今週の日経平均株価分析(7月12日~7月16日)
こんにちは、ヤマちゃんです!
新型コロナウィルスのデルタ株の拡大を受けた各国の対応に違いが出てきた今週。
アメリカのロサンゼルスではマスクが再び義務化される一方で、イングランドではマスク着用の義務の規制を撤廃。
世界各国の動きを見ても、コロナウィルス対応の重き(経済優先か感染拡大防止優先か)をどちらか片方に大きく寄せる(バランスを経済:防止=0:100にする)ということは中々難しいと実感しています。
この記事を読んでいて「片方に寄せすぎない」ことの大切さは、コロナウィルス対応だけではなく、株式投資にも当てはまることにふと気付きました。
今一度、自分のポジションは一定の方向に偏っていないか?自分にとって都合の良い解釈のポジションになっていないか?
皆さんもこの週末に振り返ってみてはいかがでしょうか?
それでは今週の日経平均株価を振り返っていきます。
週足
今週は前週の終値から大幅に反発して寄り付くも上値追いの勢いは続かず、週末に向けて下落する一週間となりました。
先週のローソク足と合わせると「陰陰のはらみ線」で下げ止まり示唆の組み合わせとなっていますが、週足単体で見ると下向きの13週線が上値抵抗となり、長い上髭を形成していることから上値の重たさを感じます。
移動平均線を見ると、26週線が昨年3月のコロナショック以来の下向きに転じ、13週線と並んで上昇した際に上値を押さえる抵抗となる可能性が出てきました。
今後、5月安値、7月安値の27,400円を割れるような展開があれば52週線までの調整も十分に考えられます。
日足
先週終値から大幅に反発し、節目の28,400円を上抜けて寄り付いた今週でしたが、上値は次なる節目の28,800円および下向きの25日線に押さえられる形となっており、2/16高値を起点とした上値切り下げの動きは継続しています。
今週は火曜日を高値に週末に向けて下落していますが、金曜日は7/8→7/9に空けた窓を終値で埋め切れずに終えていることから28,000円水準を維持したいという意思も感じられます。
7/13→7/14に僅か3円ではありますが窓が空いており、7/15→7/16にも窓が空く「二空」を現時点で形成していますが、来週はこのまま28,000円を維持して反発となるのか、三空を形成して200日線まで再度下落する展開となるのかを注視していきます。
今週は火曜日に高値を付けた形となりましたが、2月以降、1,700円~1,800円の下落をした後の反発の値幅の傾向として1,300円~1,400円という値幅が見られています。
今週も7/9安値を起点として約1,400円の上昇であったため、高値を付けるには十分な値幅であったと考えられます。
ボリンジャーバンドは早々に-1σを回復しBOX継続を示した週明けでありました。
しかしながら、週末に向けては再度-1σを割り込み+1σ以外のバンドが拡大方向に動いていることから、場合によっては下へのバンドウォークの可能性も再浮上してきました。
ボリンジャーバンドでは来週も今週と同様に-1σを早期に回復するか、上値抵抗となるかに焦点を当てていき、拡大した-3σ~-1σの向きにも注意します。
今週の売買ポイントを振り返ると、7/9安値から1,400円の上昇をして下向きの25日線に到達し「塔婆」を形成した火曜日の大引けは「売る動作」を行うポイントであったと考えます。
また、7/13→7/14に空けた窓を埋めきれなかった水曜日の大引けも「売る動作」を行うポイントであったと考えます。
一方、下落して200日線や7/12安値に近付いた7/16の寄り付きもしくは大引けは「買う動作」を行うポイントであったと考えます。
TOPIX
先週に引き続きTOPIXは日経平均株価よりも底堅い動きをしています。
依然として高値は1,970ポイントが意識されており1,920ポイント付近を中心に、1,880ポイント~1,970ポイントのBOX相場がメインシナリオとなっています。
指標
騰落レシオは80台後半のやや売られすぎ水準となっています。
BOX下限での売られすぎ水準なので、BOX下限を割れない限りは「逆張りの買い」にメリットが生まれる環境となっています。
木曜日、金曜日と空売り比率が上昇しました。木曜日に記録した48.1の空売りの買戻しがどこかで入ることが想定できるため、急反発して売り玉が踏まれる展開には注意が必要です。
先週の投資主体別売買状況は、海外勢、個人共に買い越しとなっています。
海外勢が小動きの中、急落局面で強気の逆張りの買いに出た個人が週明けの上昇で大きく利する展開となっているようです。
来週の戦略
来週も引き続きBOX相場がメインシナリオとなります。
今週はBOX下限から上昇する展開となったため、来週はどこで下げ止まるのか?を見極めていくことになります。
ボリンジャーバンドの下へのバンドウォークに警戒しつつ、来週の上値と下値の目途は以下を想定します。
上値:28,201円および28,240円(7/15→7/16の窓の上限および下限)、28,696円および28,699円(7/13→7/14の窓の上限および下限)、25日線、-1σ
下値:27,795円(6/21安値)、27,419円(7/9安値)、27,385円(5/13安値)、200日線、-2σ
意識する日柄
・7/9安値から9日目の7/21
・6/15高値から26日目の7/20