今週の日経平均株価分析(1月24日~1月28日)
こんにちは、ヤマちゃんです!
イチローさんの言葉を励みに、今週の日経平均株価を振り返っていきます。
週足
ローソク足
ローソク足は長い下髭陰線を形成し、心理的節目の26,000円付近での下げ止まりの可能性を示唆している。
また、今週の安値は2020年末に保ち合った水準で下げ止まっていると見て取ることもできるが、ここを下抜けてしまうと24,000円まで出来高の少ない真空地帯に突入してしまうため更なる下落に注意が必要である。
移動平均線
13週線と26週線がデッドクロスし完全下降トレンドの形を形成した。
週足移動平均線が収束した後にマーケットが出した答えは「下」という結果になった。
過去2週間、週足が上値を抑える要因となっていたことからも、下への意識を強めなければいけない環境であったことは明確であった。
トレンドライン
先週の三角保ち合い下放れに続き、今週は最終防衛ラインである8/20安値を割って売り転換した。
売り転換したものの下落が加速しない場合、現在の相場は週足レベルで見て2018年1月~2020年3月の相場と同じ動きを辿る可能性も考えておきたい。
注目ポイントは26,000円の節目となる。
日足
ローソク足
月曜日から水曜日にかけては10/6安値および8/20安値が下値として意識される株価の動きであった。
木曜日も前日比+で寄り付き「下値は固いのか?」と思わせる動きとなったが、ザラ場中に8/20安値を勢いよく割ったことでロスカットの売りを巻き込みながら、売りが売りを呼ぶ展開で急落した。
急落した後に反発するのは毎回のパターンであり、26,000円の心理的節目で安値を付けた木曜日の翌日は反発しての週末入りとなった。
今週は火曜日に10/6安値を終値ベースで「陽陰のたすき線」を形成して割れたことが下げの予兆となった。
金曜日は「陰陽のはらみ線」を形成しており、週明けの反発を期待させる組み合わせとなっている。
週明けは前日比+で陽線を形成するかどうかに注目していく。
移動平均線
急落によって25日線が急激に下げてきている。
木曜日の終値時点で25日線乖離率が7.4%に達しており、平常時の下落であれば底入れをしても良い水準には達している。
ただし、ショック時であると乖離率は10%近くに達するため、木曜日の安値を割れるか否かを来週は確認していくことになる。
トレンドライン
木曜日に下げ止まる要素があったかどうかを考えた時に、2020年11月の高値や、窓の上限が意識されたと考えられなくもないが、根拠は薄いように感じる。
メインの戦略は戻り売りであるため、来週以降に反発する展開があった場合はこれまでサポートとして意識されてきたネックラインが抵抗となって戻り売りの急所になる可能性があることを想定しておきたい。
また、それぞれのネックラインは1/5高値→1/27安値の23.6%、38.2%、50%戻しの水準とも重なっているため、意識されやすいのではないかと考えている。
ボリンジャーバンド
-2σ~-3σのバンドウォークが発生している。
金曜日は陽線で-2σを回復したが、水曜日の下落で各バンドが拡大方向に動き始めた。
-2σを陽線で回復した月曜日、先週の木曜日はともに売りの急所となっていることから、安心はできない状況である。
また、-2σを明確に回復したとしても、-1σが抵抗となって-2σ~-1σのバンドウォークに移行する可能性があることも警戒したい。
-3σ~-1σが上向きに転じるまではバンドウォークに警戒して損はないだろう。
日柄および値幅
値幅と日柄で考えると木曜日に下げ止まる根拠はある。
9/14高値→10/6安値の下落幅および下落率は約3,500円(11.3%)である。
1/5高値→1/27安値の下落幅及び下落率は約3,300円(11.3%)で値幅が類似している。
また、1/27は1/5高値から16日目であり「17日」の日柄が意識されるのであれば下げ止まる可能性はあると考えられる。
底入れ後の反発を想定する場合、10/6安値→11/16高値の上昇幅(上昇率)または日柄を参考にしてトレード戦略を立てておく必要もある。
今週の売買ポイント
・「陽陰のたすき線」を形成した火曜日の大引:「売る動作」
・8/20安値で反発した火曜日の大引:「買う動作」
・8/20安値で反発した水曜日の大引:「買う動作」
・8/20安値を割った木曜日のザラ場:「売る動作」
・9/14高値→10/6安値の対等数値、1/5高値から16日目、心理的節目の26,000円に達した木曜日の大引:「買う動作」
