ヤマちゃんの備忘log

日々のこと、株式投資のこと、ポイント活動のことを思いつくままに備忘録として綴っています。

今週の日経平均株価分析(12月6日~12月10日)

 こんにちは、ヤマちゃんです!

 

 今回は冒頭で忘れられた!?恒大集団の近況についてお伝えいたします。

 

 今週のロイターのニュースで、格付け会社が恒大集団を「債務不履行(デフォルト)」に相当する「RD」に格下げしたと発表されています。

 ニュースの内容によると、先月が期限だった8,250万ドルの利払いについて恒大集団からの回答が無かったため、「支払われていない」と推定したそうです。

 

 また、先週末には「恒大集団の創業者が行方不明」との情報も出ています。

 然るべきタイミングで狙ったかのように材料が出てくることがマーケットでは日常茶飯事であるため、「忘れた頃にやってくる」恒大集団の情報には注意を払っていこうと思います。

 

 北京冬季五輪まではごまかしながらやり過ごすのか?北京五輪を目前に化けの皮が剥がれるのかは分かりませんが、必ずチャートに動きは出るものだと思っているので、毎日チャートの確認だけは怠らないようにしましょう。

 

 それでは今週の日経平均株価を振り返っていきます。

週足

 先週の下落の反動から、今週の前半は大幅に反発する展開となりました。

 週前半は反発する展開となっているものの、週足は52週線および下向きの26週線に上値を押さえられており、2本の移動平均線終値ベースで回復できずに週末入りとなっています。

 また、52週線が上向きではあるものの、26週線と52週線がデッドクロスをし、26週線が52週線を下回るのは昨年の5月以来となります。

 先週のローソク足と合わせると「陰陽のたすき線」で下げ止まりを示唆する組み合わせを形成していますが、先週のローソク足と同様に上下に長い髭を形成し方向感に迷っている状況が伺えます。

 来週は、52週線や26週線を終値ベースで回復できるか否か、下向きの13週線が26週線や52週線とデッドクロスする展開となるかを週足レベルでの注目ポイントとして想定しています。

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日足

 先週金曜日の「勢力線」が結果的に短期的な下げ止まりサインとなりました。

 今週は月曜日に陰線であるものの、5日線を回復して下髭(たくり線)を形成したことから、先週の金曜日と合わせて下げ止まりの可能性が高まったと考えることができました。

 大きく下げた後の急反発はいつものパターンであり、火曜日水曜日にかけて11/16高値→12/2安値の半値戻しを達成する水準まで大幅に反発しました。

 ただ、半値戻しの水準は各移動平均線が集中し、ネックラインである29,000円に近付く水準でもあるため上値が重くなりやすく、週末に向けては調整する展開となりました。

 金曜日のローソク足は上髭陰線を形成し、週明けの続落が懸念される形となっている他、明確に窓は空けていないものの火曜日~金曜日にかけて「アイランドリバーサル」に近い組み合わせになっていることも金曜日の大引けの時点で気になる点ではあります。

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 金曜日の安値は12/3安値→12/9高値の38.2%押しの水準で下げ止まっており、この水準で反発するのであれば再び29,000円を目指す可能性は高いですし、61.8%まで押すのであれば、12/3安値や27,000円を目指す展開を想定できそうです。

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 移動平均線は25日線が徐々に切り下げており、このまま25日線に触れずに下落するのであれば今週の水曜日、木曜日は「グランビルの売り➂」のポイントであったと考えることもできますし、25日線を試すのであれば「グランビル売り➁」を作りに行く展開を想定しておくこともできます。

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 現時点では上値の抵抗が多数存在するため「戻り売り」が優勢な相場をメインシナリオとして想定しておきます。

 

  ボリンジャーバンドを見ると、-1σを明確に回復し、11/16高値を起点とした一旦の急落は落ち着いたと考えられます。

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 ただし、-3σおよび-2σが上向きに転じておらず、これらのバンドが上向きに転じないままローソク足が再び-1σを下回ってきた場合には下へのバンドウォークに移行する可能性があるため、ボリンジャーバンドの向きには注意が必要だと考えます。

