ヤマちゃんの備忘log

日々のこと、株式投資のこと、ポイント活動のことを思いつくままに備忘録として綴っています。

今週の日経平均株価分析(9月27日~10月1日)

 こんにちは、ヤマちゃんです!

 

 自民党総裁選が終わり、いよいよ焦点は衆議院選挙となりました。

 

 「衆議院選挙は株価が上昇する」

 

 と巷では言われているのですが、過去の相場でも本当にそうだったのか?個人的に気になったため、2000年以降の衆議院選挙と日経平均株価の推移を調べた記事を近々アップしようと思います。

 

 「気になったことは他人の言うことを鵜吞みにせずにまずは自分で調べてみる」

 

 をモットーにこれからも色々と分析してみたいと思います。

 

 それでは今週の日経平均株価を振り返っていきます。

月足

 菅首相自民党総裁選不出馬のニュースをきっかけに急騰を見せた9月前半の相場でした。

 しかしながら、2月高値は多くの市場参加者に意識される水準でもあったため、2月高値に到達後は上値が重く、月足としては陽線であるものの長い上髭を形成する結果となりました。

 10月の月足が陽線になり9月の終値を抜ければ「陽陽のたすき線」で上昇が期待できますが、陰線になる場合は「陽陰のはらみ線」もしくは「陽陰のたすき線」となり高値圏での下落警戒サインにもなるため、10月の相場が今後の方向性を見るうえでも重要だと考えています。

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週足

 久しぶりに大陰線を形成する週足となり、9/3を起点に始まった急騰も結果的に「行って来い」となりました。

 先週のローソク足と合わせると「陽陰の包み線」で高値圏では下落警戒サインとなっています。

 今週は26週線で下げ止まった形となっていますが、13週線および26週線が下向きに転じておりサポートとして機能しづらくなる可能性も考えておく必要があります。

 各移動平均線が収斂する28,500円もしくは52週線の水準までの調整も想定しておきます。

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日足

 高値から安値まで約1,600円の下落をする一週間となりました。

 週明けの月曜日は前週末より若干高く寄り付いて始まり一時的に上昇するも、9/17→9/21の窓が抵抗帯となり終値ベースで窓を埋められず上髭の陰線(トンカチ)を形成し、上昇の勢いの弱さを感じる展開でした。

 反対に火曜日は下落して寄り付くも9/21→9/24の窓を埋めずに下髭の陽線(勢力線)を形成したことから、下値の固さも感じましたが、月曜日と火曜日を総合的に判断すると方向感に迷っている展開でした。

 権利落ち後の水曜日は窓を空けて勢いよく下落して始まるも、6/15高値や9/3→9/6の窓、上向きの25日線が意識され下髭の陰線(カラカサ)を形成して下げ止まりました。

 木曜日も同水準で下げ止まり「毛抜き底」で反転サインと考えることもできましたが、見方によっては「下放れ二本黒」で下落警戒サインでもあるため判断に迷う大引けであったと思います。

 結果的に金曜日の寄り付きで窓を空けて水曜日安値、木曜日安値および25日線を割り込んだことで下への勢いが加速し、急騰した9/3の水準まで戻ってきました。

 大幅下落をした金曜日の安値は75日線や200日線および、7/13高値が重なるポイントであったため、下値の目途の1つとして意識されやすい水準であったと考えます。

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 トレンドラインとしては8/20安値→8/31安値を結んだ下値支持線を明確に割り込み、8/20を起点とした上昇が終了し保ち合いに入った可能性が大きくなりました。

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 更に広い視点で見た場合には2020年7月安値→10月安値→2021年8月安値の下値支持線が機能しているため、このトレンドラインまで調整してくる展開も考えておく必要があります。

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 一方、先物市場(期近)は2月高値→4月高値の上値抵抗線をサポートにしているようにも見えます。

 ただし反発したとしても安値および高値の切り上げが確認できるまでは続落には注意が必要です。

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 調整の値幅をフィボナッチで見てみると8/20安値→9/14高値の半値まで調整しました。

