今週の日経平均株価分析(12月20日~12月24日)
こんにちは、ヤマちゃんです!
今年も残すところ1週間となりました。
皆さん、今年のトレードの成績はどうでしたか?
上手くいった方、上手くいかなかった方、それぞれ色々な思いがあると思いますが大切なのは「同じ失敗を繰り返さないこと」であるため、時間のある年末年始に自分の失敗トレードを振り返り、自分の癖や失敗の傾向を明白にすると来年に繋がると思います。
私自身、年末年始はトレードの振り返りと資格試験の勉強の「間違いノート」の作成に時間を費やそうと考えています。
それでは今週の日経平均株価を振り返っていきます。
週足
週前半は下押しする場面が見られたものの、週後半に向けて買戻しの動きが見られ週足としては長い下髭陽線(勢力線)を形成し、来週の来週の上昇を期待させるローソク足となっています。
また、先週のローソク足と合わせると「陰陽の包み線となっており」こちらも調整からの反転上昇を期待させる組み合わせとなっています。
ただし、ローソク足自体は13週線および52週線に上値を押さえられ、尚且つこの2つの移動平均線がデッドクロス間近という状況であるため上値の重さも感じる状況ではあります。
反発上昇するためには、終値ベースでしっかりと52週線を回復することが最低条件になると考えています。
日足
ギャップダウンして始まった月曜日は28,000円を割れて大幅に下落する1日となりました。
短期的なネックラインである12/14安値を割ったことで「安値切り下げ」の形となり、12/3を起点とした上昇が一服した可能性が出てきました。
12/16高値を超えられずに月曜日(12/20)の安値を割った場合にはトレンドが再度下に切り替わったと判断する必要があります。
月曜日は調整したものの8/20安値→10/6安値を結んだトレンドライン(下値支持線)近辺で終えていることから、ここを割らない限りは保ち合いが継続していくと考えています。
火曜日は「陰陽の行き違い線」を形成し反発の可能性を示唆する組み合わせとなっています。
水曜日から木曜日にかけて下向きの25日線を試す動きが見られました。
特に木曜日には陽線を形成しましたが、下向きの25日線を素直に上抜けていくことは難しく、金曜日には下向きに転じた200日線に上値を押さえられる形での週末入りとなっています。
移動平均線を見ると75日線が明確に下向きに転じており、上昇するためには75日線や200日線を越えなければならないため、大きな買いのパワーが必要になってきます。
短期的には安値を切り下げた形となっていますが、視点をもう少し広く見ると日経平均株価は三角保ち合いが徐々に煮詰まってきて値幅が小さくなってきていると考えることもできます。
下値支持線を試した後は上値抵抗線を試す展開が考えられるため、年内は29,300円程度まで上昇する余地があると想定しておきます。
現在の株価の位置は結果的に2021年の安値→高値の半値であり、一番居心地が良い水準なのかもしれません。
半値の水準ということもあり、上と下どちらにも行ける状態であると考えることもできそうです。
ボリンジャーバンドは-3σおよび-2σが上向きに転じ、下へのバンドウォークの可能性が一旦消えました。
今週は-1σで下げ止まっているため、来週は+2σを上限に+1σに向かっての上昇していく展開は十分に考えられます。
+2σや+1σまで到達する場合、29,200円~29,600円がボリンジャーバンドを見た場合の上値目途となりそうです。
今週の売買ポイントを振り返ると
・12/14安値を割らなかった月曜日の寄付:「買う動作」
・12/14(ネックライン)を割れた月曜日:「売る動作」
・8/20安値→10/6安値を結んだトレンドライン付近で止まった月曜日の大引け:「買う動作」
・下向きの25日線にタッチして陰線を形成した水曜日の大引け:「売る動作」
・200日線に上値を押さえられ陰線を形成した金曜日の大引け:「売る動作」
を行う場面であったと考えます。
TOPIX
日経平均株価とは異なり、TOPIXは200日線を維持しています。
ただし、75日線が下向きに転じているため、2,000ポイント付近のネックラインまで75日線が下げてきた場合には、絶好の戻り売りのポイントとして狙われる可能性があります。
現在は75日線と200日線の間で迷っているため、抜けた方向のトレンドに従うことが大切です。
指標
25日騰落レシオは売られすぎ水準から回復しつつあります。
年末年始に波乱がなければ、心地良い水準である100まで回復していきそうです。
空売り比率が低下した割には、上昇の値幅が出なかった印象があります。
大陰線を形成した月曜日の空売り比率は48近くあり、通常時であれば底打ちをする水準となっています。
結果的に月曜日に安値を付けて上昇しているため、空売り比率が高まった場合は底打ちの目安として参考になると考えています。
先週の投資主体別売買状況は海外勢が大幅に売り越し、個人も売り越しとなっていますが、個人(信用)は懲りずに買い越しとなっています。
海外勢は6週続けての売り越しであり、未来に向けて何か企んでいるのではないか?と疑ってしまうような動きとなっています。
日経VI
大幅に下落した月曜日に日経VIは急騰しました。急騰したものの通常時の底値水準である30には届かず、続落があるかもしれないと警戒が必要な状況でした。
しかしながら、週末に向けて日経VIが徐々に低下し、投資家の心理が「恐怖→楽観」に傾いている状況です。
今年の相場では日経VIが16および18まで低下した後に株価急落(日経VIが急騰)しているため、18に近付いた金曜日は短期的な急落に注意が必要な水準に近付いていることを認識しておく必要があります。
「楽観」の時こそ気を引き締めておく必要があります。
来週の戦略
戻り売りをメインシナリオとして立ち回ります。
上値は下向きの75日線や29,000円のネックラインが意識されると考えています。
また、25日線の向きが下向き→横向きに転じるかどうかがトレンドの方向を見極める上で大切になってくるため、25日線の向きにも引き続き注意を払います。
来週意識する上下の節目は以下の通りです。
上値:、29,000円(ネックライン)、12/16高値(29,070円)11/16高値(29,960円)、75日線、100日線、200日線、
下値:12/20安値(27,893円)、12/3安値(27,588円)、10/6安値(27,293円)、8/20安値(26,954円)、5日線、25日線、-1σ、-2σ
意識する日柄
・12/20安値から9日目の12/30(大納会)
・12/16高値から9日目の12/28
・12/3安値から17日目の12/27
上値目途(値幅計算)
・30,506円:0/20高値(29,489円)→10/25安値(28,472円)のV値
・30,668円:10/6安値(27,293円)→10/20高値(29,489円)→10/25安値(28,472円)のN値
・31,685円:10/6安値(27,293円)→10/20高値(29,489円)のE値
・32,538円:2018年10月高値(24,448円)→2020年3月安値(16,358円)のV値
・32,300円:1989年最高値→2008年安値のフィボナッチ78.6%戻し
・34,474円:2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のV値
・34,720円:2020年10安値(22,948円)→2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のN値
下値目途(値幅計算)
・26,458円:9/14高値(30,795円)→10/6安値(27,293円)→11/16高値(29,960円)のN値
・25,946円:2020年10月安値(22,948円)→2021年9月高値(30,795円)61.8%押し
・25,280円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)の38.2%押し
・24,626円:10/6安値(27,293円)→11/16高値(29,960円)のV値
・23,791円:9/14高値(30,795円)→10/6安値(27,293円)のE値
・23,576円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)50%押し
・23,113円:8/20安値(26,954円)→9/14高値(30,795円)のE値
・21,873円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)61.8%押し