今週の日経平均株価分析(4月19日~4月23日)
こんにちは、ヤマちゃんです!
4都府県を対象に3回目の緊急事態宣言が正式に決定しました。
5月に来日予定のオリンピック・バッハ会長へのアピールなのか?
そもそも、このような状況で本当にオリンピックを開催できるのか?
疑問に思うことが多々ある毎日ですが、万が一「オリンピック中止」の決定がされた時にはマーケットにも大きな影響が及んでしまうかもしれませんね。
オリンピック開催の可否に関わらず私にできることは「感染しない」「感染させない」ための行動をとることなので、GWに入っても気を緩めずに、これまでと変わらない行動を心掛けていきます。
それでは今週の日経平均株価を振り返っていきます。
週足
先週末のローソク足の組み合わせから「陰陰のたすき線」で下落となるか、「毛抜き底」で上昇となるかを見極める今週でしたが、結果として陰線を形成し高値圏での「黒三兵(三羽ガラス)」となり、下落に対して要注意のサインとなっています。
ローソク足自体は下髭を形成して下値の固さも感じますが、昨年3月以降サポートとして機能してきた13週線を終値ベースで割り込んできており、26週線への調整も視野に入る環境となっています。
来週または2週間後には26週線が現在のBOX下限である28,400円付近まで近付いてくることが想定されるため、BOX下限と26週線を陰線で同時に割ってしまう展開となれば、本格的な調整は逃れられないと考えます。
週足レベルでは現在の株価の位置に対してBOX下限ラインおよび26週線は要注意のポイントとなります。
日足
月曜日までは上値切り下げ型の三角保ち合いの中に留まる展開で方向感が見られない状況が続きました。
しかし、火曜日にはこれまで短期的な下値支持として機能していた29,500円のラインを窓を空けて割って寄り付いたことから、火曜日の寄り付きは「売る動作」が必須な場面であったと考えます。
一方、火曜日の大引けは3/25→3/26に空けた窓の上限および上向きの75日線で止まっていることから「買う動作」をする必要がある場面でもあったと考えます。
結果的に水曜日は窓を空けて続落し「2空」を形成しましたが、水曜日の大引けはBOXの下限である28,400円で下げ止まっていることから、BOX相場を前提としているのであれば火曜日の大引けに引き続き「買う動作」が必要な場面であったと考えます。
木曜日は窓を空けて上で寄り付き、ローソク足は「陽の大引け坊主」となって75日線を回復しました。火曜日~水曜日にかけて空けた窓を木曜日の1日で埋めると共に、火曜日~木曜日にかけて「明けの明星」を形成していることからBOX下限からの反転上昇を期待させる組み合わせとなりました。
金曜日は続伸とはならなかったものの、水曜日~木曜日に空けた窓が下値サポートとして機能し、「勢力線」を形成して週明けの上昇を期待させるローソク足となっています。
来週以降に上昇した場合は、月曜日~火曜日に空けた窓が目先の抵抗帯として意識されそうです。
水曜日に下げ止まった形となっていますが、水曜日は3/18高値から25日目、3/5安値から34日目であり「26日」「33日」の日柄が意識された可能性がありそうです。
BOX下限の28,400円を割れていないため来週以降も「BOX相場継続」として立ち回る必要があります。2/16高値をBOX上限、3/5安値をBOX下限とした値幅の半値がこれまで保ち合った29,500円であるため、29,500円以下は「買いのゾーン」、29,500円以上は「売りのゾーン」としてBOX中心から上下1,200円の幅に余裕をもって分割で建玉していくことが必要です。
今週の短期的な急落が終了する条件として、4/6高値→4/9高値を結んだトレンドラインを上抜けることを最初の判断基準としたいと考えます。
ただし、2/16高値→3/18高値を結んだトレンドラインを上抜けない限りは大局で見た上値切り下げ型の三角保ち合いを形成しているとして28,400円割れの展開に注意する必要はあります。
ボリンジャーバンドでは水曜日の下落で-2σを割り込むと同時に-1σ~-3σおよび+2σ、+3σが拡大したことから、「下へのバンドウォーク」が開始した可能性を警戒する状況となりました。
しかし木曜日、金曜日には-1σを回復して-2σ、-3σが波打ちをしたことでBOX継続を示唆していると考えることもできそうです。
ただし、来週以降、再び-1σ~-3σが下方向を向き、BOX下限の28,400円を割れるような展開になれば「下へのバンドウォーク」が開始したと判断する必要があります。
-1σ~-3σが再び上向きに転じれば下落してもサポートとして機能するため、ボリンジャーバンドで見ても「BOX相場継続」と判断しても良さそうです。
過去チャートの類似点
先週の分析でも現在のチャートがコロナショックに類似していると記載しました。
今週の安値はBOX下限と共に100日線で下げ止まり、100日線からの反発となっています。
コロナショック前も75日線を割れて100日線で下げ止まる展開が2回ありました。
1回目は100日線からの反発後、75日線、25日線を回復して再び直近高値付近まで上昇するパターン。
2つ目は100日線から反発するも終値ベースで75日線、25日線を回復できずに75日線と25日線がデッドクロスして本格的な調整に入るパターン。
25日線を回復できていない現在のチャートではありますが、木曜日に終値ベースで辛うじて75日線を回復したことから前者のパターンに類似している可能性もあり、来週以降上昇するのであれば直近高値付近までの上昇も想定されます。
ただし、上昇する展開が見られずに保ち合って75日線と25日線がデッドクロスする場合には後者のパターンになるため、素早い想定の切り替えが大切になってきます。
TOPIX
TOPIXも上値切り下げ型の三角保ち合いを下抜けしています。
TOPIXは日経平均株価と異なり火曜日~水曜日に空けた窓の上限が上値抵抗となり75日線に上値を抑えられる週末となっています。
75日線や窓の上限を回復するのか、水曜日の安値を下抜けて3月安値を目指す展開となるのかで個別株の戦略も変えていく必要があります。
指標
騰落レシオは売られ過ぎの水準である80に近付いてきました。売られ過ぎの水準に近付いてきた水曜日が一旦の「買い場」であったことが騰落レシオから想定することもできたように考えます。
空売り比率を見ると、火曜日、水曜日に40台後半を記録しています。40台後半の水準を記録するのは1月末や3月末以来であり、過去2回はいずれも翌日に株価が底を打って反転している傾向が見られることから、今回も火曜日の翌日の水曜日以降に底打ちする可能性があることを想定できたと考えられます。
先週の投資主体別売買状況は海外勢が僅かに売り越し、個人が僅かに買い越しとなっており、株価の動きと同様に売買状況に大きな動きは見られませんでした。
今週の下落、およびその後の反発の中で海外勢がトータルで買っているのか、売っているのかを来週発表の売買状況で確認していきます。
来週の戦略
先週と変わらず大局では2/16高値を上限、3/5安値を下限としたBOX相場継続がメインシナリオで、現在はBOX下限のゾーンにいることを前提に立ち回ります。
上昇していく場合には月曜日~火曜日に空けた窓や29,500円の水準を現在地から見た目先の上値の節目として立ち回ります。
ただし来週は無理な新規建をしたり、建玉を片方に寄せすぎたりしてGWを持ち越すことが無いように、水曜日までには建玉を調整(フラットもしくは一旦0-0にする)していきます。
意識する日柄
・4/6高値から17日目の4/28
・3/24安値から26日目の4/28
・2/16高値から51日目の4/28