ヤマちゃんの備忘log

日々のこと、株式投資のこと、ポイント活動のことを思いつくままに備忘録として綴っています。

今週の日経平均株価分析(7月26日~7月30日)

 こんにちは、ヤマちゃんです!

 

 書くネタを考える余裕がないので(笑)、今週は前置きなしに日経平均株価を振り返っていきます。

月足

 リーマンショック以降、初めて月足が5ヶ月連続で陰線となりました。

 下落が加速せずに上値と下値を徐々に切り下げる展開が2月以降続いており、このまま12ヶ月線が近付いてくるまで日柄調整の様な動きとなるのか、24ヶ月線までの値幅を伴った調整があるのかを月足では見ていくことになります。

 12ヶ月線で調整が終わるのであれば、26,900円程度、24ヶ月線まで調整するのであれば24,000円が月足レベルで見た下値の目途となります。

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週足

 終値ベースで5月安値を割らなかったことからBOX継続の可能性が残っていると判断した先週末でありましたが、今週は終値ベースで5月安値を割り、「BOX下放れ」の可能性に方向が傾き週末入りとなりました。

 移動平均線を見ると、13週線と26週線はデッドクロス状態を継続しており、上向きの52週線が目前に迫っています。

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 2006年は13週線と26週線がデッドクロス状態でも、52週線がサポートとなる動きをしています。

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 一方2015年は52週線がサポートとならず、52週線を割れた後も続落する展開となっています。

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 今後は52週線がサポートとなるか否かが要注目のポイントとなりそうです。

日足

 連休明けの月曜日に高く寄り付いて始まるも、上値追いの勢いは乏しく週末に向けて下落していく一週間となりました。

 25日線、75日線は依然として下向きで、株価が200日線を一時的に上回る場面があってもサポートとして機能し切れず、週後半の3日間は200日線にも上値を押さえられる様相となっています。

 ローソク足を振り返ってみると、火曜日に200日線上で「陰陽のはらみ線」を形成し下値の固さが期待できる組み合わせとなりましたが、同時に心理的節目の28,000円で高値が並ぶ「毛抜き天井」で売りサインにもなっていることから判断に迷う場面であったと考えます。

 金曜日は直近安値を割ってきたことから「売り」と判断する場面ではありましたが、1/6→1/7に空けた窓を埋めきっていないことから大引けは「買い」と判断することもでき、売りと買いの理由が混在する非常に悩ましい展開となっています。

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 昨年10月以降、月末に大きめの陰線を形成し翌月は反発から始める傾向が見られますが、7月も同様の傾向が当てはまるのか?来週月曜日の寄り付きの位置には注目です。

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 6月に入ってから上値の重たさを感じる値動きが継続しており、高値→安値の値幅は1,500円~1,700円となっています。

 今週の月曜日の高値を起点に1,500円~1,700円の下落幅を考えてみると、26,300円~26,500円までの下値余地が残っていることになり、昨年12月に保ち合った水準と重なってきます。

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 ボリンジャーバンドを見ると、ザラ場や終値ベースで-1σを辛うじて上回る場面が見られたものの、ローソク足の実体ベースでは完全に-1σを回復できず、明確に「BOX継続」と判断はできない動きとなりました。

 結果的に-1σが上値抵抗となっており、現時点では-2σ~-1σの範囲を動く下へのバンドウォークを示唆する形となっています。

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 今週の売買ポイントを振り返ると、200日線上で陰陽のはらみ線を形成したものの、心理的節目で毛抜き天井を形成した火曜日の大引けは「買う動作と売る動作」の双方を行っても良いポイントであったと考えます。

 ただし、翌日の200日線を割れた時点で買いポジションは一旦ロスカットする必要がありました。

 また、直近安値を割れたものの、窓を埋めきっていない金曜日の大引けは「買う動作」を行うポイントであったと考えます。

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過去チャートから見る傾向

 25日線と75日線がデッドクロスした状態で200日線を割れた展開として2006年のチャートを参考にしてみます。

 2006年は高値から3,500円程下落し、200日線を割れました。その後、14,000円の水準(窓が空いていたり、高値更新後に下値サポートとなったりする動きを過去にしている)で下げ止まり、25日線が横向きになるまで保ち合いになっています。

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 また、値幅で見ると、直近の上昇の起点から高値までの上昇幅の50%押しの水準で下げ止まっています。

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 一方、大局のトレンドで見ると、上昇幅のおよそ38.2%の水準で下げ止まっていることも分かります。

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 現在のチャートに当てはめて、今後下落した場合の下げ止まりの目途を考えてみます。

 直近の上昇の起点は10/30であり、10/30からの上昇幅の50%押しは26,900円付近で何度も記載している昨年12月の保ち合った水準と重なっています。

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 大局のトレンドで見ると、コロナショックを起点とした上昇幅の38.2%押しは25,200円付近であり、節目と言う節目がない水準となっています。

 ただし、50%押しの23,500円は、節目の24,000円の水準と重なってくるため、可能性として24,000円までの調整も有り得るということになります。

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 2006年の同じ場面をボリンジャーバンドで見てみると、-2σ~-1σを行き来する下へのバンドウォークが発生し、-1σを明確に回復することで下落が終焉を迎えています。

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 現在は下へのバンドウォークの発生を示唆する動きとなっているので、引き続き-1σを明確に回復するまでは下への警戒を持つ必要があります。

TOPIX

 TOPIXはBOX下限を目指す値動きとなっています。

 200日線までの調整の可能性もあるため、1,880ポイント→1,860ポイントと段階的に下値の目途を立てて観察していきます。

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指標

 騰落レシオは再び90を割れて売られすぎ水準を目指しつつあります。

 再度80を割れる場面がTOPIXベースでの200日線までの調整と重なってくる展開も考えられそうです。

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 週末にかけて空売り比率は40台後半の水準を記録しています。

 通常であれば底入れをしても良い水準ではありますが7月は空売り比率が高い日が多く、空売り比率の高さが上値を押さえる原因となっているため、40台後半を記録した空売り比率だけで底入れを判断するのは難しい状況となっています。

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 2週間前の投資主体別売買状況は海外勢が買い越し、個人が売り越し、先週に関しては海外勢が売り越し、個人が買い越しとなっています。

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 海外勢が4,000億円近い金額を記録すると天底が近いという傾向が今年は見られるため、引き続き海外勢の買い越しおよび売り越しの金額に注目していきます。

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来週の戦略

 明確に下落トレンド入りしたとは言い切れないものの「弱いBOXもしくは下落」というシナリオで立ち回ります。

 ボリンジャーバンドの下へのバンドウォークが発生している可能性もあるため、上値の目途として-1σを意識し、-1σ付近での株価の動き、ローソク足の形に注意を払います。

 下値に関しては、1/6→1/7に空けた窓を終値ベースで埋めるか否かに注目していきます。

 来週の上値と下値の目途は以下を想定します。

 上値:28,000円27,809円および27,862円(7/27→7/28の窓の上限および下限)、200日線、-1σ

 下値:27,196円(1/6→1/7の窓の下限)、26,500円~27,000円

意識する日柄

・6/15高値から33日目の8/2

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