が約3~4ヶ月続いています。
現在のチャートに当てはめて考えてみると、5/13安値を起点とした保ち合いが8~9月頃まで続く可能性も十分考えられ、5/13安値を割るような場面が途中であったとしても下げが加速しないため、その場面は「買い場」となる展開が訪れるシナリオを想定できそうです。
TOPIX
TOPIXは2/16高値に迫ったポイントで上値を抑えられました。
ただ、節目の1,950ポイントの下値も堅く、来週以降は上下のどちらに放れるかを注目していく必要がありそうです。
指標
騰落レシオは適正水準の100付近に留まっています。
今後、騰落レシオが120に迫った時に株価がBOX上限付近を推移していれば、「売り場」になる可能性があることを視野に入れて日々の数値を確認していきます。
空売り比率が40台を記録していることが上値の重たさの要因の一つになっていると考えられます。
調整した時に空売り比率が40台後半を記録しているか、上昇している時に40台を切った水準が継続されているかを買いや売りの判断材料の一つとしていきます。
先週の投資主体別売買状況は、海外勢、個人共に小幅に買い越しとなっています。
海外勢の買い越し額、売り越し額の大きさに毎週注目していますが、例年夏に向けて商いが薄くなる傾向があります。
海外勢の動きが小さくなった場合には株価の大きな動きを期待できない展開が数ヶ月続くため、夏枯れ相場はポジションを整理するチャンスだと捉え、今の内から対処する準備をしておくと良いでしょう。
来週の戦略
今週もBOX相場をメインシナリオとして立ち回ります。
上値、下値の目途は引き続き先週と同様の部分が多く、
上値: 29,241円(6/7高値)、75日線、29,530円(4/19→4/20の窓の上限)、29,685円(5/10高値)
下値:28,800円、28,400円(過去のBOX下限)や28,193円および28,176円(5/20→5/21の窓の上限および下限)
を想定し、建玉を調整していきます。
意識する日柄
・6/7高値から9日目の6/17
・5/13安値から26日目の6/17
・5/10高値から26日目の6/14