ヤマちゃんの備忘log

日々のこと、株式投資のこと、ポイント活動のことを思いつくままに備忘録として綴っています。

今週の日経平均株価分析(1月17日~1月21日)

 こんにちは、ヤマちゃんです!

 

 今週の日経平均株価を振り返っていきます。

週足

ローソク足

 先週に引き続き13週線、26週線が抵抗となって上値を抑える。

 安値切り下げは今週も継続しており、週足は陰線を形成。

 今週の下げ止まりポイントでは2021年10月安値が意識されている。

移動平均線

 13週線と26週線がデッドクロス間近で週足の並びが「ローソク足<13週線<26週線<52週線」の完全な下落トレンドに移行する瀬戸際となっている。

 移動平均線の収束具合からみても、いつエネルギーを解放して大きなトレンドが出ても何ら不思議ではない環境となっている。

トレンドライン

 2021年8月安値を起点とした下値支持線を明確に割り込んできた。

 三角保ち合いは「下放れ」という結果になったが、下値を掘っていくファンダメンタル的な材料に乏しいため、現時点では2021年の安値~高値の間のBOXの範疇に留まっている。

 最終防衛ラインは2021年8月安値である。

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日足

ローソク足

 三角保ち合いの下値支持線を維持して終えた先週末。

 月曜日に反発して始まるも、火曜日は下向きの25日線の前に屈する結果となり、水曜日の寄り付きで明確に三角保ち合いの下値支持線を割れてきた。

 水曜日~金曜日にかけては2021/10/6の安値が意識される動きとなっており、ローソク足の下髭が買いのポイントの節目として意識されていることを物語っている。

 ローソク足を見ると、

 水曜日と木曜日:「陰陽の切り込み線」で買いサイン

 金曜日:長い下髭陽線(勢力線)で買いサイン

 となっており、週明けの反発が期待される形となっている。

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移動平均線

 75日線と200日線がデッドクロスを形成。

 反発上昇したとしても下向きの各移動平均線が抵抗となるため、上値が重い環境は継続している。

トレンドライン

 三角保ち合いの下値支持線を明確に割れ、下への動きに警戒する環境となっている。

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 ただし、今週の安値が10/6安値と並んでいることから、9/14高値を起点とした上値切り下げ型の三角保ち合いを形成中と見ることもできる。

 ただし、こちらの三角保ち合いだったとしても下抜けを警戒しなければならないフォーメーションである。

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 過去の支持線がこの先の抵抗として意識されるのであれば、2021年12月安値のネックラインが1番最初の戻り売りポイントとなる。

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 続いて三角保ち合いの下値支持線まで反発する場所が2つ目の戻り売りのポイントとして意識されると考えている。

 なお、この水準は窓や1/5高値→1/21安値の38.2%戻しと重なっているため、多くのトレーダーが意識しているポイントだと考える。

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 ここも意識されないのであれば、再び三角保ち合いに入ったとして立ち回る必要がある。

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ボリンジャーバンド

 水曜日の下落で各バンドが拡大方向に動き始めた。

 水曜日~金曜日にかけて-2σが上値抵抗となっていることから、-2σ~-3σのバンドウォークが発生していることを警戒しなければならない。

 いったん、-2σを回復したとしても、-2σ~-1σのバンドウォークというシナリオもあるため、下げ止まったと安心してはならない。

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日柄および値幅

 先週および先々週の分析で日柄と値幅の考察を行った。

 結果的に金曜日は11/16高値を起点とした下落の値幅および日柄と同等の水準で安値を付けたことになる。

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 ただし、週明けも安値を更新するような下落がある場合には、9/14高値を起点とした下落幅を想定する必要があり、26,000円付近が目途となる。

 なお、この水準を見ると2020年11月に明けた窓と重なっており、節目として意識されそうである。

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今週の売買ポイント

 ・下向きの25日線にタッチした火曜日のザラ場もしくは包み線を形成した火曜日の大引:「売る動作」

 ・三角保ち合いの下値支持線を割った水曜日の寄付もしくは12/20&1/14安値を割った水曜日のザラ場:「売る動作」

 ・10/6安値で下げ止まった水曜日の大引:「買う動作」

 ・「陽陰の切り込み線」を形成した木曜日の大引:「買う動作」

 ・10/6安値で下げ止まり勢力線を形成した金曜日の大引:「買う動作」

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過去チャートからみられる傾向

 日足移動平均線の並びおよびフォーメーションから1996年~1997年初頭のチャートを引き合いに出して考察してみる。

 1996年は3月安値を起点におよそ9ヶ月の三角保ち合いを形成した。

 三角保ち合いの下値支持線を割れ、同時に3月安値も大陰線で割れたことで下げが加速し大暴落となった。

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 この三角保ち合いを別の視点で見てみると、6月高値を起点とした「上値切り下げ型の三角保ち合い」を形成していたと考えることもできる。

 1996年の年末に前回安値付近で長い下髭を形成して反発する期待をさせたものの、各移動平均線が下向きで完全なる下降トレンドに入っていたことから、上値は伸びずに保ち合いを下抜けして下げていく結果となった。

