ヤマちゃんの備忘log

日々のこと、株式投資のこと、ポイント活動のことを思いつくままに備忘録として綴っています。

今週の日経平均株価分析(9月21日~24日)

 こんにちは、ヤマちゃんです!

 

 今週は中国恒大集団(エバーグランデ)の利払期日到来やFOMCのテーパリングおよび利上げに対する姿勢の結果でマーケットが一喜一憂する一週間でした。

 

 目先のファンダメンタルのイベントとしては「無事に通過?」ということで、安心感からマーケットは上昇しましたが、中国恒大集団の問題は今後も調整するための良い材料として利用される気がしてなりません。

 

 念のため、今後控えている恒大集団の利払日と費用を以下に記しておきます。

・9/29 4750万ドル(52.25億円)

・10/12 1億4813万ドル(162.94億円)

・10/19 1億2180万元(20.7億円)

・10/30 1425万ドル(15.67億円)

・11/8 8249万ドル(90.73億円)

・12/28 2億5520万ドル(280.72億円)

 情報はTwitterの下記アカウントより(情報の精査が難しいですが、Twitterは情報が早いので便利ですね)。

 10月および12月には今回以上の金額の支払い期日が迫っているということで、支払日が近付く頃には再びニュースで取り上げられ、マーケットが調整局面に入る可能性も想定しておく必要はありそうです。

 

 何事も「備えあれば憂いなし」ですね!

 

 それでは今週の日経平均株価を振り返っていきます。

週足

 今週は大きくギャップダウンして始まるも、上昇トレンドでの押し目買いの圧力が強く、週足としては長い下髭の陽線である「勢力線」を形成しました。

 ただし、高値圏での長い下髭は「首吊り線」になる場合もあるため、高値を更新できない場合には今週の安値を割る展開も想定しておく必要があります。

 移動平均線は上向きを継続しており、29,000円付近で3本の線が収束しそうな雰囲気でもあります。

 来週の相場に関しては、直近の高値を直ぐに上抜けられるか否かが注目のポイントと考えています。

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日足

 ファンダメンタルの不安要素から大きくギャップダウンして始まる連休明けでした。

 祝日が重なっていたこともあり、海外のファンダメンタルによって上下に振られる今週でありましたが、チャートを俯瞰して見ると各節目が意識されている動きになっていることが分かります。

 水曜日は9/6→9/7の窓を終値ベースで埋めたものの、6月~8月の下落トレンドの起点となった6/15高値および9/3→9/6の窓に近付き、押し目買いが最も意識されやすいポイントでもありました。

 結果的に水曜日に下げ止まり、金曜日に大幅にギャップアップして30,000円を回復する展開となりましたが、金曜日は抵抗帯として意識される9/17→9/21の窓の上限を目前に大引けを迎える状況となっています。

 窓やトレンドの起点、終点となった高値および安値を意識することで急落や急反発にも冷静に対応できる今週であったと考えます。

 移動平均線は安定的な上昇トレンドを継続しており、来週にも25日線が意識される窓の中に入ってくるため、今週の安値を割った場合でも押し目買いの強さは継続しそうです。

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 先物市場(期近)を見ると、直近の下落トレンドの起点となった6/15高値で綺麗に下げ止まっており、9/17→9/21の窓もきっちりと埋める動きとなっています。

 先物市場は2/16高値(9月限は権利落ち分を織り込んでいる価格のため2月高値を超えていない)を明確に上抜けることができれば6/15高値をネックラインとした大きな流れでの「ダブルボトムのリターンムーブ完成」ということになりそうです。

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 金曜日の終値は直近の下落幅に対して半値戻しを達成しており、来週は61.8%戻しを達成するかが注目点となりそうです。

 なお、61.8%戻しの水準は窓の上限とも重なってくるため、上値の目途として意識されやすいポイントだと考えられます。

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 今後の想定としては今週の安値を割れるか割れないかが注目ポイントとなるため、双方の想定を予めしておきます。

