今週の日経平均株価分析(2月8日~12日)
こんにちは、ヤマちゃんです!
日本国内での新型コロナウィルスによる死者が初めて確認されてから明日で1年が経ちます。
1年前の今頃は新型コロナウィルスがここまで長引くとは思いもしませんでした。
当たり前の様に毎日出社して、当たり前の様に皆で飲み会をし、当たり前の様に家族と旅行をして…
当たり前が当たり前じゃなくなった今、ウィルスを気にせずに生活できていた日々の有難みを身に染みて感じています。
1日でも早くマスクが必要なく、人と人との距離が縮まる生活が戻ることを願うばかりです。
それでは、今週の日経平均株価を振り返っていきます。
週足
今週は月曜日から直近の高値および心理的節目の29,000円を勢いよく更新し、SQ日に向けて堅調な動きをした一週間でした。
先週のローソク足の組み合わせが「陰陽の包み線」と「最後の抱き線」のどちらを示唆しているか見極める週でもありましたが、結果的に前者の包み線で買いサインであったということになります。
移動平均線では2020年の10月以降、株価>13週線>26週線>52週線の並びの安定的な上昇トレンドが継続しています。
日足
月曜日の寄り付き時点で実体ベースでの直近高値を上抜けてきたことから「上抜けの可能性がある」と想定ができ、終値ベースで1/14の高値を上抜けたことで27,600円~28,800円のBOX相場の前提は崩れ、上昇トレンド継続と判断しました。
月曜日の動きとしては、BOX相場を前提として先週末に入れた売り玉を寄り付きと大引けで各々ロスカットして買い玉を乗せる動作が必要であったと考えます。
SQ日であった金曜日は寄り付きこそ高値を更新するものの、一日の動きとしては軟調で木曜日のローソク足と合わせると「陽陰の被せ線」を形成し上値の重たさを感じる組み合わせとなっています。
ザラ場高値を更新した金曜日は1/29安値から10日目、1/6安値から26日目で「9日」「26日」が意識されるのであれば目先の高値を付けた可能性が十分に考えられる日柄となっています。
ボリンジャーバンドを見ると月曜日に+1σをサポートにして上昇しています。ただし+2σには急角度で再上昇していく勢いが見られず、株価は緩やかな傾きの+2σに上値を抑えられている印象も受けます。
また、週末の陰線で+3σが下向きに転じたことから来週以降、+2σ、+1σが収束に向かう動きを見せるのであれば再びBOX相場入りする可能性もあると見て立ち回る必要がありそうです。
しかしながら現状は+1σを割れていないことから、+1σをサポートとしたバンドウォークが継続している前提で来週は立ち回っていきます。
値幅計算
直近高値を上抜けたことでN値、E値、V値で上値の目途を探ってみます。
1/29安値:27,629円→2/3高値:28,669円→2/4安値:28,325円として見た時、N値=29,365円で達成済み。
V値=29,013円で達成済み。
E値=29,709円で未達成。
E値の29,700円付近に近付いた金曜日が目先の高値になる可能性は日柄だけでなく値幅の観点からも十分に考えられそうです。
また1/14高値:28,979円→1/29安値:27,629円とした時のV値=30,329円であり、30,000円を超えた場合には30,300円付近も意識されそうです。
その他の中長期目線での値幅計算は過去の記事を参照ください。
過去チャートの類似点
現在は右肩上がりの緩やかな上昇トレンドを継続しており、先週記載したように2015年4月以降のチャートと類似している可能性もありそうです。
2015年のチャートでは安値→高値の周期が「17日」で動いていることから、今回も「9日」「26日」だけでなく「17日」の日柄もしっかりと意識する必要がありそうです。
TOPIX
TOPIXは2018年1月の高値を上抜けました。先週末の時点で直近高値を上抜けていたことから日経平均株価よりも強い動きをしている様子が伺え、個別株全体に勢いが感じられる地合いとなっています。
上昇の勢いが継続すれば1991年戻り高値である2,020ポイント付近が意識される展開も視野に入りそうです。
指標
25日騰落レシオは120を超えて過熱感を示す水準に入ってきました。過熱感が出てきたことから利益確定が進み、上値が重たくなる展開も想定できそうです。
空売り比率は40以下の低水準で推移しているため、現在は株価が大きく下がりにくい環境であると考えられます。
先週の投資主体別売買状況は海外勢が大幅に買い越し、個人が大幅に売り越しており、またしても海外勢と個人の動きが反対となっています。
今週の上昇で海外勢がどの程度買い越しているのか?反対に少しずつ利益確定が進んでいるのか?来週発表の投資主体別売買状況で確認していきます。
来週の戦略
前述の通り、+1σをサポートとしたバンドウォークが継続していることをメインシナリオとして立ち回ります。
+1σを割れた時には+2σが収束に向かう動きをしていると考えられえるため、+2σを上値目途としたBOX相場に入る可能性もあるとしてシナリオを随時変更していきます。
BOX入りした場合には28,800円(これまでの上値)~29,700円を目先の値幅と想定します。
その他に、28,800円付近を中央値として27,600円~29,700円の値幅で株価が動く可能性も想定しておきます。
意識する日柄
・1/14高値から26日目の2/19