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 上図の2回目の安値を付けた場面の動きを見てみると、下髭を形成したのちにネックラインまで短期的に株価が反発していることが分かる。

 ネックラインが売りの急所となっているが、この動きは教科書通りの綺麗な下落トレンドの動きとなっている。

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 また、この時の値幅を見てみると6月高値→1回目の安値(9月安値)の値幅のE値で下げ止まっていることが分かる。

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 この動きの傾向を現在のチャートに当てはめて考えてみる。

 各移動平均線は下向きで下落トレンドの並びとなっている。

 金曜日の安値は9/14高値を起点とした「上値切り下げ型の三角保ち合い」の1回目の安値と並んでいることから、12/20安値および1/14安値のネックラインまでもどした後に再度下落に入るシナリオを想定できる。

 この時の下落幅は9/14高値→10/6安値のE値だと想定するとおよそ24,000円となる。

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 24,000円は2018年~2020年にかけて三尊天井を形成した価格帯となるため、株価が調整して下げ止まるには非常に理にかなったポイントとなる。

 このシナリオになるかどうかは分からないが、8/20安値の最終防衛ラインを割った場合には最悪を想定して立ち回らなければならない。

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TOPIX

ローソク足

 TOPIXも三角保ち合いの下値支持線を下抜けた。

ただし、2021年3月高値を起点としたトレンドラインが下値支持として機能している動きと見ることもできる。

 TOPIXの防衛ラインは1,880ポイントの節目を想定しておく。

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移動平均線

 各移動平均線は下向きに転じているが、25日線と200日線、75日線と200日線のデッドクロスは完成していない。

 この点では日経平均株価よりも弱さは感じられないが、上値を追っていける環境にあるとは考えにくい。

指標

25日騰落レシオ

 短期的に急落したものの、25日騰落レシオから判断すると売られすぎているとは言えない。

 下値を掘っていく余力は十分にあると考えられるし、戻りを試しに行ける水準でもある。

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空売り比率

 1週間を通じて空売り比率が高かった。

 40台後半を連続して記録しているため、空売り比率から判断すると来週は短期的に反発に入ってもよい水準であるように考える。

 ただし、2018年の相場は1年を通して空売り比率が高く推移したため、2022年相場は同じ歴史を辿っている可能性がないとは言い切れないとも考えている。

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投資主体別売買状況

 先週の投資主体別売買状況は「海外勢:売り越し」「個人:買い越し」となっている。

 個人(信用)の買いが相変わらず活況である。

 個人(信用)の心が折れるくらいの下げが発生し、信用が一掃されないと上値を簡単には追っていけないのではないかと考えている。

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新安値数

 相場急落時の下げ止まりの参考としている新安値数は水曜日に300台に突入した。

 平常時であれば下げ止まって良い水準に達したため、来週は戻りのターンの可能性が出てくる。

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日経VI

 火曜日を境に日経VIは高い水準で推移した。

 金曜日には27%台に乗せており、マーケットに恐怖が発生しつつある。

 買いを入れていく水準の参考となる30%までまだ余地があるため、安心させてから再び恐怖を誘い込むという展開にも注意が必要である。

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来週の戦略

 依然としてメインシナリオは戻り売りである。

 戻り売りのポイントとしては前述のようにネックラインや三角保ち合いの下値支持線、窓を意識したいと考えている。

 「売りは素早く」「買いはゆっくり」を心掛けていく相場に入っていると考えている。 

上値の節目

 トレンドライン(8/20安値→10/6安値の下値支持線)12/3安値(27,588円)、1/14安値(27,889円)、1/18→1/19の窓、5日線、25日線、75日線、100日線、200日線、-1σ、-2σ

下値の節目

 10/6安値(27,293円)、8/20安値(26,954円)、-3σ

意識する日柄

・1/5高値から17日目の1/28

値幅計算

上値目途

30,506円:0/20高値(29,489円)→10/25安値(28,472円)のV値

30,66810/6安値(27,293円)→10/20高値(29,489円)→10/25安値(28,472円)のN値

31,685円:10/6安値(27,293円)→10/20高値(29,489円)のE値

32,538円:2018年10月高値(24,448円)→2020年3月安値(16,358円)のV値

32,300円:1989年最高値→2008年安値のフィボナッチ78.6%戻し

34,474円:2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のV値

34,720円:2020年10安値(22,948円)→2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のN値

下値目途

26,458円:9/14高値(30,795円)→10/6安値(27,293円)→11/16高値(29,960円)のN値

25,946円:2020年10月安値(22,948円)→2021年9月高値(30,795円)61.8%押し

25,280円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)の38.2%押し

24,626円:10/6安値(27,293円)→11/16高値(29,960円)のV値

23,791円:9/14高値(30,795円)→10/6安値(27,293円)のE値

23,576円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)50%押し

23,113円:8/20安値(26,954円)→9/14高値(30,795円)のE値

21,873円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)61.8%押し