・「陰陽のはらみ線」を形成した金曜日の大引:「買う動作」
TOPIX
ローソク足
TOPIXは節目の1,880ポイントを割れて下げが加速した。
昨年5月の安値で下げ止まって金曜日は「陰陽のはらみ線」を形成して、週明けは反発を期待させる組み合わせとなっている。
しかしながら、金曜日の終値は節目で合った1,880ポイントできっちり上値を抑えられているため、売りの急所となって週明けに下落する可能性も十分に考えられる状況である。
移動平均線
25日線と200日線がデッドクロスし、弱い環境となっている。
指標
25日騰落レシオ
木曜日に安値を記録したが、騰落レシオで判断すると思ったほど売られ過ぎているわけでもない。
一段安への警戒は来週以降も持っておく必要がある。
空売り比率
木曜日に50台の大台を記録した。
依然として40台後半を維持し続けている空売り比率であるが、下げ止まって短期的に反発のターンに入っても良い水準であることは確かだと考える、。
投資主体別売買状況
先週の投資主体別売買状況は「海外勢:大幅に売り越し」「個人:大幅に買い越し」となっている。
2021年9月に日経平均株価が3万円を回復した時から一貫して強気に買い越していた個人(信用)は今週の急落で大幅な含み損となっていることが容易に考えられる。
追証による個人の信用買いが一掃され、買い方が入れ替わらないと次なる相場には簡単に移行できないであろう。
新安値数
新安値数は昨年末以来の400超えとなった。昨年は400を超えた後に一旦の反発局面に入っているため、空売り比率と新安値数から判断すると木曜日が一旦の底になった可能性は高いと考える。
日経VI
急落した木曜日に日経VIが32%を記録した。
30%を超えたことで市場には恐怖が発生したと判断できる。
平常時の急落であれば32%を記録した木曜日が底値になると判断できるが、来週以降に悪材料があるならば40%を目指す更なる恐怖が待ち構えていることになる。
来週の戦略
メインシナリオは戻り売りである。
戻り売りのポイントとしては前述のように、ネックラインとして意識されてきた昨年の各安値の水準を想定する。
上値の節目
10/6安値(27,293円)、8/20安値(26,954円)12/3安値(27,588円)、1/18→1/19の窓、5日線、25日線、75日線、100日線、200日線、-1σ
下値の節目
1/27安値(26,044円)-2σ、-3σ
意識する日柄
・12/3安値から42日目の2/3
・11/16高値から51日目の1/31
値幅計算
上値目途
・30,506円:0/20高値(29,489円)→10/25安値(28,472円)のV値
・30,668円:10/6安値(27,293円)→10/20高値(29,489円)→10/25安値(28,472円)のN値
・31,685円:10/6安値(27,293円)→10/20高値(29,489円)のE値
・32,538円:2018年10月高値(24,448円)→2020年3月安値(16,358円)のV値
・32,300円:1989年最高値→2008年安値のフィボナッチ78.6%戻し
・34,474円:2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のV値
・34,720円:2020年10安値(22,948円)→2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のN値
下値目途
・26,458円:9/14高値(30,795円)→10/6安値(27,293円)→11/16高値(29,960円)のN値→1/27達成
・25,946円:2020年10月安値(22,948円)→2021年9月高値(30,795円)61.8%押し
・25,280円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)の38.2%押し
・24,626円:10/6安値(27,293円)→11/16高値(29,960円)のV値
・23,791円:9/14高値(30,795円)→10/6安値(27,293円)のE値
・23,576円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)50%押し
・23,113円:8/20安値(26,954円)→9/14高値(30,795円)のE値
・21,873円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)61.8%押し