ヤマちゃんの備忘log

日々のこと、株式投資のこと、ポイント活動のことを思いつくままに備忘録として綴っています。

今週の日経平均株価分析(3月7日~3月11日)

 こんにちは、ヤマちゃんです!

 

 今週の日経平均株価を振り返っていきます。

週足

ローソク足

 ここ2週間の安値を窓を空けて割って寄り付き、大幅に下落する週前半であった。

 週末にかけて株価は戻り基調となり、週足としては「たくり線」とまではいかないが、下髭を形成する陰線となった。

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 値幅で見るとコロナショック安値→2021年9月高値の上昇幅の38.2%押しの水準で下げ止まっているようにも見ることができる。

 大幅に下落した印象があるが、週足レベルでの長期的な視点で見れば妥当な調整の範囲内といえる。

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移動平均線

 移動平均線の状況は引き続き変わっておらず、短・中・長全ての移動平均線が下向きであり、上値を簡単に追っていける環境にはない。

 13週線が週足レベルの移動平均線で見る第一の上値目途となる。

トレンドライン

 2012年12月末を起点として始まったアベノミクスの上昇チャネルの下限に達した。

 チャネル内で推移するのであれば下限に達した後は、再び上限を目指すターンになると考えられる。

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日足

ローソク足

 週明けの寄り付きから直近の安値を割ったことで下への勢いが加速した。

 水曜日にかけて25,000円を割る展開になるものの、急落した後に急反発するのは毎回のパターンであるため、来週以降は今週水曜日の安値を割るか否かを見極めていく展開となる。

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移動平均線

 25、75、200日線の全てが下向きの下落トレンドに変わりはないが、反発した後に25日線で再び叩かれるのか、横→上向きに変わるまで25日線付近で保ち合うのかを過去チャートを参考にしながら見極めていくことになる。

トレンドライン

 来週、反発する展開になった場合は先週の安値(=ネックライン)を意識したい。

 その他、2/10高値を起点とした上値抵抗線にも注意する必要がある。

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ボリンジャーバンド

 -2σを回復したものの-1σが抵抗となっており、ボリンジャーバンドからは底打ちしたとは言い切れない状況である。

 底入れしたことを判断するためには-3σ~-1σが上向きに転じ、且つ-1σを明確に回復することが条件となる。

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日柄および値幅

 日柄で見ると水曜日で安値を付けたと判断できる根拠がある。

 水曜日は2/10高値から18日、1/5高値から43日であり、「17日」「42日」が意識されるのであれば底打ちする可能性のある日柄となっている。

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今週の売買ポイント

 ・直近安値を割った月曜日の寄付:「売る動作」

 ・2/10高値から18日、1/5高値から43日の日柄に達した水曜日の大引:「買う動作」

 ・反発後に押した金曜日の大引:「買う動作」

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過去チャートから見られる傾向

 短期的に急落した後の反発の展開は2018年~2020年のチャートを参考に想定する。

 2018年3月~5月は3月のMSQ後に安値を付け、その後38日の日柄で約2ヶ月ゆっくりと上昇した。

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 2018年12月~2019年3月は12月のMSQ後に安値を付けて、その後43日の日柄で約2ヶ月ゆっくりと上昇した。

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 2020年3月~6月は3月のMSQ後に安値を付けて、その後53日の日柄で約3ヶ月上昇した。

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 現在の展開に当てはめてみると、直近の安値を割らないのであればGW明けくらいまでは堅調に推移する展開が想定できる。

 安易に売りあがって、ジワジワと踏まれる展開には注意が必要である。

TOPIX

ローソク足

 TOPIXも最終防衛ラインを月曜日の寄り付きから割れて大幅に下落した。

 2020年末に明けた窓のある1,750ポイント付近まで下げたが、木曜日以降は水曜日の安値を割れることなく推移している。

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移動平均線

 完全な下落トレンドの並びに変化はない。

 移動平均線から見ると、25日線まで反発した後の展開を見極めていくことになる。

指標

25日騰落レシオ

 短期的には売られ過ぎていたが、25日騰落レシオで判断すると「標準的な下落」の範囲に留まっている。

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空売り比率

 今週も空売り比率は高い水準で推移し、金曜日は50超えの大台に達した。

 空売り比率から判断すると短期的に急反発してもおかしくない場面であるため、空売りの買戻しによる週明けの急騰は想定しておきたい。

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投資主体別売買状況

 先週の投資主体別売買状況は「海外勢:大幅に売り越し」「個人:買い越し」となっている。

 今週の下落で個人の信用が一掃されたことを期待したい。

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新安値数

 月曜日~水曜日にかけて新安値数が300以上で推移した。

 300以上が底入れの目安になるため、水曜日の安値が一旦の底になった可能性があると新安値数からは判断できる。

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日経VI

 株価が安値を付けたのは水曜日であるが、日経VIの高値は月曜日とズレがある。

 日経VIが30%に達した後は週末にかけて下落していることから、日経平均株価が水曜日で底打ちした可能性があることを日経VIからも判断ができそうである。

 依然として市場が恐怖をしている30%で買うとリターンが大きい展開が続いている。

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来週の戦略

 水曜日に底打ちしたと仮定して、押し目買いを狙っていく。

 上値の目途は25日線やネックラインなど多数存在するが、過去チャートのような戻りがあるとすれば、各節目を突破してダラダラと上昇していく展開も想定しておく必要がある。

 水曜日の安値を割れたら24,100円程度までの下げは想定しておく必要がある。

上値の節目

 3/4安値(25,774円)、8/20安値(26,954円)、3/1高値(27,013円)、3/4→3/7の窓、3/1→3/2の窓、25日線、75日線、100日線、200日線、-1σ

下値の節目

 3/9安値24,681円、-2σ、-3σ

値幅計算

上値目途

30,506円:0/20高値(29,489円)→10/25安値(28,472円)のV値

30,66810/6安値(27,293円)→10/20高値(29,489円)→10/25安値(28,472円)のN値

31,685円:10/6安値(27,293円)→10/20高値(29,489円)のE値

32,538円:2018年10月高値(24,448円)→2020年3月安値(16,358円)のV値

32,300円:1989年最高値→2008年安値のフィボナッチ78.6%戻し

34,474円:2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のV値

34,720円:2020年10安値(22,948円)→2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のN値

下値目途

26,458円:9/14高値(30,795円)→10/6安値(27,293円)→11/16高値(29,960円)のN値→1/27達成

25,946円:2020年10月安値(22,948円)→2021年9月高値(30,795円)61.8%押し→2/24達成

25,280円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)の38.2%押し

3/7達成

24,626円:10/6安値(27,293円)→11/16高値(29,960円)のV値→3/9安値(24,681円)

23,791円:9/14高値(30,795円)→10/6安値(27,293円)のE値

23,576円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)50%押し

23,113円:8/20安値(26,954円)→9/14高値(30,795円)のE値

21,873円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)61.8%押し