ヤマちゃんの備忘log

日々のこと、株式投資のこと、ポイント活動のことを思いつくままに備忘録として綴っています。

今週の日経平均株価分析(9月13日~17日)

 こんにちは、ヤマちゃんです!

 

 今週は中国恒大集団(エバーグランデ)のデフォルト危機が話題になりました。

 エバーグランデは「中国のリーマン・ブラザーズ」と呼ばれているそうで、デフォルトを起こしてしまうとリーマンショックの再来になるのでは?と噂されているようです。

 

 「気になることは調べてみる」ということで、折角の機会なのでエバーグランデとリーマン・ブラーザーズのチャートおよびそれぞれの負債額を比較してみます。

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 エバーグランデ(週足)

 長年にわたってデフォルトを織り込んできたような動きに見えなくもないです。

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 リーマン・ブラザーズ(週足)

 サブプライム問題を発端に僅か1年で経営破綻に追い込まれました。

 

 負債額はそれぞれ

エバーグランデ 3,000億ドル

リーマン・ブラザーズ 6,000億ドル

 となっていますが、現在の各国(日本、米国、上海)のチャートを見ると今回のニュースに対してあまり反応していないようにも見えますが一体どうなるのでしょうか?

 

 様々な情報が飛び交って情報の精査が難しくなっている昨今。

 偏った考えに固執しすぎず、まずはチャートの声を優先し、時折世の中のニュースにも目を向けるスタンスで株式投資に取り組んで行きたいと思います。

 

 それでは今週の日経平均株価を振り返っていきます。

週足

 今週は2月高値を一時的に上抜け年初来高値を更新する場面が見られたものの、2月高値が目先の上値目途として意識される動きとなり、終値ベースでの更新とはならない展開でした。

 週足は陽線であるものの上髭を形成しており、8/20を起点に始まった急騰の一服を感じるローソク足となっています。

 移動平均線は全て上向きで、13週線が再び26週線を上抜ける準備が整いつつあります。

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日足

 12日連続陽線の歴史的な記録を達成する週前半の相場でした。

 火曜日のザラ場は一時的に2/16高値の30,714円を上抜ける場面が見られたものの、目先の利益確定ポイントとしても意識されやすく、終値ベースで2/16高値を更新することはできていません。

 上昇が一服したのか木曜日には久しぶりに陰線を形成し、調整を示唆する動きも見られます。

 ローソク足の組み合わせを振り返ると

 水曜日~木曜日:「陽陰の包み線」で売りサイン

 木曜日~金曜日:「陰陽のはらみ線」で下げ止まりサイン

 となっており、高値圏ではあるものの方向感のない組み合わせとなっています。

 今後は30,000円で値固めをするのか、更に深押しをするのかを見極めていくことになります。

 移動平均線では25日線が、75日線および200日線を上抜けゴールデンクロスを達成しています。

 また、75日線と200日線が同じ角度で上昇しており、安定的な上昇トレンドであることも窺えます。

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 高値を付けた火曜日は2/16高値に並んだこと以外に、8/20安値から18日目でもあり、「17日」の日柄が意識されるのであれば一旦の天井になる可能性がありました。

 過去に記載した2019年のパターンであればここから9日程度の調整が入ることになります。

 一方で2020年のパターンであれば「26日」まで上値余地が想定されますし、現在値から日柄調整で小さい値動きを継続する可能性もあります。 

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 9/14高値を一旦の天井として仮定した場合、値幅調整をする場合の目途をフィボナッチで探ってみると、23.6%押し(29,900円)、38.2%押し(29,300円)、50%押し(28,900円)となっており、29,500円や30,000円付近の心理的節目が意識されそうです。

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 ただ、個人的には上昇の値幅が足りていないと感じている部分もあります。

 仮に高値が31,400円程度だった場合、38,2%押しが29,700円、50%押しが29,200円となり急騰時に空けた窓と重なってくるため、値幅的に綺麗に収まるような印象を受けます。

 来週以降、今週火曜日の高値を上抜けて26日の日柄が意識される場合には31,400円も視野に入れていきたいと思います。

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 続いて、9/14が一旦の天井だと仮定し、値幅調整した場合の想定を立ててみます。

 押し目として意識されるのは上向きの25日線や窓であるため、25日線と窓が重なるポイントまで調整した場合には押し目買いのポイントとして意識します。

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 その他に、29,500円の窓と25日線および6/15の高値(=ネックライン)まで調整するような展開があれば、3つの根拠が重なるため押し目買いポイントとして強く意識されると考えます。

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 また、29,200円付近の窓も意識します。

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 値幅調整ではなく日柄調整になる場合には30,000円付近を下値として25日線が近付いてくるまで小さい値幅で持ち合う展開も想定されるため、「値幅調整」と「日柄調整」の2つのシナリオを持って相場に臨むと慌てなくて済みそうです。

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 ボリンジャーバンドは+2σを明確に割れてきており、8/20を起点とした急騰が一服したことが窺えます。

 来週の注目ポイントとしては+1σがサポートとなるか否かなので、+1σを明確に割れるか割れないかによって「値幅調整」か「日柄調整」か展開が変わってくると考えています。

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 今週の売買ポイントを振り返ると、2/16高値に近付き終値ベースで超えられなかった火曜日の大引けは「売る動作」を行う場面であったと考えます。

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TOPIX

 TOPIX日経平均株価同様に上昇一服を示唆する動きとなっています。

 下落すれば買いが強く入ってくる展開に変わりはありませんが、騰落レシオが過熱圏にあることから全体相場を冷ます方向に株価が一旦動く展開も考えられそうです。

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 また月足レベルで見た場合、バブル最高値→その後の最安値の61.8%の水準で上げ渋っており一旦の上値目途として意識されていると考えることもできそうです。

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指標

 騰落レシオは150近くまで増加しました。

 過熱の水準にあるため、適正水準近くに戻すための調整が入っても何ら不思議ではない状況となっています。

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 空売り比率は比較的低い水準で推移しています。

 陰線を形成した木曜日に増加していますが、強い上昇相場は40以下で推移する傾向があることから、42を記録した木曜日が短期的な底値になった可能性も拭えない状況です。

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 先週の投資主体別売買状況は海外勢が大幅に買い越し、個人は大幅に売り越しとなっています。

 個人(現金)の売りの大きさが目立っており、個人の利益確定売りを海外勢が本腰を入れて吸収していく(拾い集める)構図が見て取れます。

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来週の戦略

 押し目買いをメイン戦略として立ち回ります。

 5日線を辛うじて維持しての週末入りとなっており、5日線を守り切れるかどうかが短期目線での注目ポンとなります。

 来週意識する上下の節目は以下の通りです。

 上値: 9/14高値(30,795円)、2/16高値(30,714円)

 下値: 5日線、+1σ、9/2→9/3の窓、9/3→9/6の窓

上値目途(値幅計算)

32,538円:2018年10月高値(24,448円)→2020年3月安値(16,358円)のV値

32,300円:1989年最高値→2008年安値のフィボナッチ78.6%戻し

34,474円:2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のV値

34,720円:2020年10安値(22,948円)→2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のN値