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 半値で止まらない場合は61.8%押しを意識することになりますが、この水準は9/14高値(30,795円)→9/22安値(29,573円)のE値:28,351円や8/12高値(28,279円)とも重なっており、上昇を維持するための最終防衛ラインと考えています。

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 9/14高値から「9日」の日柄で下げ止まらなかったため、次に意識するのは「17日」となります。

 9/14から17日目は10/8でSQ日であり、8/20→9/14の日柄の対等数値+1日とも重なっていることから、意識する日柄であると考えています。

 また、現在の日本の政治の焦点となっている衆議院選挙における「衆議院解散」が10/14で調整されていることから、解散前にSQの思惑で下げ切ってから、衆院選期待で新たな展開に入るシナリオも考えられそうです。

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 ボリンジャーバンドは+1σが上値抵抗となった後に-1σ近辺まで下落してきました。

 拡大局面にあった+1σ~+3σが下向きに転じ、収束に向かっていることからも上昇が一旦終了し、保ち合いの局面に入ったことが窺えます。

 来週以降も続落する場合は、-1σや-2σがサポートとなるかどうかがボリンジャーバンドにおける注目ポイントとなります。

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 今週の売買ポイントを振り返ると

・窓を埋められずにトンカチを形成した月曜日の大引け:「売る動作」

・25日線、6/15高値、窓の上限をサポートした水曜日および木曜日の大引け:「売る動作」

・水曜日および木曜日の安値、25日線を窓を空けて寄り付いた金曜日の寄付:「売る動作」

・窓の下限に近付いた金曜日の寄付:「買う動作」

・窓を埋めた金曜日の場面:「売る動作」

・7/13高値、75日線、200日線に近付いた金曜日の大引け:「買う動作」

 を行う場面であったと考えます。

 下限の目途を割れる度にロスカットをし、再度下限が近付いたらポジションを入れるという動作の繰り返しの忙しい週後半でありました。

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TOPIX

 TOPIXは3月高値を割れて、6月高値に近付いてきました。

 日経平均株価とは異なり75日線には到達していませんが、75日線や節目の重なる1,970~1,980ポイントまでの調整は十分に考えられそうです。

 TOPIXが下げ止まるまで、個別株の軟調は継続しそうです。

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指標

 25日騰落レシオはようやく過熱水準である120を下回ってきました。短期的には売られすぎではありますが、25日騰落レシオが中立の100まで下落する展開も考えておく必要があります。

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 今週は一週間を通じて空売り比率が40台を記録しており、空売り比率の観点からも上値の重さが見て取れる環境でした。

 特に週末2日間は40台後半を記録しており、来週は増加した空売りの買戻しによる一時的な反発も考えられる数字となっています。

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 先々週および先週の投資主体別売買状況は海外、個人共に売り越しとなっていますが、高値圏での個人の信用買いの増加が気になります。

 今週の下落で、個々2週間に入った信用買いの個人の投げが相次いでいると考えられます。

 金曜日の下落で追証が発生するのであれば、月曜日や火曜日に追証による投げで一段安する場面もありそうです。

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来週の戦略

 保ち合いに入った可能性を意識しつつ、8/12高値を割るまでは押し目買いの戦略として立ち回ります。

 下げ止まった後に高値安値の切り上げが確認できるまでは、「節目に近付いたらポジションを建てる→割れたらロスカット→再び節目に近付いたらポジションを建てる」の繰り返しになると考えて資金管理も徹底していくことになります。

 来週意識する上下の節目は以下の通りです。

 上値:9/14高値(30,795円)、6/15高値(29,480円)9/28→9/29の窓、25日線、5日線、+1σ

 下値:8/12高値(28,279円)、75日線、100日線、200日線

意識する日柄

・9/14高値から17日目の10/8(SQ日)

・8/20安値から33日目の10/7(SQ日前日)

上値目途(値幅計算)

32,538円:2018年10月高値(24,448円)→2020年3月安値(16,358円)のV値

32,300円:1989年最高値→2008年安値のフィボナッチ78.6%戻し

34,474円:2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のV値

34,720円:2020年10安値(22,948円)→2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のN値

下値目途(値幅計算)

28,351円:9/14高値(30,795円)→9/22安値(29,573円)のE値