今週の日経平均株価分析(11月1日~11月5日)
こんにちは、ヤマちゃんです!
衆議院選挙は与党の自民党が過半数の議席を獲得して無難に終了しました。
次なる焦点は岸田首相による経済対策ですが、今月中旬に大型経済対策が策定されるとのニュースが出ています。
マーケットにどの程度インパクトがあるのか現時点では不透明ですが、内容次第では日経平均株価が高値を更新する可能性もあるため、11月中旬の株価の動きには要注目ですね!
それでは今週の日経平均株価を振り返っていきます。
週足
衆議院選挙の結果を受けてギャップアップして寄り付く週明けをなりました。
先週末まで上値を抑えていた上値抵抗線を寄り付きから上抜けたことで上昇の勢いが出たものの、心理的節目の30,000円が近付くにつれて上値が重くなり、週足としては陽線を形成するものの上髭を付けるローソク足となっています。
上値抵抗線を上抜けたことによって上昇の勢いが継続するのであれば、来週以降も続伸し30,700円の高値を上抜けていく展開となりますが、現状は27,000円~30,700円のBOXであるため高値圏での買いポジションには注意が必要です。
移動平均線は26週線が徐々に上向きに転じており、安定的な上昇トレンドの形成を示唆する並びとなっています。
日足
9/14高値→9/27高値を結ぶトレンドラインの上値抵抗線および10/26高値を同時に上抜けら月曜日の寄付時点で、先週の分析で記載した上昇するパターンの3つの条件の2つを満たしました。更に、終値ベースで10/20高値を上抜けたことで上昇するパターンの3つの条件の全てを満たし再び30,700円の高値を目指す可能性が出てきました。
しかしながら心理的節目の30,000円や9/28→9/29に空けた窓が重なるポイントでは上値が重く、週末に向けて上昇の勢いが継続する展開にはなりませんでした。
木曜日、金曜日は30,000円の節目を目前に「陰陰のたすき線」を形成しており、週明けのギャップダウンに注意が必要な組み合わせとなっています。
今週の上昇によって下向きであった25日線が再び上向きに転じ、9/14を起点とした下落のトレンドが一旦の終焉を迎えたことが伺えます。
来週以降25日線が波打ち大きなBOX相場となるのか、波打たずに上向きが継続し再び上昇トレンドに入るのかは分かりませんが、トレンドの転換を一早く察知するためにも25日線の向きには注意を払う必要があります。
今週は29,500円が意識される値動きとなっています。
29,500円は6/14高値、9/6安値、10/20高値と重なっており、支持や抵抗になりやすいポイントであることが分かります。
今週は29,500円を上抜けたことで、火曜日および金曜日は29,500円のラインがサポートとして意識される動きになりました。
29,500円をサポートに上昇するのであれば、金曜日の陰線は「買い場」となって「陰陰のたすき線」に抗うように週明けは反発する可能性があります。
ただし、上昇したとしても30,700円を手前に値幅計算の上値目途である30,500円~30,600円もあるため、買いポジションを持っているのであれば小まめな利益確定をしていくべきであると考えます。
短期的な視点では上昇していますが、チャートを俯瞰して見てみると「下降フラッグ」を形成している可能性もあるため、10/6安値→10/25安値を結んだトレンドラインの下値支持線を割り込んだ際には注意が必要です。
今週の高値はボリンジャーバンドの+2σの水準でした。
各バンドが再び拡大方向に開いていることから、+2σを上抜けてくるのであれば、上えのバンドウォークが始まり、30,700円を上抜ける可能性もあります。
相場が上昇トレンドに回帰した想定するのであれば+2σを上抜けて強いバンドウォークを形成するのか、もしくは+1σをサポートに+1σ~+2σの通常のバンドウォークになるのかが来週の注目ポイントとなります。
BOX相場を想定するのであれば+2σが上値の目途となるため「売る動作」を行う上値の目途として見ていくことになります。
今週の売買ポイントを振り返ると
・9/28→9/29の窓の下限に近付いた月曜日の大引け:「売る動作」
・+2σおよび心理的節目の30,000円に近付いた木曜日の寄り付き:「売る動作」
・29,500円をサポートとする動きが見られた金曜日のザラ場もしくは大引け:「買う動作」
を行う場面であったと考えます。
TOPIX
日経平均株価とは異なり、TOPIXは9/14高値→9/27高値を結んだトレンドラインの上値抵抗線を明確に上抜けられておらず、全体相場の強さは感じられない状況です。
9/28→9/29の窓と上値抵抗線を同時に上抜けられれば、全体相場が活況となり、TOPIXも9/14高値を目指す展開が期待できます。
指標
結果的に25日騰落レシオが80を割れて売られすぎ水準に入った先週末は「買い場」でした。
騰落レシオが再び120を目指すのであれば、日経平均株価がBOX上限を目指す展開も十分に考えられます。
今週は空売り比率が低水準で推移したことで、上昇しやすい環境となりました。
50台を記録すると数日以内に底入れする傾向は今回も該当したことになります。
先週の投資主体別売買状況は海外が売り越し、個人が買い越しとなっており、逆張りの個人(信用)は今週の上昇で恩恵を受ける結果となっています。
今週の上昇局面で海外勢がどのような動きをしているのか、来週発表の投資主体別売買状況で確認していきます。
来週の戦略
対局では27,000円~30,700円のBOXを想定し、現在は30,700円のBOX上限を目指す過程(上昇)だと想定して立ち回ります。
上昇するのであれば下落したときに押し目買いが入るため、短期的には10/20高値(29,500円)もしくは10/26高値(29,160円)がサポートとなるかを注視します。
来週はSQ週でもあるため、上下に揺さぶられる展開もあることを念頭に置き、節目を意識して「待つトレード」を徹底していきます。
来週意識する上下の節目は以下の通りです。
上値:、9/28→9/29の窓、30,414円(9/27高値)、+2σ
下値:下値支持線(10/6安値→10/25安値)、10/26高値(29,160)、10/20高値(29,489円)、10/25安値(28,472円)、10/6安値(27,293円)、8/20安値(26,954円)、5日線、25日線、75日線、100日線、200日線、+1σ
意識する日柄
・10/6安値から26日目の11/11
・9/14高値から42日目付近の11/12
上値目途(値幅計算)
・30,506円:0/20高値(29,489円)→10/25安値(28,472円)のV値
・30,668円:10/6安値(27,293円)→10/20高値(29,489円)→10/25安値(28,472円)のN値
・31,685円:10/6安値(27,293円)→10/20高値(29,489円)のE値
・32,538円:2018年10月高値(24,448円)→2020年3月安値(16,358円)のV値
・32,300円:1989年最高値→2008年安値のフィボナッチ78.6%戻し
・34,474円:2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のV値
・34,720円:2020年10安値(22,948円)→2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のN値
下値目途(値幅計算)
・25,946円:2020年10月安値(22,948円)→2021年9月高値(30,795円)61.8%押し
・25,280円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)の38.2%押し
・23,576円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)50%押し
・23,113円:8/20安値(26,954円)→9/14高値(30,795円)のE値
・21,873円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)61.8%押し