 今週の安値を割れない場合は、9/14高値~9/22安値のBOX相場もしくは9/14高値を上抜けて続伸する2つのシナリオが想定できます。

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 一方、今週の安値を割った場合には値幅計算(N値、E値、V値)で下値の目途を立てることもできます。

 仮に、9/3→9/6の窓の下限で下げ止まる(値幅調整が終了する)と想定した場合、N値が窓と重なるには上値が約30,380円となり、上述の61.8%戻しや窓の上限の水準と重なってきます。

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 その場合、窓の下限~6/15高値のゾーンを押し目買いのポイントとしたトレード戦略を練ることができます。

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 E値計算をすると約28,300円となり、6月から続いた下落トレンドのトレンド転換を明確にしたポイントである8/12高値のネックラインの水準と重なってきます。

 上述の先物市場を大きな流れとすると、こちらは小さな流れでの「ダブルボトムのリターンムーブ」という可能性もありそうです。

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 ボリンジャーバンドは+1σを明確に割れてきました。

 金曜日は+1σに上値を押さえられる形となっていますが、早々に+1σを回復できるか否かがボリンジャーバンドでの来週の注目ポイントになります。

 現在は各バンドが上向きでありますが、バンドの波打ちや+1σ~+3σが下向きに転じると高値更新をできずに保ち合いに入る展開が想定されるため、僅かであってもバンドの向きには日々、注意を払っていきたいと思います。

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 今週の売買ポイントを振り返ると、各窓や6/15高値に近付いた火曜日、水曜日の大引けは「買う動作」、金曜日の大引けは「売る動作」を行う場面であったと考えます。

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過去チャートの類似点

 想定しているパターンのうち、現在は値幅調整をしている2019年のパターンに類似している可能性があると考えています。

 ボリンジャーバンドを見ると、現在は+1σを割れて3営業日が経過しています。

 2019年パターンであれば4営業日目も+1σを回復できず25日線まで調整する展開となります。

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 一方、2020年パターンであれば+1σを回復するも上値更新できずに高値保ち合いで日柄調整する展開となります。

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 まずは月曜日に+1σを回復できるか否かで2019年パターンか2020年パターンのどちらに類似する可能性が高いかを判断し、シナリオを立てていきたいと思います。

TOPIX

 TOPIXは1つ目の窓が明確に意識される動きとなっています。

 水曜日に日経平均株価が窓埋めした一方で、TOPIXは窓埋めをしておらず「下へ行きたくない」という意思が感じられるチャートとなっています。

 反対に、金曜日は日経平均株価が窓埋めをできなかった上値に関してTOPIXは早々と窓埋めを達成しており、直近高値を目指す展開がメインシナリオとなる動きになっています。

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指標

 騰落レシオは短期的に売り込まれましたが、25日騰落レシオは依然として過熱水準を維持する強い展開が継続しています。

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 連休明けの2営業日で空売り比率が増加しましたが、金曜日は40台を下回っており、週末の上昇は空売りの買戻しも少なからず影響していそうです。

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来週の戦略

 引き続き、押し目買いをメイン戦略として立ち回ります。

 今週の安値は押し目買いのポイントとして今後意識されるため、6/15高値や25日線、窓を目途として段階的に押し目買いのポイントを設定し、分割でポジションを建てていきます。

 来週意識する上下の節目は以下の通りです。

 上値:9/14高値(30,795円)、9/17→9/21の窓、+1σ

 下値:9/22安値(29,573円)、9/3→9/6の窓、6/15高値(29,480円)、25日線

意識する日柄

・9/14高値から9日目の9/28(自民党総裁選前日)

・8/20安値から26日目の9/28(自民党総裁選前日)

上値目途(値幅計算)

32,538円:2018年10月高値(24,448円)→2020年3月安値(16,358円)のV値

32,300円:1989年最高値→2008年安値のフィボナッチ78.6%戻し

34,474円:2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のV値

34,720円:2020年10安値(22,948円)→2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のN値