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 今週の売買ポイントを振り返ると

 ・5日線を回復し、下髭を形成した月曜日の大引け:「買う動作」

 ・28,500円のネックラインに達した火曜日の大引け:「売る動作」

 ・29,000円のネックラインに近付き上値を押さえられた木曜日の大引け:「売る動作」

 を行う場面であったと考えます。

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TOPIX

 TOPIXは下向きの25日線に達し、明確に「グランビルの売り➁」を作った形となりました。

 25日線にタッチした水曜日を境に「三羽烏」を形成しており、週明けの続落に警戒する形での週末入りとなっています。

 8/20安値を起点としたトレンドラインの下値支持線を下抜けた後、今週は再びトレンドラインを目指す反発がありましたが、トレンドラインが抵抗となっていることから上値が非常に重い状況であることが窺えます。

 来週は上値に関してはトレンドラインや25日線を回復できるか否か、下値に関しては横向きになった200日線がサポートとなるか否かが注目のポイントです。

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指標

 25日騰落レシオが70を割った先週の木曜日前後が結果的に買い場となりました。

 現時点でも25日騰落レシオは依然として売られすぎ(=買い場)の水準にあります。

 ただし、短期的には買われ過ぎであるため、「~ショック」のような下落がある場合には現在の水準からの一段安にも注意が必要です。

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 今週反発したわりには、空売り比率の大幅な低下は見られませんでした。

 依然として空売り比率が40以上を記録している状態では上値が重いため、戻り売り優勢の相場が継続していると考えられます。

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 先週の投資主体別売買状況は海外が売り越し、個人が買い越しとなっています。今週の反発は海外勢の買戻しによる影響が大きいと考えられます。

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日経VI

 10日間の日経VIの動きを見ると、今週の月曜日に30%を超えました。

 30%は通常時の底入れ水準の目安となるため、12/6を境に低下した日経VIからも日経平均株価が一旦底入れしたことが伺える環境となっています。

 週末には20%を割ってきており、再び日経VIが急騰するような場面があれば日経平均株価が27,000円を割れる展開も考えられます。

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来週の戦略

 依然として戻り売りをメインシナリオとして立ち回ります。

 収束した移動平均線が抵抗になりやすい中で、下向きの25日線に注目します。

 週明けに日経平均株価が反発すれば「グランビルの売り②」の可能性も出てくるため、売り乗せはぎりぎりまで引き付ける戦略で臨みます。

 来週意識する上下の節目は以下の通りです。

 上値:、29,000円(ネックライン)、12/9高値(28,908円)11/16高値(29,960円)、25日線、75日線、100日線、200日線、-1σ、

 下値:12/3安値(27,588円)、10/6安値(27,293円)、8/20安値(26,954円)、-2σ

意識する日柄

・12/3安値から9日目の12/15

・10/6安値から51日目の12/17

上値目途(値幅計算)

30,506円:0/20高値(29,489円)→10/25安値(28,472円)のV値

30,66810/6安値(27,293円)→10/20高値(29,489円)→10/25安値(28,472円)のN値

31,685円:10/6安値(27,293円)→10/20高値(29,489円)のE値

32,538円:2018年10月高値(24,448円)→2020年3月安値(16,358円)のV値

32,300円:1989年最高値→2008年安値のフィボナッチ78.6%戻し

34,474円:2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のV値

34,720円:2020年10安値(22,948円)→2021年2月高値(30,714円)→2021年8月安値(26,954円)のN値

下値目途(値幅計算)

26,458円:9/14高値(30,795円)→10/6安値(27,293円)→11/16高値(29,960円)のN値

25,946円:2020年10月安値(22,948円)→2021年9月高値(30,795円)61.8%押し

25,280円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)の38.2%押し

24,626円:10/6安値(27,293円)→11/16高値(29,960円)のV値

23,791円:9/14高値(30,795円)→10/6安値(27,293円)のE値

23,576円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)50%押し

23,113円:8/20安値(26,954円)→9/14高値(30,795円)のE値

21,873円:2020年3月安値(16,358円)→2021年9月高値(30,795円)61.8%押し